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📖[語] 「ヒックの法則 」(Hick's law)

ヒックの法則とは、「選択肢の数」と「人が意思決定するまでの時間」の関係性を示した法則のことをいいます。

選択肢2つを最小と考えて、3つ、4つ、5つ・・・と選択肢が増えれば増えるほど、人の意思決定にかかる時間は長くなっていくといわれています。

つまり、選択肢の数があまりにも多い場合は人は選ぶこと自体を放棄してしまうといわれています。

ヒックの法則は、イギリスの心理学者ウィリアム・ヒックが1951年に提唱しました。

ヒックの法則の公式【 RT=a+b・log2(n) 】

説明すると、
RT=反応するまでの時間 a=意思決定以外にかかる所要時間 b=意思決定にかける平均的な時間 n=選択肢の数

もし自分が男性だったらこれほどまでに高い評価は得られないはずと感じることが、低い自己評価につながってインポスター症候群に陥ってしまいます。

ボディガードの装備に対する考え方

新人ボディガードにありがちなのですが、色々持っておけば安心だと持てるだけの装備品を身につけている人をたまにみかけます。しかし、ベテランになればなるほど、本当に必要な装備品のみを身に着けています。

国連本部警備隊を例にしてみます。制服での勤務(警備)の際には、拳銃、予備のマガジンの他にもOCスプレー、PR-24(特殊警棒)、手錠、ナイフなどいろいろな装備品を身に着けていますが、警護の任務の際には拳銃、予備マガジンとナイフぐらいでOCスプレー、PR-24、手錠などは装備していません。それはボディガードが緊急時の対応に使える時間は僅か2秒だと言われており、瞬時の判断するために選択肢は少ない方が好ましいからです。

どのような装備をどのぐらい持つかは任務によって異なります。
任務を理解して、何が本当に必要なのかを理解することがボディガードにとってとても重要です。

最後に

ボディガードの例を話しましたが、もっとわかりやすいのは、
パン屋で「6種類のジャム」と「24種類のジャム」を販売したところ、「6種類のジャム」が10倍多く売れたそうです。
24種類のほうがたくさんあって売れそうですが、みなさん悩みに悩んで疲れて帰ってしまうのかもしれません。

シニアの達人


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