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📖[語] 「リンゲルマン効果」(Ringelmann effect)

共同作業をする人数が増えるごとに各個人の作業の貢献度が低下する現象のことを指します。
この現象はフランスの農学者マクシミリアン・リンゲルマンにより提唱され、グループの規模とプロジェクトに対する個人の貢献度が反比例の関係にあることを示しています。

集団で共同作業を行う際に起きる「手抜き」現象とも言われています。

①綱引きによる集団作業の実験

提唱者のリンゲルマンは、綱引きを用いた実証実験により、チームの人数が増えるほど1人あたりの出力が減少していくことを明らかにしています。
実験結果によれば、1人あたりの出力は「2人になると93%」「3人になると85%」「4人になると77%」「5人になると70%」にまで低下してしまうことがわかりました。

②チアリーダーを対象にした実験

2人のチアリーダーの協力を得て、ヘッドフォンで互いの状態がわからないまま大声を出してもらい、単独のときと比較するというものです。

その結果、2人はヘッドフォンで外部からの音を遮断されていたにもかかわらず、わずかながら音量が小さくなっていたのです。
このとき、どちらの対象者も全力で声を出したという認識を持っていたことから、集団作業による手抜きが無意識に起きるという事実が確認されました。

最後に

「誰かが頑張ってくれるから少し暗い手を抜いてもいいや」
「自分一人くらい力を抜いたってそんなに変わらないよね」
ついつい、思ってしまいますよね。。。。

シニアの達人

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