🎤ヤブ医者のいい意味とは
由来には諸説あります
人々は尊敬の念をこめて名医である養父に住む医者のことを「やぶ医者」と呼びました。 松尾芭蕉の門人である俳人の森川許六が編纂した『風俗文選』をみると、昔は名医のことを尊敬して「やぶ医者」と呼んでいました。
そして300年以上も昔の養父市では長島的庵という名医が活躍しました。 養父市は名医「やぶ医者」の里です。
野巫(やぶ)とは「田舎の巫医(ふい:巫女と医者の役割を兼ねている者)」のことで、呪術を用いて治療を行っている医者のことだ。今でも不老不死の病にかかったときなど、霊媒師や祈祷師の力を借りることがあるそうだが、そのような類だと思われる。
「野暮な医者」が訛って「ヤブ医者」になったとする説がある。
やぶ医者よりも劣っている医者を表す言葉
【筍医者(たけのこいしゃ)】竹のように茂ることさえできないとして、藪医者よりも未熟で劣っている医者のことを言います。
【土手医者(どていしゃ)】土手の向こう側は全く見えないことから、全く見通しがきかない医者のことを言います。
【雀医者(すずめいしゃ)】竹藪は雀のねぐらになっていることが多く、藪に向かうことが多いことから、いずれ藪医者くらいになろうという医者のことを言います。
【紐医者(ひもいしゃ)】紐が首にかかるということで、命があぶなくなるような医者のことを言います。
最後に
昔ほど今は、「あそこ、やぶ医者よ」なんて表現を聞かなくなりました。
「愛想が悪い」「お金儲け優先」という悪口はよく聞きますが。
いつの時代も病院との付き合いは大切だし、「信頼できるかかりつけ医」をそういう意味からも作っておきましょう。