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📖[語] 「カクテルパーティー効果」とは

カクテルパーティー効果とは多くの音の中から、自分が必要としている情報や重要な情報を無意識に選択することができる脳の働きのことをいいます。 これは1953年にイギリスの認知心理学者のコリン・チェリー によって提唱され、音声の選択的聴取、選択的注意とも呼ばれています。

電車で寝ていても自分の最寄り駅がアナウンスされると
自然と身が覚めるのも、「カクテルパーティー効果」

カクテルパーティー効果の仕組み

耳には多くの音が聞こえてきますが、聞こえた音をすべて情報として認識しようとすると、情報の量が膨大となり、脳が処理しきれなくなってしまいます。
そこで人間の脳は、耳から入ってきた情報のうち、自分にとって必要な情報であるかを瞬時に判断して選び分けているのです。
こうした脳の働きによって、たとえ周囲が騒がしい状況であっても、自分にとって本当に必要な情報を的確に判断し、聞き分けられるようになっています。

カクテルパーティー効果が苦手の人の特徴

  • 五感が敏感過ぎる人

  • 感覚が鈍すぎる人

  • 選択的注意力が低い人

アメリカの心理学者の実証実験

「カクテルパーティー効果」は人間関係の構築にも活用できると言われています。例えば相手との距離を縮めたい時など、会話の中でできるだけその人の名前を呼ぶだけでも、無意識のうちに相手の注意が向いて印象づけられるのだとか。
男女に15分間会話をさせて、会話の中で相手の名前を呼んだ場合と呼ばなかった場合、名前を呼んだ時の方が「フレンドリー」「社交的」「もう一度会ってみたい」など、相手に対して好印象を持つ結果に。
この研究結果は男女の関係だけでなく、様々な人間関係に応用できそうです。また、相手の名前を呼ぶだけでなく、相手の興味のある事柄や、 関心のあるキーワードなどを会話に盛り込んでいくのも、効果がありそうですね。

最後に

実証実験のように、接客業だったり来客だったり、名前を呼ばないケースが多いです。
「〇〇さんのおっしゃる通りで、、、」と付け加えるだけで、印象がかなり違います。

シニアの達人


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