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📖[語] 割愛する、正しく使えていない人が多い

本来の意味

「割愛」は、「“愛”着のあるものを、泣く泣く“割”って断ち切る」、つまり、ほんとうはぜひとも紹介したいものごとを、時間やスペースの制約から、いたしかたなく省略することを言うことばです。
本人は、非常に重要だと思っているものごとなのです。

NHK放送文化研究所


現代での使用

「割愛する」は、このような本来の意味からは外れた文脈で用いられることが多くなっているようです。
対象物に対してさほど執着もなくて、単に「省略する」「省く」と言うような場合によく使われています。

2つの用法を比較

  1. 「それほど重要な内容ではないので、割愛します」

  2. 「たいへん重要な内容なのですが、割愛します」

本来の意味では、2が正解です。
が、調べると全体の25%なのだそうです。
1 が正解のほうが、49%と多く、こちらが現代の主流です。

この手の語法は、他にもあります。
ただ、私としては今風は今風でよいのですが、正しい意味も知っておきたいと思う今日この頃です。

シニアの達人

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