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📚食品に表示される制度について考えてみる
国が認めている表示制度は、以下の3つです。
特定保健用食品 (トクホ)
栄養機能食品
機能性表示食品
1. 特定保健用食品 (トクホ)
からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えたりするのに役立つ、などの特定の保健の用途に資する旨を表示するものをいいます。
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健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、「コレステロールの吸収を抑える」などの表示が許可されている食品です。表示されている効果や安全性については国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可しています
(表示例)
血圧が高めの方に適する食品
血糖値が気になる方に適する食品
食後の血中の中性脂肪を抑える食品
体脂肪がつきにくい食品
骨の健康が気になる方に適する食品
2. 栄養機能食品
栄養機能食品とは、特定の栄養成分の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能を表示するものをいいます。対象食品は消費者に販売される容器包装に入れられた一般用加工食品及び一般用生鮮食品です。
栄養機能食品として販売するためには、一日当たりの摂取目安量に含まれる当該栄養成分量が、定められた上・下限値の範囲内にある必要があるほか、基準で定められた当該栄養成分の機能だけでなく注意喚起表示等も表示する必要があります
(機能の表示をすることができる栄養成分)
脂肪酸(1種類) n-3系脂肪酸
ミネラル(6種類) 亜鉛、カリウム、カルシウム、鉄、銅、マグネシウム
ビタミン (13種類)
3. 機能性表示食品
機能性表示食品制度とは、国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を、販売前に消費者庁長官に届け出れば、機能性を表示することができる制度です。
注目すべきは、国が審査を行っていません。企業が自らの責任において、科学的根拠を基に適正な表示を行うこととしています。
(表示例)
おなかの調子を整えます
脂肪の吸収をおだやかにします
目の健康維持に役立ちます
3つの違いをしっかり理解しておきましょう。
それから、どれにしてもパッケージの裏に書かれていることは、読むようにしましょう。