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【わかりやすく解説】 社会福祉協議会って、どんな場所?

街中で「社会福祉協議会(以下社協)」という施設を見たことあるという人、いますよね。しかし、社協が実際どんな施設なのか、分からないという人も多いです。

そこで、この記事では社協はどんな施設なのか、どんなことを行っているのかを、いくつか紹介していきますね。

社協は「地域福祉を担う組織」

社協は、民間の社会福祉活動を推進することを目的とした非営利の組織です。1951年に制定された社会福祉事業法(現在の社会福祉法)に基づき、設置されました。

社協の目的を一言で表すと、「地域福祉を担う組織」です。高齢者や障がい者だけでなく、生活に困窮している人や母子家庭等、様々な事情を抱えている人がその街で暮らせるよう、様々な支援や事業を行うのが、社協の役割です。

そのため、社協の活動範囲は、配置されている市町村になります。「○○市社会福祉協議会」とあれば、○○市の地域福祉を担うということになるのです。



社協って、どんなことをしているの?

ここまで、社協の役割について説明してきました。ここからは、社協が実際に行っている活動を、紹介していきます。


項目としては

  • 高齢者の生活を支える

  • 生活に困窮している人を支える

  • 家に籠もりがちの人の交流の場を作る


上記、3項目です。それぞれどのような活動なのかをお伝えしていきます。


1,高齢者の生活を支える

高齢者の生活を支える活動として「地域包括支援」があります。

多くの社協には、市町村から委託を受けて、「地域包括支援センター(以下センター)」が設置されています。センターは市町村の「日常生活圏域」ごとに1つ以上設置されています。日常生活圏域というのは、社協を中心に概ね30分以内の範囲とされています。

このセンターが行う業務内容として

  • 介護予防・日常生活支援総合事業(以下総合事業)

  • 要支援者の介護予防ケアプランの作成を行う「介護予防支援事業」があります。


どちらの事業も、無料で利用することができるので

  • 最近親に認知症のような症状が見られるようになった。どうすれば良いか?

  • 定年退職してから、外に出る機会が少なくなった。介護が必要にならないよう、運動する機会が欲しい。


という相談に対応してくれます。

センターには保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員などの専門職の配置が法令で定められているので、安心して相談することができますよ。


2,生活に困窮している人を支える

2013年に「生活困窮者自立支援法」が制定されました。これは、生活保護を受ける一歩手前の生活に困窮している人(以下生活困窮者)が、生活保護を受けずに自律できるよう、支援するという法律です。

この法律ができた背景として「一度生活保護を受けると、そこから自律するのは難しい」からです。生活保護を受ける権利は、国民全員にあります。しかし生活保護を受けると、「働かなくてもお金が貰える」状況に甘えてしまい、抜け出せなくなってしまうのです。

働くことができる人も働けなくなってしまうという現状を鑑みて、この法律が制定されました。

主な支援内容については、下記の5つになります。


1.居住確保支援:再就職の為に居住の確保が必要な人に、「住居確保給付金」を期限付きで支給する。

2.就労支援:就労するのに一定期間の準備が必要な人に、就労支援事業所などで訓練が行えるよう支援する。

また早期に就労することが可能な人に関しては、ハローワークと連携して、就労先を紹介する。

3.緊急的な支援:緊急に衣食住の確保が必要な人に対して、一時的に衣食住を提供する。

4.家計再建支援:自分で家計の管理が難しい人に対して、収入や支出の管理などの支援を行う。

5.子ども・若者支援:貧困の連鎖の防止として、生活困窮家庭の子どもに対する学習支援や、保護者への進学助言を行う。

上記5つの事業を行い、生活保護を受けずに生活できるよう支援しています。


3,家に籠りがちな人の交流の場を作る

「家に籠りがちな人」というと、高齢者を想像することが多いですよね。しかし地域の中には

  • 子どもが小さく、外に行けない

  • 障がいがあって、誰かと関わるのが恐い


という事情で、家に籠りがちという人が多いです。

社協はそんな人達の為に、交流の場を作っています。小さい子と親が集まって話す会を開催し、息抜きの場を作ります。また障がい者が日々困っていることを話す会を開催している社協もあります。

これらの会は無料なので、気兼ねなく参加することができます。



まとめ

いかがでしょうか。
この記事では、以下のことについてお伝えしてきました。


・社協は、その市町村の地域福祉を担う組織である。


・主な活動として「要支援の人へケアプランを作成したり、介護予防の事業を行ったりして、高齢者の生活を支える」「生活に困窮している人が生活保護を受ける前に、生活や就労支援を行い、自律した生活を送れるようにする」「小さい子どもを持つ親や障がいがあって家に籠り勝ちな人の、交流の場を作る」というのがある。


生活に困りごとが出てきたときは、是非社協に相談してみてくださいね。

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