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入院中に家族の生活能力が低下していたら、どうしたらいいの? 予防のポイントやリハビリ、筋力低下などについて

みなさんは、高齢になると筋力が落ちやすいと聞いたことはありますか?


年齢を重ねれば重ねるほど、1日横になって過ごしていた時に落ちる筋肉が増えていきます。風邪で2、3日横になっていただけでも、筋力、特に足の筋力は落ちています。そうすると、今までは問題無く通れていた小さな段差につまづいたり、歩けていた距離を歩くのがしんどくなったりします。


入院中にも同じことが起こります。


今回は、入院中に家族の生活能力が低下した時(廃用症候群)のことについてお話していきます。

筋力低下ってどれくらい起こるの?

一般的に、1週間寝たきりでいると、体全体の15%の筋力が低下し、3〜5週間で50%の筋力が落ちるといわれています。

そして、筋力は落ちた期間よりも付ける期間の方が多くかかり、1週間で落ちた筋力を元に戻すには1ヶ月かかるといわれています。


予防のポイント

筋力低下の予防ポイントは、できるだけ早い時期にリハビリを始めることです。入院中も病気の症状の回復状態や患者様の日常生活動作の様子をみてリハビリを行いますが、どうしても自宅で生活していた時と比べると日々の運動量は低下しています。


また、病気の症状によってはベッドから離れて生活することが困難で寝たきりの生活をしなければならないことがあります。症状が回復し次第リハビリを開始しても、どうしても寝たきりの期間が長くなれば長くなるほど筋力低下は起こってしまいます。

生活能力が大きく低下してしまったら?

筋力低下により今まで行えていたことが出来なくなり、日常生活に支障が出ている場合は、介護保険を申請しましょう。介護保険を申請することにより、訪問リハビリなどのサービスを受けることができます。
自宅でも、なるべく座っている時間を増やしたり、無理のない範囲で体操をしたりして筋力をゆっくり戻していくようにしましょう。動くのが辛くなっているとつい横になったままになりがちです。身体を起こしたり、着替えなどできる範囲のことは自分でやってみるよう、家族からの声掛けも大切になります。


リハビリのやり方

筋力が低下していると、以前よりも転びやすくなっています。そのため、転倒に注意しながらリハビリをしていく必要があります。


椅子やベッドに腰かけた状態で、足を片足ずつ伸ばす、もも上げをするなど負荷の少ない運動から徐々に始めていきましょう。椅子に座ることが困難な場合は、定期的に身体の向きを変えたり、手足のマッサージをして床ずれや関節が固まるのを防ぎましょう。

入院によって寝たきりになってしまった場合は、自宅での介護か療養型病院への転院、施設への入所などの対応が必要になります。家族の負担なども考えながら、退院後の対応を考えていきましょう。

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