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小澤メモ|HELLO PANDA|パンダのこと?

13 パンダ幼稚園。

スター性抜群の梅蘭。
アドベンチャーワールドから成都へ旅立った梅浜。その第一子、梅蘭は2016年5月29日に生まれた。この年に成都で生まれたあかちゃんは23頭。梅蘭はそのトップバッターだった。ニックネームはロウロウ。ちなみに、23番目のあかちゃんが、8月19日生まれの成美。グレーの体毛で、ニックネームはグレート。映画『グレーの子パンダ』の主役になったので、ご存知の人も多いかもしれない。そして、グレートよりちょっとだけおねえさんの梅蘭も共演。末っ子?を、やさしく見守る姿とまんまるでモフモフしてて、おまけにジロリとする目線(怖いジロリじゃなくて)もかわいくて、人気沸騰。おまけに食いしん坊キャラが定着して、ロウロウ(肉肉)のニックネームもどんどん浸透していった。

成都の人気運動場、パンダ幼稚園。
梅蘭や成美たち2016年ベイビーズは、しばらくすると成都ジャイアントパンダ繁育研究基地のパンダ幼稚園と呼ばれる運動場で共同で暮らすようになる。夜は広い屋内運動場でパンダの雑魚寝。朝からは、さらに広い屋外運動場へと一斉に飛び出して(パンダ走りして)、竹にかじりついていく。広い運動場には、木で作られたやぐらというか、ジャングルジムのようなものがあって、セッションしたり昼寝したり、思い思いに過ごす。2016年ベイビーズが、ワシャワシャといた2018年時のパンダ幼稚園は賑やかだった。その中でも、2歳なのに貫禄あるパンダ座りとホッペのもふもふ具合(桃浜のマフラーまいたようなホッペとかもそうかな)で存在感抜群だったのが梅蘭だった。

梅蘭でカボチャを知った。
以前、アドベンチャーワールドで、パンダにとってのスペシャルフードは何でしょうかと聞いた。ハチミツかリンゴか、どちらか知りたかったから。理想は、主食の竹を存分に食べること。ただ、採血するときや、産後のおかあさんから、体調管理などのために一時的にあかちゃんを引き離すときには、やっぱりハチミツにかぎる。ちなみにアドベンチャーワールドのパンダたちは、たけのこ(竹ではなくあの新芽みたいな春過ぎにニョキニョキ、最高の食感のたけのこ)があるときは、目の色が変わるというか、とても良い反応をする。梅蘭は、竹はもちろん、成都名物のパンダケーキ(大豆やトウモロコシを主成分にした蒸しパン的な)やリンゴをまるごと美味しそうに食べる。食べっぷりがいい。そして、成都のスタッフ曰く、ハチミツはスペシャルフードらしい。だけど、梅蘭はカボチャも大好きで、ガブガブ食べるという。大きなお腹に、カボチャのオレンジ色の食べクズをぼろぼろ落として、ガブガブ食べて、ジロリとする。本当にかわいい。成都のパンダ幼稚園は、成長・青春街道まっしぐらのパンダたちのサンクチュアリ。ずっと眺めていたい。ずっと写真を撮っていたい。繁育の前途がここにある。そんな場所だ。13
(写真は消灯間近のパンダ幼稚園の屋内運動場/2018)

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