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小澤メモ|HELLO PANDA|パンダのこと?

20 ぴこんがトレードマーク、結浜。

ビッグベイビー、結浜。
アドベンチャーワールドでくらすパンダたちの中で、ぴこんと言えば結浜。2016年生まれの結浜は、双子の姉妹の桜浜・桃浜の妹に、末っ子の彩浜の姉になる。アドベンチャーワールドの浜家のパンダ史における記録保持者で、誕生時の体重197グラムは一番大きかったベイビーの証。生後60日には3160グラムに! 1日に500グラムほどの母乳をたっぷり飲んでどんどん成長していった。そして、お母さんパンダの良浜と一緒に、運動場を元気に歩き回るようになった頃。結浜のその後を決定づける?特徴が現れてくる。メスなのに、お父さんパンダの永明に顔が似てるとか手足が長いところ。それもある。性格は、お母さんに似てやんちゃで気が強いところ。確かにそれもある。遊具にずんずん登っていって、ムーンサルトするように落っこちたりしたことがあったし、木の滑り台も躊躇なくどんどん滑っていく。確かにそれらも結浜の特徴。

アクションばっちり、結浜
パンダらしくいたってマイペースなところと、周囲の人の目を感じながら、(偶然の連続かな?)滑り台でスライダーしたり、かけっこしたり、コロコロしたりと、愛嬌たっぷりのアクションをタイムリーに繰り出してくれるパンダらしくない?ところがミックスされている結浜。その賢いというかちゃんと人を観察しているような感覚は、結浜が生まれた翌年に中国へと旅立っていったビッグシスターの優浜を彷彿させた。優浜もまた人懐っこくて、パンダらしからぬ、パンダらしい、人気のパンダ(あまり人を怖がらない人工飼育下のパンダ)だった。結浜が結浜らしい所以は、前述の通り、個性としていろいろあるのだけれど、結浜のその後を決定づける?特徴はまたギアが1つ違った。それは、ベイビーな写真を見てもらってもわかるように、頭のてんこちょの毛がぴこんと立っていること。あるときから、ぴこんと立って、話題沸騰。もともとパンダは、頭の骨格がてんこちょのところでとんがっているので、歴代のお姉さんたち、例えば陽浜や桃浜なんかもなんとなくシュッとしているのだけれど、結浜のは完全に毛がぴこんと立っていた。

ぴこん、結浜。
最初は、ソフトモヒカンの貴公子ベッカムのぴこんとなぞらえてモヒカンと呼んだり、アンテナとかとんがりとも呼ばれたけれど、その後はだいたいぴこんで定着した気がする。個人的には、結浜を見つめるそれぞれの人がそれぞれの思いでどんな呼び方をしててもいいと思っている。きっとそれぞれの愛があってのものだから。学術用語でもないし。とにかく、結浜にはぴこんという、かわいくて、愛おしくて、決定的な特徴がある。それは今も変わらずに。ちなみに、浜家のパンダたちのふるさの中国、成都ジャイアントパンダ繁育研究基地では、以前に、検査のために結浜のように毛が立っている個体の毛をカットしたのだけれど、その後、再び毛がぴこんと立ったという。そんなことを知る由もない結浜だけれども、いつまでも元気で、いつまでもぴこんと立てて、結浜らしく(パンダらしく?)成長していってくれることを願っている。誕生日おめでとう、結浜。20
(写真はベイビー時代の結浜。ぴこんの片鱗/2017年)

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