小澤メモ|HELLO PANDA|パンダのこと。
3 海浜!というパンダ。
夜行バス、白浜に到着。
海浜というパンダ。アドベンチャーワールドで、2010年8月11日に生まれた双子のパンダのおにいちゃん。妹は、美人さんと言われる陽浜。タイトルに海浜と書いておきながら、夜行バスがなかなか白浜に辿り着かないどころか、この話がなかなか海浜に辿り着かない。だから、海浜について少しでも書いておくことにした。しかし、不思議なものだ。パンダのことを思うと、なんでもかんでも思い出してしまって、全然進まなくなる。ほんとうに、あの夜行バスに乗っているときのようだった。とにかく、バスと一緒になった気分で走って走って、なんとか白浜に到着した。案の定でもいうべきか、アドベンチャーワールドに着いたときには、マラソン大会を4回まとめてやったくらいヘトヘトになっていた(自分が悪いだけだけども)。
パンダメンタルを喪失。
このとき、雨が降りだしてて、(これじゃあ、屋内運動場だけかなあ)と思った。となると、(パンダラブで当時暮らしていた3頭のうち、いずれかはバックヤードから出てこないのかなあ)とも思った。罪はないのに、なぜか雨が憎らしくてたまらなくなって、パンダメンタル(パンダのような朗らかさとかマイペースぶりとか、以前から勝手にそうやってマインドセットしてる)を完全に喪失しそうになってしまった。ようやく辿り着いたというのに、なぜ雨なんだ。はたから見たらプリプリ顔になっていたかもしれない。そのときの顔を鏡で見たら、自分で自分をがっかりしたに違いない。きっとそんな顔をして、ゲートからパンダラブに向かった。ちなみに、アドベンチャーワールドは、雨に濡れずに園内を移動できるようにアーケードなどが設置されている。だから、観覧者にはストレスはない。
パンダメンタル再び。
(あれ? あれ? なんかいる!)。大好きなパンダを指して、“なんか”とはなんだ!?って感じだけど、これがそのときの正直な感想。雨の中、海浜がどかっとパンダ座りして竹にかぶりついていた。「なんですか。こちらは美味しく竹をいただいていますけども、なにか?」って感じだった(勝手な感想)。さすが、パンダの海浜。堂々のパンダ座り(パンダメンタル)で、雨などおかまいなし。かっこいい! ありがたい! イカシテル! 今まで以上に海浜がイケてるパンダだと思った瞬間だった。同時に、降り出した雨にイラついて、会えないかもと不安になって、周りにもとがって見えてた自分がアホだった。小さい男、小さいオッサンだと自嘲したのだった。これを言うと、こじつけのように思われるかもしれないけれど、以来、東京でゲリラ豪雨にあっても、(ケセラセラ、海浜も濡れてまいろうかもな)と思って、あまり慌てなくなった。
追伸:このときの海浜は、雨が降り出したばかりだったので、屋外運動場に出たままだったのだろうけど(その後、すみやかに海浜はバックヤードへ)、本来、野生のパンダは雨が降ってきてもこんな感じなのかなと思ってニヤけてしまった。3
(写真はその日の雨中の海浜/2014)