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小澤メモ|SENTIMENTAL JOURNEYMAN|おっさんの旅。

30 おっさんの旅  仲間紹介。

基本、写真を撮る。オッサン。
NOTEをはじめるにあたって、旅の思い出をちょくちょく書いていこうと決めていた。過去、旅してきた思い出は、それこそ膨大だ。それに、どこからどこまでを旅とするか。その定義は人それぞれだと思う。 きりがないので、きりがなくてもいいのだけれど、とりあえずNOTEで書く旅は、35歳以降の、自他共にいっぱしの枯れはじめたオッサンになってから出かけた旅に限定することにした。思えば、それなりにキラキラしていた若い頃の旅は、写真が少ない。たぶん、撮ることや記録することに気が回らないくらい、瞬間瞬間を夢中になっていたのだろう。撮ることや記録するツールとしての高性能な携帯電話を持っていなかったからだろう。というか、携帯電話そのものがなかった。持ってる人はごくわずかで、それも肩からかける特大サイズで電磁波ハンパなしのタイプしかなかった。

ガツガツしていないのにリゾート感があるわけじゃない。オッサン。
オッサンになってから出かける旅は、その思い出を聞かされる方はそんなに楽しくはないけれども、張本人たちはかなり疲れてとても楽しいことが多い。少なくともこちらはそうだった。それぞれのオッサンなりに、ライフ・スタイルとプリンシパルが確立されてきているので、些細なことで浮き足立つことはない。すぐにお土産を中心に買い物にあくせくすることがない。そして、撮ったり記録したりしたいことには時間も労力もぶっこむけれど、何でもかんでも押さえとけっていうところがない。ディズニーランドのアトラクションをできるだけたくさん楽しむという攻略マニュアルなんかとは、一番遠いところにいる。オッサンといっても、いろいろなタイプがいるとは思うけれど、こちらのオッサン旅のメンツは、みんなそんな感じだ。ということで、今後も、誰が読んでも楽しいNOTEってわけじゃなくてごめんなさいな、好きな映画『ベティ・ブルー』でゾルグが言うところのヒトラーの回想録のようなオッサン旅の回想録を書いていくつもり。今までも、これからもオッサンが出てくるわけだけど、そのオッサンは何種類(何人)かいるので、少し紹介しておこうと思った。

7人のオッサン。
服飾のデザイナーでスケートやバスケなどストリートカルチャーで遊ぶ30代半ばに突入したばかりのルーキーなオッサン。ひたすらタフで感情表現がラフ過ぎるアラフォーのフォトグラファーしてる天パなオッサン。フィジカル強いバックパッカー上がりの舞台叩き上げの俳優なオッサン。初めて会った20年以上前にすでに写真やってますとぶっきらぼうを絵に描いて写真撮り続ける写真家なオッサン。昆虫や魚やオモチャに詳しくて最高アニメ『あの花~』でいうところのぽっぽなオッサンとジンタンなオッサン2名。そして、こちら、もうすぐアラフィフの枯れたオッサン。アラフィフのこちらと、他の6人の誰かとの旅が、ここでいうおっさんの旅ということになる。そう書いてて気づいたのだけれど、この他のオッサンたちとは、かれこれ10年以上旅をしていない。旅するオッサン仲間は思った以上に少なかった。

目減りする時間。限られていく友だち。
それまで、いろいろな人と旅をしていた気がするが、年齢を重ね、それぞれ抱える事情や時間のやりくりの仕方や、一番はスタイルやプリンシパルの違いが大きくなった。若い頃と違って、無理して何かに目をつむって呉越同舟することもなくなった。目的が一致した者同士か、それとも一緒に旅をしたい人か。それだけで良くなった。いわば、オッサンの旅はだいぶソリッドにまとまったところから出発するので、そんなにハプニングというか出来事があるわけではないように思える。しかし、実は、ソリッドでシンプルな分、旅先での感受性や吸収力たるや、とんでもない成果がある。それを活かす時間やエネルギーや余地がどんどん目減りしていくオッサン期において、それでも人間は変わることができる、成長することができると、旅と旅の出来事は教えてくれる。また旅の思い出を書こうと思う。書いてるうちに、自らがまた少し変われていたらいいなと思う。30
(写真はランカスターからヨセミテへ向かうフリーウェイで突然バーストしてタイヤ交換中のオッサンとオッサン/2018年)

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