思考パターンで気を付けたいこと
私達は日々、その瞬間瞬間で様々なことを考えています。
でもその思考が長年のクセや習慣であるパターンになる傾向があるとしたらどうでしょうか?
たとえば、いつも悲観的な予想をする、
よく失敗したとつぶやく、
この幸せは続かないと思う、
どうせダメだろう、
もう飽きた、などのパターンで思考が占められていたら、
私たちの人生そのものも陰りを帯びた生活に彩られるのではないでしょうか?
こういう思考パターンをポジティブ思考に変えるという手法もあるようですが、
それも現在の最新の心理学では無理があるとされるようになっています。
なぜなら人の心は、ネガティブとポジティブの両方を同時には気を付けて聞くことはできないし、
二つ両方を同時にコントロールすることができないからです。
またネガティブとポジティブの二元性だけで、あたかも白黒をはっきり区別して
動けるほど人間は単純ではないからでしょう。
その思考パターン、流れの初めから終わりまでをできるだけ見届けること、
介入も変換もしない、ネガティブでもポジティブでも、ただその流れていく様を観察することです。
思考パターンをコントロールするということはできるようでじつは無益なことなようです。
なぜなら消しても変えてもそれは沸き起こってくるものだからで、
それらは空の雲のようなものとして流れるままに放置しておけばよいと思います。
要は、自分が今どのような状態なのか、どこから来たのか、どこに向かっていくのか、
どのような人生を歩みたいのか、最終目標は何か、などの自己認識能力を磨くことが、
豊かな人生を送る条件なのだと思います。