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【時代遷移】韓国の老舗映画館閉鎖、大韓劇場もか。

こんにちは、映画はむかし忠武路ちゅんむろで観てた人です。
コロナ後に現地での鑑賞も再開して感じた韓国映画えとせとら。サムネイルは忠武路駅構内のシンボル、さすが映画の街。


(起)古代遺跡から発掘されし・・・

Googleドライブから、覚えのない画像を発掘した。

なんだ、これは。

2007年公開の映画、마파도2麻婆島2、どうやら劇場でポスターを撮ったようだ。それにしても強烈だな・・・。

このときのチケットと思しき画像も出てきた。

あいごー、ガチで17年前?
てか背後にマッコリが映ってるw

左側で見切れているけど、料金は8,000KRWか。
そして、チケットの下に記載のある서울극장ソウル劇場の表示・・・

(承)移り行く時代かな・・・

서울극장ソウル劇場とは、かつてソウル鍾路に存在した映画館。シネコンでありながら今ドキの映画館とは違った古き良き時代の劇場って感じ。待ち合わせのメッカでもあり、周辺には屋台も多かった。
1954年開館、2021年閉館、時代の流れもあったとはいえ、コロナの影響も大きかったんじゃないかな。

対面にはむかしのピカデリー、いまはCGVピカデリー。
映画館の近辺乱立は韓国あるあるとはいえ、時代ですねえ。
そうそう、ここ、ここ!(画像引用元
このとき、ユン・ゲサンの발레 교습소バレエ教習所あってたのかな。

(転)次々、つぎつぎ・・・消えゆくレガシー

春ごろだったか、こんな記事を読んだ。

「忠武路の象徴」大韓劇場、66年ぶりに幕を下ろす···9月運営終了

대한극장大韓劇場、1958年開館、今月30日で閉館。閉館の原因はやはり赤字。「映画館産業の主導権がCGV·ロッテなど大企業系列のマルチプレックスに移り、運営に難航してきた。」んだそう。
ほかにも前述のソウル劇場、団成社、ピカデリー(現在はCGV系のCGVピカデリー1958)、時代の波に飲まれていった。

(結)忠武路界隈で観た映画ってなにがあったっけ・・・思い出すの全部書いてみる

忠武路ちゅんむろとは、ソウルの中心地にある、かつては映画会社が集中していた地域。ピークは80年代ごろのようだが、現在でも韓国映画界の代名詞なんだとか。

かの有名な映画、엽기적인 그녀猟奇的な彼女。彼女はシナリオ作家志望で、彼氏のキョヌに「原稿を(映画会社の)シンシネに届けて」って台詞がある。

届けないと殺される。
まあ作品のセンスは最悪だったから落ちちゃうよね。

きっとキョヌは忠武路まで届けに行ったんだと思う。

わたしの忠武路最盛期は2000年代前半から2010年ごろ。2010年以降は韓国に足が向かなくなった。別にキラいになったとかじゃなく、シンプルに他国に行くことが多くなったから。

当時の映画、思い出してみよう。

  • 스캔들-조선남녀상열지사スキャンダル-朝鮮男女相悦之詞

忠武路界隈で観た最初の映画だったと思う。おじいちゃんが切符切ってくれて、この映画のポスターをくれた。あと寒い時期で、ミックスコーヒー出してくれて。クッソ(失礼)甘かったな。

  • 인어공주人魚姫

このころスクリーンでよくチョン・ドヨンを見かけてた時期。

  • 웰컴 투 동막골トンマッコルへようこそ

久石譲が音楽担当、リュ・ドックァンがまだ少年のころですね。

  • 작업의 정석作業の定石

韓国語でいう작업作業ってナンパのことだって初めて知ったのはこの映画。정석定石は決まった打ち方、みたいな囲碁用語?なのでタイトルは「ナンパの決め技」みたいな意味かと。

  • 맨발의 기봉이裸足のギボン

このころ、キム・スミは麻婆島もそうだし全盛期だったね、ドラマ、映画、引っ切り無し。


日本の映画館もチケットレス化は進んでるけど、韓国はもうマジで無人、キオスク(券売機)と戦うしかない。

最後、大韓劇場で映画観たいな。月末ドタ出で行くか?ソウル。


きょうはここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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