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【OKTA/Q1-2021決算速報】アイデンティティ・アクセス管理サービス(IDaaS)を提供するオクタ、2021年第1四半期の結果は売上◎、EPS◎、ガイダンス×。Q1実績は予想上回るもガイダンスのEPSは下回る。決算の詳細チェックとCANSLIM定点観測。

(OKTAの会社概要・歴史・ビジネスモデル考察は「【OKTA/米国株銘柄分析】アイデンティティ・アクセス管理サービス(IDaaS)を提供するハイパーグロース企業の概要・ビジネスモデル・今後の株価見通し(将来性/成長性)を決算とCANSLIMの観点から考察。」を参照。)


「OKTA(ティッカーシンボル:OKTA)」のQ1-2021の決算結果が出ました。


After Hourで株価は決算を受けて下落中です。Q1実績はアナリスト予想をしっかりクリアしてきましたが、ガイダンスのEPSが予想を下回りました。

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OKTAの2021年第1四半期の結果

OKTAは、IDaaS(Identity as a Service)と呼ばれる「セキュリティサービス」を提供する企業です。

OKTAの主な収益源泉は法人にアイデンティティセキュリティを導入し、そこから発生する「サブスクリプション(サブスク)収入」です。サブスクとは、例えばアマゾンプライム、ネットフリックスなど月額で毎月顧客から支払いを受ける形態です。

収益形態から、非常に業績見通しがつきやすく、投資家からも未来が予測しやすくなるので好まれやすいです。サブスク企業の重要KPIはユーザー数ですね。


※企業決算分析をする上で、最優先で見なければならないのは、「実績(売上高・EPS・来期予想ガイダンス)」が決算前のアナリスト予想をしっかり上回っているかどうかです(ガイダンスを出さない企業もあるので注意)。


(今回の結果のサマリー)

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※YoY = year over year(前年同期比)

□ OKTA.Incの2021年1Q決算

・売上:$251M/YoY+37%(アナリスト予想:$238.31M)。→◎
・EPS:-10¢(アナリスト予想-20¢)→◎

・2021年第2四半期(Q1-FY22)ガイダンス

売上高$295M~$297M(アナリスト予想$258M)→◎
EPS-36¢〜-35¢(アナリスト予想-11¢)→×

・2022年度(FY22)ガイダンス

売上高$1.215B~$1.225B(アナリスト予想$1.09B)→◎
EPS$-1.16〜$-1.13(アナリスト予想-44¢)→×


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売上・EPSは予想を軽々とクリア。ガイダンスは売上はクリア、EPSはAuth0のM&Aに関連した費用などを考慮し思い切り下に設定しているものと推察(Q4-2020決算公表時と同様の理由)。RPO、NRRの水準(後続記述)を考えると、業績自体は非常に好調。


■ Revenue(売上高)

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Q1-2021:$251M/YoY+37%(アナリスト予想:$238.31M)。

市場予想をしっかり超えてきています。


サブスクリプション収益が$240M(YoY+38%)です。


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※YoY = year over year(前年同期比)

Q1-2019:$125M
Q2-2019:$141M
Q3-2019:$153M
Q4-2019:$167M
Q1-2020:$183M(YoY+46%)
Q2-2020:$200M (YoY+43%)
Q3-2020:$217M(YoY+42%)
Q4-2020:$235M (YoY+40%)
Q1-2021:$251M(YoY+37%)←New!!

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■ EPS(1株当たりの当期純利益)

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Q1-2021:-10¢(アナリスト予想-20¢)

これで売上、EPS共にアナリスト予想はクリアしました。


EPS予想は「Yahoo Finance」で取れます。アナリストは保守的に予想を出すため、決算企業はこれを超えなければ市場から好感されません。

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過去のEPS(non-GAAP)とYoYの推移は以下の通りです。


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Q1-2019:$ -0.19
Q2-2019:$ -0.05
Q3-2019:$ -0.03
Q4-2019:$ -0.01
Q1-2020:$ -0.06
Q2-2020:$0.07(YoY +240%)
Q3-2020:$0.04(YoY +233%)
Q4-2020:$0.06(YoY +700%)
Q1-2021:$ -0.1 ←New!!

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前年同期のEPSが-6¢、今年は-10¢。


■ Non-GAAP Gross Margin/Non-GAAP Operating Margin

Non-GAAP Gross Margin:

vs. Q1 FY21:+60 bps(78.1%)


Non-GAAP Operating Margin(営業マージン)

vs. Q1 FY21:+40 bps(-6.3%)


■ Free Cash Flow Margin


vs. Q1 FY21:+480 bps(21%)


企業KPI

■ Net Retention Rate(売上継続率)

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NRRは既存顧客の売上を前年比で維持できているかを計る指標です。

Q1-2021も120%を達成しています。


OKTAはQ1-2019から120%前後の水準を維持しています。これはつまり、既存顧客の維持のみならず、さらに違うシステムを導入してもらったり、アップグレードしてもらい、売上を向上していることを意味します。

サブスクリプションのビジネスは顧客の維持がとても大変です。しかしOKTAは維持+αの実績を出していることになります。非常にビジネスが巧みです。


■ Remaining Performance Obligations (RPO)

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RPOは受注残です。売上に計上される予定の契約になります。これは同じくWFH銘柄、6月1日決算のズームでも重要な指標になっています。


OKTAのRPOは右肩上がりの増加を継続。Current RPOがYoY+45%、RPOがYoY+52%。

この時点でOKTAのQ2-2021決算の実績は良い数字を出してくることはわかりきっています。


NRRとRPO次第でWFH銘柄の株価上昇トレンドが戻るのかどうかが決まると考えていましたが、まだまだRPOは増加しており、NRRも変わらず、WHF銘柄の株価上昇トレンドは今年のどこかで始まると考えています。


■ Total Customer Count(総顧客数)

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総顧客数は10,000社に到達し、引き続き右肩上がりの成長を続けています。


■ Customers with >$100K ACV

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10万ドル以上の契約の顧客も今期は125社増加。堅調です。


財務状況(資本配分/自社株買い/M&A)

■ 資本配分


OKTAは2020年に公募は実施していません。自社株買いの動きも特にありません。


■ M&A(auth0買収完了)

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Q4-2020にアイデンティティプラットフォームを提供する「Auth0」を65億ドルで買収。5月6日にM&Aのプロセスは完了しました。

このM&Aに関しては、OKTAの総括記事を参照してください。(■ M&A項項目で)詳しく解説しています。



FY-2022ガイダンス

■ Q2-2021:


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・売上高$295M~$297M(アナリスト予想$258M)→◎
・EPS-36¢〜-35¢(アナリスト予想-11¢)→×
・Non-GAAP Operating Loss:$55M to $53M
・Weighted avg share count:$154M

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■ FY-2021(OKTAのFYは2022):

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・売上高$1.215B~$1.225B(アナリスト予想$1.09B)→◎
・EPS$-1.16〜$-1.13(アナリスト予想-44¢)→×
・Non-GAAP Operating Loss:$172M to $167M
・Weighted avg share count:$150M

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CANSLIM定点観測

「CANSLIM」は成長株発掘法の著者、ウィリアム・オニール氏の成長株の見極めに用いられる判断指標です。


オニール氏の理念は以下です。

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・CANSLIMを満たすかどうかで真の成長株かどうかを見極める。

・株価チャートで売買のタイミングを測り大きな利益の獲得を狙う。

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CANSLIMとは以下の頭文字です。これら全てを満たすと「大化け株」となります。(満たしていなくても有望銘柄として売買はOK、投資家の技量が試される)


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C(=Current Quarterly Earnings=当四半期のEPSと売上)

A(=Annual Earnings Increase=年間EPSの増加、高いROE水準)

N(=New Products, New Management, New Highs=新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値)

S(=Supply and Demand=株式の需要と供給)

L(=Leader or Laggard=主導銘柄か、停滞銘柄か)

I(=Institutional Sponsorship=機関投資家による保有)

M(=Marker Direction=株式市場の方向)

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また短期投資・中長期投資などと投資手法を分けず、「正しい銘柄を正しいタイミングで売買する」としています。

短期投資か長期投資かという選択はほぼないはずだ、ということです。


良い銘柄はそもそも売り時を与えてくれず、そのまま何倍株になると言っています。

まずは、CANSLIMを通して、OKTAはオニールが定義する「大化け株」と言えるのかどうかを見ていきましょう。


筆者が行った判定結果は以下の通りでした。(前回判定はこちら

「I」「M」が◯→△に降格です。


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C:X
A:△
N:X
S:X
L:X
I:△
M:△

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一つ一つ見ていきましょう。


(2021年5月26日時点の株価チャート)

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■ C(=当四半期のEPSと売上) ◯


C(=Current Quarterly Earnings)を見ていきます。

ここでは以下の2つを判定します。

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■

⑴ 当四半期のEPSが前年同期比で25〜30%以上か?

⑵ 売上が25%(または直近3四半期で伸び率が加速)以上伸びているか?

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⑴ 当四半期のEPSが前年同期比で25〜30%以上か?


当四半期のEPSが前年同期比で大きな伸び率を示しているかどうかを見ます。最低目標は25〜30%です。より保守的に見るのであれば40〜500%です。


OKTAのQ1-21のEPSはマイナスであり成長していなので「×」です。


⑵ 売上が25%(または直近3四半期で伸び率が加速)以上伸びているか?



次に売上の伸びを見ていきます。直近3四半期で25%以上伸びていますので、こちらは余裕でクリアですね。


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※YoY = year over year(前年同期比)

Q1-2019:$125M
Q2-2019:$141M
Q3-2019:$153M
Q4-2019:$167M
Q1-2020:$183M(YoY+46%)
Q2-2020:$200M (YoY+43%)
Q3-2020:$217M(YoY+42%)
Q4-2020:$235M (YoY+40%)

Q1-2021:$251M(YoY+37%)←New!!

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⑴「×」⑵「◯」なので、C(=Current Quarterly Earnings)はEPSを強く重視して厳しく「X」です。


■ A(=年間EPSの増加、高いROE水準) △


ここでは以下の2つを判定します。

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⑴ 年間EPSが過去3年連続で増加しているか?

⑵ 企業のROEが最低でも17%を超えているか?

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⑴ 年間EPSが過去3年連続で増加しているか?


年間EPSが過去3年連続で増加しているかどうか、増加率が25〜50%以上の銘柄かを見ていきます。


こちらは前回と判定は変わりません。「◯」です。

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2017年(参考):$-0.95
2018年:$-0.31(YoY+406%)
2019年:$-0.27(YoY+214%)
2020年:$0.13(YoY+307%)

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⑵ 企業のROEが最低でも17%を超えているか?


ROEが最低でも17%を超えているかどうかをチェックします。

OKTAは残念ながらまだNon-GAAPベースでプラスに転じたばかりであり、ROEは3%と低い水準です。クリアならずです。


EPS成長率は「◯」ですが、ROEはクリアならず。オニールの買い基準全てをクリアするという前提に立つと、A(=Annual Earnings Increase)は「△」ですね。


■ N(=新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値) X

N(=New Products, New Management, New Highs)を見ていきます。

株価が驚くような上昇を見せるには何か新しいもの(収益増加率を加速的に伸ばす原動力)が必要です。


製品はOK、しかし正しいベースを作って出来高を伴うブレイクアウト→新高値が必要です。

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(OKTA2021年5月26日チャート)


前回と同様、現状のOKTAのN(=New Products, New Management, New Highs)は「×」です。前回判定↓↓。


一つ、経営陣のニュースとして、Mike Koureyが2021年6月1日付でCFO(最高財務責任者)の職を退くことを発表しました(引き継ぎのため一旦顧問に)。



■ S(=株式の需要と供給) X


S(=Supply and Demand)を見ていきます。


Sは以下の複数項目があります。一つずつチェックしていきます。

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⑴ 浮動株比率(大企業(米国基準で時価総額100億ドル以上)であれば経営陣が1-3%、中小企業であればそれ以上が望ましい)
⑵ 自社株買いをしている企業かどうか。
⑶ 企業の負債比率が低く推移しているかどうか。
⑷ 直近の出来高(機関の大きい買いが確認できるか)

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⑴ 浮動株比率(大企業(米国基準で時価総額100億ドル以上)であれば経営陣が1-3%、中小企業であればそれ以上が望ましい) ◯

OKTAの総発行株式は145.53百万株です。(1億4千553万株)


(2021年5月26日時点)

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OKTAの浮動株の数は前回と変更ありません。比率は84.9%のまま。経営陣が株式を持って本気で経営をしていることを示しており「◯」です。


⑵ 自社株買いをしている企業かどうか X


上記「財務状況」の項目でも触れましたが、オニール流の「自社株買いをしている企業が望ましい」という点については、 OKTAは満たしていません。アップルペイパルのように積極的な自社株買いを行う方針は出していません。


⑶ 企業の負債比率が低く推移しているかどうか X


次に、総資本に対する負債比率の低い企業かどうかを見ていきます。

過去2-3年で負債比率が減少していれば、利息支払い費用が削減されEPS向上が見込まれます。


こちらは年間で見る指標なので、今回はパスします。前回は「X」でした。


⑷ 直近の出来高(機関の大きい買いが確認できるか) X


最後に、直近の出来高についてです。

こちらは本日が決算だったので、後ほど更新したいと思います。


好決算で株価が大きく上昇する(機関が買い向かう)ようであれば、強気スタンスならその時点で買いにいくのがセオリー通りの投資です。機関は1日で投資し終わりません。

安全に買うのであれば、上昇後に少し下落してベース(地固め)を終えてまた再度出来高を伴い上昇する際に投資をしても遅くはありません。


5月16日までの出来高の推移は前回記事を参照してください。


ここまでをまとめると、S(=Supply and Demand)は、浮動株比率◯、自社株買い×、負債比率×、直近出来高×、なので、総合的に判断すると「×」でしょうか。


■ L(=主導銘柄か、停滞銘柄か) X


業界内で最高の業績を記録しているかどうかを測る「L(=Leader or Laggard)」を見ていきましょう。

ここでは業界内上位2-3銘柄に入っているかどうかを判断します。


これは、レラティブストレングス指数が80〜90代かどうかで判断をします。

レラティブストレングス指数とは、ある特定の銘柄の値動きを市場の残りの銘柄の値動きと過去五二週間にわたり比較するものです。 各銘柄に1~99の数値が割り当てられ、高ければ評価が良いと判断されます。


2021年5月26日時点のOKTAのRS Rateは36でした。(5月16日時点では22なので上昇中、良い傾向)


オニール氏が銘柄検討を実施する際の、大前提となる「80」の数字を大きく下回っています。


OKTAは残念ながら、引き続き「L」(=Leader or Laggard)は「×」です。


■ I(=機関投資家による保有) △


I(=Institutional Sponsorship)を見ていきます。

株価を押し上げるには大きな需要が必要です。投資信託、年金基金、ヘッジファンド、保険会社など。機関投資家に保有されている銘柄であるかどうかが非常に重要になります。


また、その機関投資家は高いリターンを出す優秀な組織体(ファンド)なのか?という点も大切です。


見極め方として、最近の四半期で保有する機関投資家の数が着実に増加しているか、株主数が著しく増加しているか。

また株主となった機関投資家は誰なのかまで詳しく調べます。


「優秀なファンドが大人買いしているか」を満たさなければならないのでかなり高度な判定です。

まずはOKTAの機関投資家保有株数の直近の動きです。2020年末までは機関保有数は増加傾向でしたが、1-3月に減少傾向にあります。


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(引用:Fintel「Institutional Ownership and Shareholders」)


2021年に入り4月以降の動きは上記のグラフでは追いきれませんが、4月8-13日あたりで大きな買いの出来高が確認できますので、機関投資家が戻ってきてるように思います。

しかし5/3-6で大きな売りが確認できました。この資金が5/26決算で戻ってくるかと期待されましたが、現状AHで売りに出されています。(ガイダンスのEPSが予想を下回ったことが嫌気されていると推察)


ガイダンスの予想を下回ったEPSをどう考えるかですが、これは非常に判断が難しいところです。RPO、NRRの水準も素晴らしいものであり、M&Aの一過性費用による利益の圧縮をどう捉えるか。

基本スタンスとしては、正しいベース(地固め)を作り出来高を伴うブレイクアウトで新高値(株価$294)を取るところまで待つのが基本戦略だと思います。


また、情報をアップデートしていきます。

参考までですが、以下はMarketSmithで確認できる、OKTAに投資をしている機関投資家(ファンド)の数です。増加傾向にあることが確認できます(Good)。

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Jun-20:1,136
Sep-20:1,202
Dec-20:1,347
Mar-21:1,369

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直近の株主は以下の通りです(2021年3月30日時点/Yahoo Finance:Holders)。

前回分析時からアップデートがないので、有り次第また更新します。


Top Institutional Holders

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Top Mutual Fund Holders


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以下超一流の4ファンドにOKTAは引き続き、保有されています。


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□ ファンド名・・・10yr Performance(Before Tax)

Fidelity Contrafund Inc・・・15.12%
Morgan Stanley Inst Fd Inc-Growth Port・・・21.77%
Price (T.Rowe) New Horizons Fund・・・19.71%
Growth Fund Of America Inc・・・14.28%

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直近四半期(1-3月)で機関投資家の保有数量が減少。現在の上位株主から、優秀なファンドに購入されていることは確認できる状況。I(=Institutional Sponsorship)は「△」でしょうか。


■ M(=株式市場の方向) △


M=Marker DirectionはOKTA株に関わらず全銘柄に関わることです。

「強気相場」であればハイパーグロース株を積極的に買っていっても良いとされています。2021年5月26日現在は「Uptrend Under Pressure(上昇相場頭打ち)」です。


その根拠は週刊レポートで確認してください(毎週末に定期更新)。

米国株式市場:今週の合戦の振り返り!


2021年5月26日時点の株価チャート

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こちらは本日の決算を受けての値動きを確認した上で更新します。AHは下げており、不穏な空気が漂います。今回のOKTAの決算を市場はどう捉えるかをしっかり見届けましょう。

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