このたびの新刊に関する大事なアナウンス
こっからは"売る"です。
13歳のきみと、戦国時代の「戦」の話をしよう。 https://www.amazon.co.jp/dp/4344036891/ref=cm_sw_r_cp_api_i_d9aLFb1GPNHCF
長年お世話になってるキングコング西野さんに教えていただきました。
コンテンツが良いのは当たり前。
そこでやっとスタート地点。
難しいのは売る作業。
いくら商品が良くても世に見つからなければ意味がない。
このままの言葉をしゃべられたわけじゃありませんが、要約すると上記のようになります。
良い作品を生み出すのはもちろん難しい。
だけど、本当に難しいのは作った物を売る作業だと。
本当にそのとおり。
どれだけ自分が満足いくものを作ったとしても、世の中に受け入れてもらえなければ、それは存在しないのと同じ。厳しいけどそれが現実。
あらゆる角度から"売ること"に挑戦されて、実際にあらゆる物を売ってこられた西野さんがおっしゃるんですから、説得力しかありません。
つい先日、僕の新刊が発売されました。
今自分に出来ることは、ただ一つ。
「空いた時間で、書店さんへ挨拶に伺う」
これだけです。
いや、あるんですよ。厳密に言うとこれだけじゃないんです。
吉本や幻冬舎さんと一緒に広告の展開を考え、メディアへの露出を増やすとか、
僕の本を気に入ってくれそうな方に書評をいただいたり、SNSでプッシュしてもらったり、
およそ広告と名の付く様々な戦略はあちこちに散らばっていて、そのやり方も無数にあるんです。
もちろん、こういうのはホントにホントに大事。絶対やらなきゃダメ。
でもね、上に挙げたのって、
"人の力をお借りしてるもの"なんです。
吉本のマネージャーや出版部署の方に出演できるメディアはないかと探してもらい。
担当編集の袖山さんをはじめ、幻冬舎のみなさんにさらなる書籍の展開を考えてもらい。
対談をしてくださる人の影響力を拝借する。
これらの会議に出席して頭を悩ますことまではしますが、最終的に動いてくださるのは僕ではなく、僕のサポートをしてくれる方々。
最後の最後、私なんてのは恐ろしく何もやってません。
だったら自分は外に出なきゃでしょ。
空いた時間で書店さんに飛び込まなきゃでしょ。
寺山修司さん風に言えば
「書を捨てよ町へ出よう」
ですよ(うん、捨てちゃだめね。書をアピールしに行くんだし)。
全国で僕の本を置いてくださってる書店さんの元に足を運び、生で感謝の意を伝える。
置いてくださりありがとうございます。引き続きこの子がお世話になりますと。
この行為が直接セールスに結びつくとは限りません。
でも、本当に感謝してるんですから、それだけでもちゃんとお伝えしなけりゃいけませんよね。
それに、書店員さんに存在を知っていただければ「へーこの本あなたが書いたんですか。じゃ、ちょっと推していきますね」と、なったりする可能性がある。正直な話ね。
そりゃ全部が全部そんなことにはなりませんよ。ご挨拶に伺ってもビフォーアフターなんの変化もない場合が多いです。
でもそれが当たり前で、書店さんにも売りたい本があって、推したい本があるわけですから。
押しかけてるのはこちらの方ですしね。
ほんでも、ご挨拶に行かなきゃ、何にも変わりません。
伺ったところで自分の本を推してもらえる可能性は低いけど、行かなければガチで0%。推してもらえるなんてことは起こりませんから(何かで火がついて勝手に売れだすパターンを除いて)。
というわけで、今日も時間が空いたので行って参りました。書店さんに。
検索機が置いてある書店さんなら、ここで検索するのが早い。
えっと、13サイノキミト……
あったあった。
2階の、、お、新刊・話題書の棚にある。
ありがたいなぁ。。
エスカレーターで2階に上がり、しばらく棚を探してまわると……ありました。
棚の中段あたりに、僕の本を置いてくださってるじゃありませんか。
あ、しかもちょっと減ってる。
誰かがすでに買ってくれてるんだ。
嬉しすぎる。
喜びを噛み締め、自分の本の感触を確かめようとしましたが、目の前には本を手に取り立ち読みされてるお兄さん。
邪魔しちゃいけません。お兄さんが手に取った本の吟味が終わるまで、僕は後ろで待機します。
すると、待機の覚悟からホントに2、3秒後。
お兄さんが本を棚に戻して、その場を立ち去っていったんです。
僕の本でした。
ちょっと待って!お兄さん!!
ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん!!
あ、お兄さんレジに向かってる!
何冊か購入してる!
お兄さん、ねぇどっち!?
今日は手持ちがなくて、この本は今度にしようと思った!?
それならいいよ!今度お買い上げだもんね!あざーす!!
でもさ、もしさ、
パラパラっと見たけどこの本は買わなくていいや
って思ったなら、ちょちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待て、ぅおにさーん!!
しかし、もちろんお兄さんをラッスンゴレライできるはずもなければ、彼の背中をスパイダーフラッシュローリングサンダーできるはずもありません。
僕のデリカシーのパロメーターがマイナス8000とかなら、
「すみません、僕これを書いたものなんですが、」
と言って、お兄さんに声をかけていたでしょう。
が、当然そんなことはできるはずもなく……。
今日、16:30〜17:30にかけて、都内某書店さんで「13歳のきみと、戦国時代の「戦」の話をしよう。」という本を一瞬手に取ったお兄さん。
もし、この文章がお兄さんのもとに届いたなら、今度会ってください。
そして、著者自らこの本のプレゼンをさせていただけないでしょうか。
お兄さんに届け、奇跡じゃなくていい。
いや、奇跡起こんなきゃ届かない。