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”不完全さが自分の個性”〜いつでも″自然体″な俳優・草彅剛の生き様〜

『日曜日の初耳学』の「インタビュアー林修」。二週連続で登場した草彅剛くんの、本音満載トークを堪能させてもらいました。

ここまでぶっちゃけて地上波で話せる時が来たんだと、感慨深いものがありました。

SMAP時代よりも今は演技の仕事も役柄が幅広くなり、途切れることなく「映画・ドラマ・舞台」の仕事を順調にこなしているそうです。

台本を肌身離さず一年中持ち歩いている生活が続いているとい う充実ぶり。SMAP時代ともひと味違った”草彅剛第二章”も、相変わらず”超売れっ子”なんですね。

SMAP時代、他のメンバーは俳優として主演の仕事が舞い込んでいたのに、剛くんはドラマ『いい人』で主演したのが一番最後。仕事がないから、高校時代″無遅刻無欠席″だったというエピソードには驚きでした。

自分にだけオファーが来ないことへの焦りや劣等感を感じていた…こと”芸能界”という特殊な世界で生きていた剛くんにとっては、かなりの″暗黒時代″だったと思われます。

でも剛くんの芸能人生は、要所要所で出逢えた恩人たちに随分と支えられて救われてきたんだな…とうらやましく感じました。

「普通でいいんだ、面白くなくていい」”自然体”でいることの大切さを教えてくれたタモリ。お正月には、いつもタモリの家で過ごしていたというエピソードは有名ですよね。

35歳の時の”あの事件”についても、サラッと笑顔で話していました。特に仕事上での接点があったわけでもないのに、剛くんへの手紙を書いてわざわざ自ら足を運んでスタッフにその手紙を届けてくれたという、名優・高倉健さん。

その後映画『あなたへ』で共演する機会を与えてくれたのも、他でもない健さんでした。俳優・草彅剛に対する健さんの期待の現れだったような気がしますね。

ほぼすべての作品で共演し、剛くんが師と仰ぐ故・大杉漣さん。今の剛くんの活躍ぶりを、天国からさぞや喜んでくれていることでしょう。

そして、25歳の時に出逢った演出家・つかこうへいの教えが人生の指針にもなっているそうです。舞台『鎌田行進曲』で、演技の扉を開花させてもらえたと言っていました。

つかこうへいが言い放った「君の中には魔物がいる。そこがすごくいい。感情の扉を開こう」という言葉。それこそが俳優、そして人間・草彅剛の人生を大きく変えるきっかけになり、生き方の軸になっているそうです。

売れない役者・ヤス役はSMAP時代の自分の気持ちと重なる部分もあり、ヤスというフィルターを通して自分の気持ちをすべて舞台に注ぎ込めた…これによって、すべての迷いが吹っ切れたのかもしれませんね。

「僕はすごく未完成」と言い切る剛くん。若い頃は完璧を求めてしまいがちで、隣を見たら自分よりもかっこよくて優れていて、歌も上手くて躍りも上手くて容姿もよくて…そんなことをつい比べがちだけれど、足りないものとか不完全なものの中に”その人なりの個性や輝きがある”と思えたそうです。

周囲と比べて完璧ではない自分にコンプレックスを感じていたけれど、今は”不完全さが自分の個性”だと捉えている剛くん。だからこそ、剛くんは気負うことなくいつも”自然体”でいられるようになった…これは見習いたいところです。

まだまだ私自身、周りと自分を比べて一喜一憂しがちな人間です。しかも”完璧主義者”な一面があるので、不完全な自分を認めてあげる優しさが持てないところがあります。剛くんの考え方を取り入れられれば、もっと気持ちを楽に生きられそうですね。

今回のインタビューでは、36年来の盟友・香取慎吾くんとの絆の深さも改めて感じました。「新しい地図」の吾郎ちゃんとの距離感は謎めいていますが(笑)、慎吾ちゃんは「今までもこれからもずっと側にいてほしい人」だと言っていました。

映画『ミッドナイトスワン』で、剛くんが日本アカデミー賞最優秀主演男優をとった時のスピーチの言葉を今でもはっきりと覚えています。

あきらめずに続けているといいことあるんだなと。人生捨てたもんじゃないなと

剛くんは”あの失敗”があったからこそ、地に足をつけてきちんと草彅剛として生きていかなければならないという想いが強くなったと言っていました。

失敗しなければ成功もなし得ないと思っているという剛くんのポジティブな考え方、それこそが今の剛くんの生き様に繋がっているんですね。

いつもひょうひょうとしながら、あの屈託のない笑顔でニコニコ楽しそうな剛くん。そこに至るまでに乗り越えてきた数多くの試練たち…それをもすべて糧にして、俳優・草彅剛はますますこれから輝き続けることでしょう。

そんな剛くんを、これからもずっと応援していきたいと思っています。

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