間違いなく旅に行った幸せ気分になれる『友近・礼二の妄想トレイン』
そもそもこの番組を知ったのはBSの番組表を眺めていた時に『友近・礼二』という二人の名前と『ひのとり&しまかぜで行く伊勢志摩の旅』というキーワードにピンときたからでした。今となっては「たまたま録画してみて良かった!」と思う番組の一つだったりします。
番組タイトル通り、この番組は友近や中川家の礼二・ゲストさんが実際に旅に出るわけではなく(定期的に「実車トレイン」と称してリアル旅に出る回もありますが)、あくまでも”ただただ妄想”の旅のプランを考えて番組スタッフさんが撮影してきた映像をトークと共に観ながら楽しむという、これまでにありそうでなかった旅番組です。
子供の頃から何でもかんでも”妄想”することが大好きだった私にはまさにピッタリ(笑)!コロナ禍で旅行になかなか行けなかった悶々とした気持ちを払拭してくれた救世主でした。
それにしても、毎回「鉄道好き」と「旅好き」の芸能人ゲストさんが出演するわけですが、いわゆる「鉄オタ」が芸能界だけでもこんなにも存在するとは驚きです。「旅好き」はそれこそ世の中の大半の人はそうでしょう(笑)。でも「鉄オタ」の”鉄道好き”加減が半端ないんです!
【撮り鉄・乗り鉄・音鉄・録り鉄・時刻表鉄・模型鉄・・・etc】
実際にはもっともっと「鉄オタ」の種類があるそうですが、これだけ色んな角度から楽しめる”鉄道”って本当に奥が深いんだなーと感じます。ゲストさんもそれぞれにどれかの「鉄オタ」に属していて、出発の時の音の再現とか声と体を駆使して真剣に伝えてくれたりもします。
うちの夫は自分のことを「乗り鉄に片足を一歩突っ込んだ」くらいだと思っているようですが、とんでもない(笑)!レベルが違いすぎです。真の「鉄オタ」には到底かないません。
私はこの中で言えば「多少時刻表鉄」でしょうか。毎回リアル旅に行く時には「何時何分の電車に乗って・・・」と時刻表を見ながら細かく「旅行行程表」を手作りで作成したりするので。「鉄道ミステリーマニア」とまではいかないまでも、時刻表を眺めてあれこれ”妄想”するのは以前から大好きです。
トークの最中、食事をするシーンでは全員で「食べるフリ」「飲むフリ」をするのですが、これが上手い人はかなりリアル!高橋英樹氏の食べっぷりは圧巻でした。さすがベテランの俳優さん。礼二の蕎麦をすするシーンとか、これまたお見事!
温泉に浸かるシーンもほぼ毎回出てきますが、これはなかなかに難しい感も(笑)。やっぱりリアル温泉に浸かった時のあの解放感を”妄想”で表現するのはハードルが高いのかもしれません。
「鉄道好きゲスト」常連の演歌歌手、徳永ゆうきの「実車トレイン」での電車のアナウンスなんて名人芸でした。時々演歌も歌ってくれるし、お得感満載です。
何といっても、スタッフさんが撮影して来てくれた走る電車と海・山・その土地土地の美しい風景を観ていると、まるでリアル旅をしているかのような幸せな気分になれます。
旅の最後は友近がオススメする宿に泊まる”妄想”をするわけですが、これが毎回高級宿ばかり!友近いつもいい所に泊まっているんだなー。うらやましいなー。庶民にはチト手が届かない宿が多いので、もう少しお手頃な宿も紹介して欲しいと思います。もっとも”妄想”なので全然いいんですが(笑)。
番組の最後にその日放送した「旅のプラン」を絵で一枚にまとめてくれるのですが、この絵が毎回素晴らしいんです!どなたが描いているのかテロップに名前が出てこないので分からないのですが、この絵を本にまとめて発売して欲しいと切に願います。時刻表は変更もあるし、実際にこのプラン通りの旅が可能な場合も不可能な場合も両方あると思いますが、いつか番組のプラン通りのリアル旅に行きたいなーと思っているので参考にしたいんですよね。HPでもこの絵が見られます。
番組のトップの方、ご検討何卒よろしくお願いします(笑)。
番組は4月から月曜から火曜にお引越ししました。ここ数回の放送のタイトルを見るだけでも、ワクワクしてきませんか?
この番組はぜひ長く長く続いて欲しいです。そして、もう少し仕事が落ち着いて時間ができたら、自称「乗り鉄」の夫と二人で色んな電車の旅に出かけたいなーというのがささやかなこれから先の人生の楽しみだったりします。
今回も読んで頂き、ありがとうございました。