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伊香保温泉一泊旅~「ホテル松本楼」~

実は昨年末、身も心もヘトヘトになった一年の疲れを癒やすため、夫婦で一泊だけ温泉旅行に出かけました。毎年春には必ず行っていましたが、昨年はそれどころではなかったので…。

いつもはあちこち動き回る旅に私がしてしまいがちなんですが(笑)、今回はお宿の部屋で完全にひきこもり。温泉に浸かって、とにかくひたすらゆっくり過ごす目的でした。

そういう意味で「○○らん」で探した条件は「露天風呂付き客室」、電車で行ける近場の温泉。いろいろ見てみたんですが、たまたま【部屋のリニューアル記念】でお値段がリーズナブルになっていたこともあり、伊香保温泉の「ホテル松本楼」という宿に決めました。

「特急草津・四万」で1時間半ほど。あっという間に最寄り駅の渋川に到着。そこからバスで25分くらいで、宿の最寄りのバス停に到着。部屋の冷蔵庫は空らしいので、コンビニでお酒などを購入してから宿へ向かいました。

到着すると、こんな広いロビーのソファーで一組ずつの贅沢チェックインでした。お茶と手作りプリンをいただきながら…。

「ホテル松本楼」ロビー

チェックインのときに対応してくれた男性は、言葉遣いからこちらの質問に対する受け答えまで完璧でした。「今朝は雪が降ったんですよ」とさりげなく話題をふってくれたり…。

部屋まで案内してくれた若いスタッフの方は、おそらく新人さん。でも、一生懸命説明する姿に好感が持てました。

ホテルのあちこちに“和“を感じるこういう雑貨っぽい物が置いてあるエリアがあって、なかなか″粋″な雰囲気を醸し出しています。

“和“を感じるエリアその1
“和“を感じるエリアその2

お部屋は、入り口からこんな雰囲気。竹久夢二をイメージしたというステンドグラスがあったり、リニューアルされたばかりなのでとにかくキレイでテンション上がりました。

部屋のドア
部屋の様子

部屋付きの露天風呂は窓もあって″半露天″という感じでしたが、冬場はこういう方が寒くなくていいですよね。

部屋の露天風呂

以前真冬に、同じ「露天風呂付き客室」の部屋でも露天風呂が完全に外にある部屋に宿泊したことがありました。

超寒がりの夫は結局部屋の露天風呂には一度も入らず、大浴場に行ってばかりで高い料金払った意味がなかったことがありました(笑)。今回は完全に外ではなかったし、意外にその空間が寒くなかったので珍しく何度も入っていました。

しかも脱いだ浴衣とかバスタオルとかを置いておけるこんなエリアが、さりげなく浴槽の横にあるのが助かりました。こういう場所がなくて、いつもは部屋で浴衣を脱いでパターンも多かったので。

脱いだ浴衣やバスタオルを置けるエリア

泉質は、伊香保温泉は二種類あって「黄金(こがね)の湯」と「白銀(しろがね)の湯」。私は肌が弱く「黄金」の方はちょっと肌荒れするかもしれなかったので、部屋の露天風呂の泉質が優しい「白銀」の方で良かったです。

久しぶりの温泉は、もう言うことなし!!ずっと、永遠に浸かっていたかったです(笑)。温泉に行くと毎回同じように思うんですが…。この気持ちよさはやっぱり格別ですね。

そしてお待ちかねの晩御飯。私たちは今回「花鳥風月」という″個室ダイニング″でいただきました。スタート時間が17:45~と19:30~という、ある意味極端な時間の二択なので迷いました。でも夜ゆっくりしたかったので、早めの方にしました。

「地元の野菜を中心とした山里会席」というコンセプトでしたが、確かに地産地消の野菜や食材がバラエティーに富んだ料理として出されました。見た目も美しいし、器も凝っていて素敵でした。

「食前ジュース」「前菜」「冷菜」「スープ」「温物」「魚料理」「箸休め」「肉料理」「食事」「デザート」。まさに完全フルコース。贅沢でした。なんだかんだ食べ終わったら、19:00過ぎくらいでしたね。

「食前ジュース」「前菜」
「冷菜」「スープ」
「温物」「魚料理」「箸休め」
「デザート」

食事のお供にはとても食事中に全部は飲めないけれど、部屋に持って帰れるようにこの「ホテル松本楼」の日本酒をドドーンと1本頼みました!飲みやすくて、料理を邪魔しない辛口でした。

日本酒「伊香保温泉 松本楼」

「肉料理」で「上州豚のロースト」がこのボリュームで出たときは食べきれるか!?と不安になりましたが、なんとか…。そしてこちらは、お味噌汁の代わりに″特製ハヤシソース″をかけてご飯をいただくというスタイルで、さすが「日比谷 松本楼」の流れを汲んでいるお宿という感じでした。

「肉料理」「食事」

この″ハヤシソース″があまりに美味しくて、帰りにレトルトのお土産を思わず購入してしまいました(笑)。

朝食は、大会場でバイキングでした。朝6:00~サービスで提供されている「女将の名物・なめこ汁」は残念ながら食べ損ねましたが、和洋折衷で品数も多く、どう攻めるのか迷いました。パンはホテルの“パン工房“で作られていたので食べてみたかったんですが、やはり″ご飯系″でまとめてしまいました。

シェフが一つずつライブで作ってくれるオムレツが最高でしたね!バイキングの提供時間が残り少なくなると、廃棄食材を減らすためにお料理を出しすぎない工夫をされていたり、至るところに気配りができている宿という印象でした。

チェックアウトも、自動精算機で楽チンでした。考えてみたら、あくまでもこちらはホテルなんですよね。これまで温泉といえば旅館だったので…。

チェックアウト後に荷物を預かってもらい、宿のバスで石段街の200数十段くらいの所まで送ってもらえました。

365段上りきったところにある「伊香保神社」までの道のりが、かなり短縮できて助かりました。まともに1段目から上ったら、おそらく辛くて途中で参ってました…。階段の段差がかなりあるので。

「伊香保神社」に向かう石段街の階段

「伊香保神社」は、土日しか手書きの御朱印がもらえないのは残念でした。でも“書き置き“でも、また一つ御朱印が増えました。

昔伊香保温泉に行ったときには、まだ石段街は365段ではありませんでした。新設されて365段になった今は″自分の誕生日の段″で写真を撮るのが定番らしく、いい歳してミーハーなこともやってみました(笑)。

一番行きたかった“卯三郎こけし“のお店を目指しましたが、なんとその日は臨時休業で思いきりガックシ…。“こけしカステラ“食べたかったなぁ~。“こけし“買いたかったなぁ~。

「卯三郎こけし」本店

寒かったこともあり、かわいいカフェで一服。他に“こけし“が売ってるお店がないかと尋ねてみたら、なんと数日前に複合施設「IKAHO HOUSE 166」がオープンし、そこに“卯三郎こけし“も出店したという情報をGET!そちらはやっていたので、無事に“こけし“たちに巡り会えました!

購入した“こけし“とキーホルダーのキャラクターがあまりにかわいかったので「これは何かのキャラクターなんですか?」と聞いてみたら、「“卯三郎こけし“三代目が作ったオリジナルキャラクターなんです」とレジの方が嬉しそうに答えてくれました。

オープンしたばかりでレジ打ちに手間取ったお詫びのつもりだったと思いますが、例の“こけしカステラ“を特別にその方がプレゼントしてくれました!これはラッキー♡

この“こけし“は、これから電車の旅のお供にします。実はかなりの鉄オタの俳優・村井美樹さんが電車旅に“こけし“を持参して、窓際に置いて写真を撮るというのを見てからその相棒を探していたのでした(笑)。

「卯三郎こけし」

宿へ預けていた荷物を取りに戻ったところ、対応してくれたのはチェックインのときのあの男性でした。外に一緒に出てきてくれて、最後まで深々と頭を下げて見送ってくれました。まさに、ホテルマンの鏡のような方でした。

今回はこれ以上あれこれ回らず、早めに一路帰路へ…。

「ホテル松本楼」は気さくな女将はじめ、スタッフの方々の接客は文句なし!!食事のときの担当の女性も、距離感含めて素晴らしかったです。

お食事も一品一品こだわりが感じられてどれも美味しく、満足度がかなり高かったです。

温泉はもちろん言うまでもなく…最高でした!大浴場には今回は行かずに部屋の露天風呂だけでしたが、広さも十分。これまで行った「露天風呂付き客室」の部屋の中でも、ベストいくつかに入ります。

一点だけ…。部屋が広いのはいいんですが、トイレが部屋から外に出るスリッパを履いて、さらにトイレのスリッパに履き替えるという二度手間になるのだけが残念でした。部屋の中にトイレを置かないという意味でそうしたと思いますが、これは子どもとか高齢者だと難ありかも…と。

でもこれまで宿泊した宿の中でもこちらはかなりいいお宿で、またぜひ泊まりに行きたいと思っています。今度はサウナ付きの部屋もいいですね!また一生懸命働かないと(笑)。

皆さんの伊香保温泉の旅のお宿候補に、「ホテル松本楼」オススメします!!

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