革新的で斬新でオシャレな「パリオリンピック開会式」にときめきました!
いやー、こんなにも胸がときめいたオリンピックの開会式はなかったような気がします。
”花の都パリ”の街全体を使い、船で選手団が入場してくるという画期的なアイデアには脱帽でした。セーヌ川を入場に使うことを考えた人、発想力すごい!
船の形もバラエティーに富んでいて、どの国の選手の人たちもみんなやけにテンション高めな感じに見えました(笑)。雨が降っていたことも影響していたかと思いますが…。その雨さえも、演出の一つになっていたようにも感じました。
東京オリンピックの閉会式でパリオリンピックの予告映像が流れたのを観た時から、パリの街を使ったオリンピックがどんな風になるのか期待が膨らんでいました。
ピンクを基調としたレディー・ガガは相変わらずカッコよかった!ピアノと歌の「イマジン」もジーンときました。フレンチカンカンも、ファッションショーも素敵でした。さまざまな色を使ったカラフルな演出が最高にクールでした。
いろんな音楽とダンスが演出の箇所箇所で効果的に使われていて、まるで壮大なライヴかミュージカルを観ているようでもありました。
「レ・ミゼラブル」からのマリー・アントワネットのパートは強烈でしたが、フランスの歴史ではあるので…。メタル音楽との融合によってあの空間だけは独特の雰囲気を醸し出していましたね。
メタルホースとそれにまたがった女性が特に印象的でした。最後本物の馬に乗って、降りてから力強くオリンピックの旗を運ぶ姿に静かな感動を覚えました。
身体能力の高い謎の男(複数人存在するような気がしますが?)からジダンに聖火が渡り、ナダルへバトンタッチ。そこから船に乗って聖火が運ばれる時、ナダルと一緒に乗っていたのがカール・ルイス、コマネチ、セリーナ・ウィリアムズ…なんというレジェンドたち!!
そしてアメリ・モレスモが走り、トニー・パーカーへ。パラリンピアンや昔のオリンピアンと思われる人たちにどんどん繋がれていく聖火。最後は車イスの老人からテディ・リネール、マリージョゼ・ペレク、二人に聖火が渡されました。
大きな大きな気球(聖火台)に点火され、その気球が上昇した時には口ぽかんでした。ここから空に浮いたままであろう聖火。どんな技術が使われているんでしょう。
聖火点火後のエッフェル塔からのセリーヌ・ディオンの「愛の讃歌」は、闘病中の歌声に涙しました。久しぶりに生声聴きました。
そして、なんといってもパリのシンボル、エッフェル塔を使った光の演出は荘厳で圧巻でした。歴史あるエッフェル塔が、これを機に新たな一歩を踏み出したような感覚でした。
開会式のテーマ「多様性と他者性」にふさわしく平和やジェンダー…現代社会に向けての強いメッセージ性に溢れた素晴らしい開会式でした。
日本はどうしても″日本らしさ″を追い求めがちですが、今回の開会式はレディー・ガガにせよ、セリーヌ・ディオンせよ、フランス人にこだわらない演出が光っていたような気がします。そういう意味でも「多様性と他者性」でしたね。
開会式でこれだけワクワクさせてもらえたので、競技が始まったらどれだけ興奮してしまうのか分かりません(笑)。
ここから始まる熱い熱い戦いが非常に楽しみです。選手の皆さんにはメダルに関係なく、悔いなく楽しんで欲しいと思っています!