「熟年離婚」に「卒婚」も。現実はドラマ「三千円の使い方」みたいに丸く収まらないものなんでしょうねぇ・・・。
『羽鳥慎一 モーニングショー』で先日取り上げられたテーマ「熟年離婚」が波紋を広げているそうですね。私もたまたま観ていましたが。
自分の親世代は夫が働いて妻は専業主婦という形態が当たり前でしたが、昨今は65%以上が共働き世帯ということで、家事や子育ての分担などを考えてみても妻の負担が子供が巣立つまでは大きいのが現実だと思われます。
日本も少しは古い考え方が変わりつつあるのかもしれませんが、まだまだ家事や育児は妻のワンオペの傾向が強く、家庭における夫と妻の役割を理想の形に持っていくには高いハードルがありそうですよね。
ただ、ここは双方歩み寄れるならば改善できる余地はまだあるわけなので、長い年月かけて夫婦として良好な関係性を築き上げていった先に、昔昔「あんな夫婦に将来なりたいなー」と誰もがきっと思ったであろう(笑)”チャーミーグリーン”のCMのようなおじいちゃん&おばあちゃんになれる確率は上がる・・・と信じています。
「熟年離婚」を決断するまでには妻側の葛藤も相当なものだと思います。積り積もった夫への不満はとっくに限界に達していて、どのタイミングで離婚を切り出そうかずっと思案し続けてきたはず。
夫側は離婚を切り出された時『寝耳に水』の人が多いというけれど、まさにこの前観たドラマ「三千円の使い方」の森尾由美演じる妻が利重剛演じる夫に離婚を告げたシーンそのものでした。
美味しい料理を毎日作っても何も言わずにただ黙々と食べるだけ。
食事の時はお通夜みたい。
話しかけても「あー」とか「うん」とか、一言返すだけ。
相談事があっても、それを聞いてくれる様子すらない。
自分がガンと分かって入院をした時も退院した時も優しい言葉をかけてもくれない。
頼んで受け取ってもらったお米は台所に運ばず玄関に置いたまま。
これじゃあ、夫婦として一緒に生活している意味もないし、夫のためにこれから先の人生何かをしてあげるのもばからしくなってしまう・・・。離婚してからの自らの生活をあれこれシミュレーションしながら夫の退職する日に離婚を切り出す決心をした妻。
そこからの展開がまードラマなんですが(笑)。夫はまさに『寝耳に水』の離婚を告げられ、泣きながら妻にこれまでの感謝の気持ちを切々と述べ、自らの立ち居振る舞いについて詫び、母親に『三千円の使い方』をどうするのか?と聞かれて考えた時、新婚旅行で行ったハワイ(正確にはオアフ)へ退職したら二人でまた行けるためにコツコツ貯金をしてきたと告げ・・・。
その夫の言葉を聞いていた妻は、新婚旅行も含めてこれまでの夫婦としての日々が走馬灯のように蘇り。子供たちも生まれて楽しかったことも沢山あったはずなのに、いつの頃からか不満ばかりを数えるようになってしまったと。よくよく考えてみれば自分の方にも非があったと離婚を撤回!
その時の妻の言葉がとても良かったんです。
「私もこれからは不満を数えるのをやめます」
ついつい日々の不満にばかり目がいきがちになってしまうのは私も同じです(笑)。でも、どうぜ数えるなら楽しいことの方がハッピーになれますもんね。
「熟年離婚」まではいかない「卒婚」も増えてきているようですが、
●別のパートナーを作らない
●離れて暮らしても財産は2人のもの
●安否確認などの定期連絡をする
というのが条件だそうですが、これってどうなんでしょう。婚姻関係は継続したままお互いに自由に生きていくというのは一つの形態なのかもしれませんが、もし好きな人ができたら・・・とか、相手が病気になってしまったら・・・とか、それはそれで悩み増えそうな気がしてしまうんですよね。
とにもかくにも縁あって結婚して夫婦になったんだから、最期まで添い遂げられるようにずっと円満な夫婦関係でいられたら・・・と思います。
我が家はそのために、とにかく何でもかんでも話します。”会話”は普通の夫婦の何倍もしていると思います。何を考えているのか?悩んでいるのか?どうしたいのか?お互いの気持ちを常に把握し合うことを心がけています。
相手が考えていることが分からないのが一番不安なことだと思うからです。だから我が家はこれから先も夫婦で”会話”する時間を大切にして、チャーミングリーンのようなおじいちゃん&おばあちゃんを目指します(笑)!