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乾選手と井村さんの熱いハグに涙した『世界水泳2023福岡大会』~「アーティスティックスイミング」~

スポーツ観戦が子供の頃から大好きだったりします。スポーツ全般好きですね。以前はよく”生観戦”に行ったものです。

その中でも”水”の競技を観るのはかなり好きです!『世界水泳』は、そんなわけで毎度血が騒ぎます(笑)。B'zの「♪ウルトラソウル!」聴くとまたこの季節が来たんだなーと感じます。

「アーティスティックスイミング」(旧「シンクロナイズドスイミング」)は特に美しさと力強さを兼ね備えた競技で、”水系?(そんな言葉はありませんが)”では何気に一番好きかもしれません。憧れと賞賛のまなざしで昔から観ています。水の中であんなこと自分は絶体にできないよなーと(笑)。

”技の同調性”を競うという意味でも日本人の国民性と合っていたのか、ずっと”お家芸”と言われていました。昔はどの大会においてもソロ・チーム問わずメダルを獲得していましたよね。”強い日本”だったから安心して観ていられたというのは正直ありました。

でも井村さんが中国に行ってしまったり、一時期メダルが獲れずに低迷していた時期がありました。井村さんが中国に行った途端に中国チームは強くなって、井村さん自身当時相当バッシングされていましたね。

井村さんも自分のやるべきことを日本ではやり切った感もあったから、新天地で心機一転新たなチームを育てていきたいという想いだったんでしょう。

実は私もその頃少しシンクロから距離を置いてしまったんですが、それには明確な”きっかけ”があったんです。メダルうんぬんというよりは…。

いつの大会かは忘れてしまいましたが、チームでの競技中、水中の様子を映し出す映像の中で「リフト」の時に床に足をついて減点される場面を観てしまったんです。「リフト」を持ち上げるためのパワーが足りないという風に私の目には映りました。

それまでの強い日本チームでそんな姿は絶体になかったはずなのに、こんなことが起きるということは何か根本的に原因があるのでは?とショックを受けたんですよね。

恐らくそんな日本チームをもう一度メダルの獲れるチームに引き上げるには井村さんしかいないと、2014年井村さん復帰しました。その時は嬉しかったですねー。また強い日本が帰ってくるような気がして。

でも井村さんは超スパルタぶりを再び発揮し続けなければならず、その頃は立て直しにかなり苦労している様子でした。選手たちのたるんだ肉体改造から、メンタル・ケアまで。日本チームに復帰した井村さんを追いかけた映像を観て、スポーツの世界においても”世代の特性に”留意した指導方法に変えていかなければならない面もたくさん出てきているようでした。ただ厳しく指導しても昔のように選手はついて来ない。どうやって選手の心をつかむのか?あの一流の指導者である井村コーチも試行錯誤の日々だったと思います。

そんな苦悩を経て、リオ・オリンピックでデュエットとチームで銅メダルを獲得して無事復活を遂げた日本。さすが井村さん!でした。

ただ、東京オリンピックでメダル無しで終わった井村さんに対して退任要請…。ここら辺はスポーツの世界は結果が全てなのであまりにもシビアだと思いました。

でもここで終わりと思いきや愛弟子乾友紀子選手が現役続行を決めて、井村コーチも彼女のサポートを引き受けて、そこからこの福岡での世界水泳目指して二人三脚で歩んできたというわけです。

去年の世界水泳でも乾選手、ソロで「テクニカルルーティン」「フリールーティン」共に金メダルという結果を残し、それこそ”有終の美”は飾れたはず。でも東京オリンピックは無観客の中行われ、日本で行われる『世界水泳2023福岡大会』まで気持ちを切らさずに現役続行したのは乾選手の決意の強さからだったと思います。

特にルール変更されて、1個ミスすると致命的となってしまう今季は全ての選手の皆さんかなり苦労されている様子でした。「技が認められる・られない」で点数の差がこれまで以上に出てきてしまい、妙な緊張感が漂っていました。この選手とても素晴らしかったのに…と素人の私が感じた選手の点数が低かったのは、その「技が認められなかった」結果だったんですよね。もちろん勝負の世界なので仕方ないわけですが、”ルール変更”はどのスポーツにおいても時々疑問に感じることも多かったりします。

乾選手のテーマ「オロチ(大蛇)」。プール全体を使ったダイナミックさと繊細な美しさ。技も芸術性も、どちらもきちんと表現したいという乾さんの想いがビシバシ伝わってくる熱い演技でした。まるでわずか数分の″ショー″を観ているようでした。演技を観ながらも想いが込み上げてきて泣けてきてしまったんですが、点数が出た時の乾選手と井村コーチのハグを観てさらに号泣してしまいました。全ての「技が認められた」ことが分かる納得の点数だったので。

乾選手は年齢的にも今大会で…と予想しています。ですが、今大会「アーティスティックスイミング」は後輩たちも素晴らしい結果を残しました。

デュエットの比嘉もえ・安永真白組はテクニカル金メダル、フリー銅メダル。比嘉選手はまだ15歳。伸びしろ思うと末恐ろしいですよね(笑)。混合デュエットは佐藤姉弟が金メダル。アクロバットルーティン銅メダル。チームテクニカルがメダルを逃したのは残念でしたが、フリールーティンでは銀メダル。ここからがまた楽しみです。

『世界水泳2023福岡大会』はまだまだ続きます。競泳陣の闘いぶりも楽しみに熱い応援をしたいと思っています!松岡修造には負けますが(笑)。

長い文章最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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