『がっちりマンデー!!』の「社員が○○だらけの会社」は、目からウロコの発想に驚かされました
『がっちりマンデー!!』はほぼ毎週観ています。ためになる内容が盛りだくさんで、30分番組とは思えないほどの濃厚さが魅力ですね。
今朝の『がっちりマンデー!!』のテーマは「社員が○○だらけの会社」。ある特定の人だけを集めることで独特な″儲かりビジネス″を可能にしている会社があるとのことで、三つの会社が紹介されていました。
さまざまな人材がいる方が会社は活気づくような気もしますが、一つに特化した人材がたくさんいることでのメリットもあるんだと、目からウロコでした。
一つ目の会社は「ヴァンガードスミス」。”近隣トラブル”の解決支援が主な事業で、なんと月額550円のサブスク!収束するまで何回でも相談できるそうです。
”近隣トラブル”は毎年1万件ペースで増えていて、一昨年は約30万件…。
こちらの会社では”近隣トラブル”解決のコールセンターがあって、電話だけで9割のトラブルが解決可能のようです。
社員の3分の2が元警察官、つまり「元警察官だらけ」の会社です。トラブル解決担当は100%が元警察官だそうです。
圧倒的に「騒音トラブル」の相談が多いようですが、テクニックを駆使してトラブルを収める様子は見ていて納得でした。
どうしても当事者同士だと感情的になりやすいので、これをどう回避して解決に導くのかがカギになるようです。以下がそのテクニックです。
短期解決のためにサブスクの意味があるようですね。こじれる前にとにかく早く相談するということが収束への最短距離で、何度でも気軽に相談できるサブスクの形態が、トラブルの初期段階で介入するにはベストのようですね。
二つ目の会社は「燈(あかり)」。若干24歳の野呂社長に従業員数は130人。AIの技術を使って、人が時間をかけていた業務をAIで効率よく自動化するようなソフト開発が主な業務内容のようです。
目をつけたのは建設業界。高齢化や人手不足が課題の業界ですよね。たとえば建物の情報を素早く検索したいという建設業界永遠の課題については、建物と日本語で会話できるAIソフト「CoLLM(カラム)」を開発したそうです。
AI と会話をしながら、建物の柱の場所・数・品番などの情報を教えてもらえます。「X階の柱の数は?」と聞けば、画面に柱が色づけされてすぐに本数を答えてくれるようなすごいソフトでした。
このような建設業界向けAIソフトは約40種類も開発したそうです。システム導入のお値段は数万円から数億円まで…。
こちらの会社は「東大卒の人だらけ」。社員の6割が東大卒。東大のAI研究は日本の中ではかなり進んでいるそうで、東大で学んだメンバーは非常にいいエンジニアがいるそうです。
さっぱり理解できない難解な式を前に議論している様子は、やっぱり頭脳明晰な方々の集団なんだと感じました(笑)。
ただ古き日本の体質も大切にしているようで、一致団結して気合いが入った組織にするためにみんなで一緒に「質実剛健!」などの声かけ・声だし…みたいな″昭和臭″漂うことをやっているのが面白いバランスでしたね。
野呂社員自身もまだ現役東大生。経済紙「フォーブス」も注目しているベンチャー社長については、教授も「十年に一度くらいの逸材」と太鼓判を押していました。
日本のゼネコンTOP10の企業のほとんどが顧客で、全国でも200社以上と取引があるそうです。それはもう間違いなく″がっちり″ですね(笑)!
三つ目の会社は「鍋屋バイテック」。「鋳物の滑車」を作っている会社で、ビルの送風機や冷却塔などものすごい力で回るところには欠かせない商品らしいです。創業はなんと1560年の戦国時代。
こちらの会社は「資格を持っている社員だらけ」。約450人の社員のうち8割がなにかしらの資格を持っているそうです。
なんでも新しいことにチャレンジして、さまざまなことに興味のある社員を増やしていきたいと社長が考えたようですね。
資格を取得することによって考えるクセがついて意欲的に勉強するようになり、結果新しいアイデアを出す社員が増えると思ったそうです。
一度資格を取れば永久に手当てが支給されるようで、約350種類の資格に値段をつけて毎月のお給料が上がるという仕組みにしていることは、社員たちの高いモチベーションにもつながっているようですね。
社長のもくろみ通り社員たちが積極的に新商品を開発し、2002年に41億円だった売上は、その年「資格制度」をスタートさせてから2022年には135億円に!
開発された商品の一つが半導体を製造する工程で使われる「sicネジ」。酸やアルカリ、高温にも強く、材料は粉。金属棒を削る従来のネジとはまったく異なる発想から生まれたネジで、鋳物屋さんの知識と技術がしっかり活かされているところがすごいですね!「自由な発想」と「チャレンジ精神」が生んだ素晴らしいネジです。
どの会社も確かに「社員が○○だらけの会社」であって、その特徴がしっかり活かされている上に売上も上がっているところがビジネス的にあっぱれでした。
起業する勇気は今さらもうないですが(笑)、発想力一つでまだなにかできることがあるかもしれないというアンテナだけは張っておきたいと感じました。
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