歌手・大泉洋の歌う「あの空に立つ塔のように」は、ハートに響いてくる泣ける名曲です!
先日のNHK『SONGS』は生放送スペシャルでした。しかもゲストは大泉洋。普段はMCをやっている側の洋ちゃんがいつもよりさらにテンション高くしゃべりまくっていました(笑)。完全に照れ隠しでしたね。
目元がいかにも睡眠不足?と思っていたら、生放送のプレッシャーでここ2,3日眠れてないと。録画ではなく”生”はかなり負担も大きかったとお察しします。
それにしても、ファンでありながら洋ちゃんが音楽活動を継続してやってきていたとはつゆ知らず…失礼しました。歌が上手いことは知っていましたが、予想以上に本格的にやってきていたことを実は初めて知って驚きました。
27歳で歌手活動開始。2004年に発売された「本日のスープ」という楽曲はスタレビとコラボした作品で、洋ちゃん作詞、根本さん作曲。当初北海道限定盤のみの発売予定が、話題になり全国盤も発売されたそうです。
しかも「いつか武道館でコンサートをやるのが夢」だと『水曜どうでしょう?』の中でも口にしていたまさにその夢が、来年の二月に実際に叶うことになるとは!洋ちゃんすごい人になってしまったな…。
そして、その武道館で新曲を披露すべく洋ちゃんが作曲してほしいと白羽の矢を立てたのがなんとなんと玉置浩二!玉置さんとは『SONGS』でも共演していたし、北海道で同郷ということもあって二つ返事でOKしてくれたそうです。うらやましすぎです。
レコーディング風景も放送されましたが、ダメ出しされる洋ちゃんの姿はなかなか貴重でした。
かなり細かい歌い回しまで注文つけられていたので大変だったと思います。玉置さん特有の細かい音符のサビの歌詞を歌いこなすのが一番苦労していたようですが、どうしても細かい音符のフレーズって焦って早く歌ってしまいがちなんですよね。近頃流行りの曲はそういうのが多いですが。
細かい音符ほど「ビートを重たく感じながら歌う」と上手くいくということを私自身歌の師匠から教わって以来、私もそこは気をつけて歌っていたりします。
すごい熱量の6時間におよぶレコーディングが終了したあとに、洋ちゃんが思わず吐き出した言葉が印象的でした。
「歌手も大変だなぁ」
「楽な仕事はねぇなぁ」
デモ音源は玉置さんが歌詞なしで適当に歌ったものだったわけですが、その時にコーラス・ワークとかもすでに玉置さんが考えて入れてくれていたらしく、デモのまま出してもいいくらいのレベルだったと洋ちゃん言ってました。これ、分かります。
玉置さんと名曲をたくさん生み出してきた松井五郎という作詞家の「作詞の通信講座」を昔私がやっていたときに、公開講座を開いてくれたことがありました。その時に玉置さんが作ったV6の『愛なんだ』のデモ音源を実際に聴かせてもらう機会があり、心から感動したことを今でもはっきりと覚えています。
玉置さんは軽くメロディーを「Da Da Da…」っぽく歌っていたのですが、サビのところは「♪Da Da Da Da Da Da Da 愛なんだー」みたいに、すでに「愛なんだ」という言葉は自分の中でもイメージしながら歌っていたんだと思うんですよね。歌詞があろうがなかろうが、玉置さんが歌えばなんでもカッコよく聴こえてしまうわけです。だから洋ちゃんがそこに歌詞をつけるのは、かなりのプレッシャーがあったと思います。
でもそこはさすがの玉置さん。「歌詞は簡単でいいんだよ。北海道の空だ風景だ…みたいなそれでいいんだ」と玉置さんにアドバイスしてもらって、1か月かかったけれど洋ちゃんが歌詞を完成することができて本当に良かった…。しかも素敵な歌詞です。
玉置さんからのメッセージがまた泣けました。
こんな言葉をあの玉置さんからいただけるなんて、洋ちゃん幸せ者!
玉置さんは常に熱いメールをくれるらしく、これもまた名言ですが「歌にリハーサルなんてないんだ。いつも本番のつもりで」いやー、シビれました。
生で「あの空に立つ塔のように」を歌う洋ちゃんは輝いていました。なんだか感動で涙が…。いい曲です。特にサビの♪あの空に立つ古い塔のように~のメロディー・ラインがお気に入りです。歌い方、少し玉置さんに影響されているところがありますが(笑)、洋ちゃんの高音の響きがとても心地いい感じ。聴いていて壮大な自然が浮かんできます。
ブラボーーーーーッ!!
お笑い芸人並みに面白く、俳優としては演技力も高く評価され、さらに音楽でも武道館コンサート。大泉洋、どこまでアナタは大きくなっていくんでしょう。すごいよ。洋ちゃん!!
早速スマホの着信を「あの空に立つ塔のように」にしました(笑)。歌手・大泉洋の活躍も、これからしっかり応援していこうと思います。