以前から大好きだった西島秀俊から、近頃ますます目が離せなくなった私
西島秀俊のことを「西島くん」と親しみを込めてついつい呼んでしまう私。
彼のことを初めて認識したのは『わたしってブスだったの?』や『あすなろ白書』だったと思う。優しい顔立ちの青年というイメージで、これからどんな俳優さんになっていくのか楽しみだったと記憶している。
でも、そんな彼は昨今インタビュー等でもよく口にしているけれど、アイドル的に売り出したい事務所と、本格的な映画俳優になっていきたい自分との方向性の違いにより事務所を移籍し、しばらくの間民放のドラマ出演ができない不遇の時代があった。
先日の『A-Studio』に出演していた時に言った、若い頃の不遇時代にできなかったことを今埋めるように仕事しているという言葉が印象的だった。当時の西島くんと今とでは年齢も違うので「埋める」ということが実際に可能かどうかは分からないけれど、来た仕事は脇役だろうが主役だろうがどんな役でも引き受けているイメージの西島くんの仕事への取り組み方は、そういった一連の想いゆえなのかもしれない。
『ドライブ・マイ・カー』で様々な賞を総なめしたことは、だからこそ非常に喜ばしいことだったと思うけれど、もしかしたら西島くんにとっては大好きな映画に出演して、それがたまたま評価されただけのこと・・・くらいの気持ちなのかもしれないと勝手に想像してみる。どんな仕事であれ、彼はいつでも全力投球なのだと思う。
彼の出演作のドラマで大好きなのは、なんと言っても『きのう何食べた?』。シロさん役が見事にハマっていた。『シェフは名探偵』も非常にいいドラマだった。勢いでブルーレイBOXまで購入してしまったくらい。人の心に優しく寄り添うシェフ役がピッタリだった。思えば西島くんの出演しているドラマはほぼ100%観て来たと思う。なんだかんだ立派な大ファンだ(笑)。
タイトルの、西島くんからますます目が離せなくなった理由は、先日最終回を迎えた『ユニコーンに乗って』の小鳥智志役のせい。あの屈託のない笑顔にハートをさらに射抜かれてしまったからだ。
若い出演者の中で一人おじさん役だった西島くんだけれど、何の違和感もなく、小鳥さんが醸し出す、大人であり、少年のままの部分も残っているあの独特の雰囲気は、西島くんでなければ出せなかったものかもしれないと思う。改めて西島くんの演技に関心してしまった。と同時にこのままずっと、小鳥さんのようなピュアなハートを持ち続けていって欲しいと願ってしまう。
『MOZU』のようなハードな役もたまにはいいけれど、西島くんの良さが出るのは優しさ溢れる人柄の役だと思うので。
今回こうして西島くんのことを書いてみて、自分が実は大ファンだったということに改めて気づいてしまった(笑)。これからの西島くんの演技がさらにさらに楽しみだ。
追記:書くという行為はやはり、自分自身を振り返ってみるいい機会なのだと思う。