『THE SECOND~漫才トーナメント~2024』所感と学び
『THE SECOND~漫才トーナメント~2024』2代目チャンピオンに輝いたのは、ガクテンソク。大会史上最高得点を叩き出しての見事な勝利でした。
昨年の『THE SECOND』はなぜか観なかったので、今回初めてその世界に触れました。『M-1』の緊張感溢れるヒリヒリした感じと全然違って、ゆったりとした空気感の中で純粋に漫才を楽しめました。どのコンビも上手いし、面白かった!
6分というネタ時間が絶妙なんですかね?『M-1』の4分はあっという間にバタバタと過ぎ去っていく感がありますが、6分は間延びする感じでもなく、ネタの世界観を十分堪能できるような気がしました。3本揃えなければならないのは、なかなか大変そうですが…。
"結成16年以上"の漫才師の皆さんそれぞれの持ち味を如何なく発揮していて、戦いの場ではあるものの、むしろあの舞台で漫才ができることの喜びの方に比重があるように感じられました。
コンビとしての歴史を着実に重ねてきたことに裏付けられた余裕というか、自信というか…。もちろんそれまでの過程における紆余曲折は多々あったと思いますが「長く続けてきた」という事実は決して消えないものですからね。
ガクテンソクの二人も、思うような結果が残せなかった時期に「解散」の二文字が頭をよぎったこともあったようですね。でも「何者かになって辞めよう」と粘った…。
エンディングでは、奥田さんが「何者かになれたんですけど、漫才やめません!一生やります!」と言っていた言葉が心に残りました。
そして出場した他のコンビの皆さんがガクテンソクをきちんと讃えていて、みんなで喜びを分かち合っているような仲間としての絆が感じられて観ていてグッときました。
「何者かになりたい」願望って誰しも一度は持ったことがあると思います。私もいい歳してまだそんな想いを抱いていたりします。
もちろん何かしらの世界でトップに上りつめることができるのは選ばれし一人(一組)。そうなりたいと願うなら、当たり前のことのようですが「あきらめない」精神を持ち続けることがやっぱり大切なんでしょうね。
あきらめてやめたら、そこで終わり…。いかに折れずに踏みとどまろうとするか…。これはどの世界も共通ですし、たとえ「何者かになれなかった」としても自分自身がとことんやり切ったと納得できたなら、そこに"後悔"の二文字はきっとないはずですよね?
『THE SECOND』は各コンビのこれまでの人生まで伝わってくるような、そんな素晴らしい大会でした。来年も楽しみに観ようと思います。
ガクテンソク、優勝おめでとうございます!
そして他のコンビの皆さんも「解散」せずにずっと続けていってください!
そう思うと「和牛」の解散が改めて残念に感じた私です…。
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