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最後の最後までバカリズム・ワールド全開のドラマ「ブラッシュアップライフ」、最高のエンターテインメントでした!

とうとう終わってしまいました。今クール一番ワクワクさせられたドラマ「ブラッシュアップライフ」。

私がこのドラマについてnoteで書いた時は、まだドラマが始まって間もない頃でした。(『バカリズムの才能に脱帽!ドラマ「ブラッシュアップライフ」は最高傑作です!

当時は単純に2度目の人生をどうやり直すのか?という展開かと思いきや、あっけなく主人公・麻美はまた事故で亡くなってしまい・・・。人生3週目どころか、なんとこれがやり直しラスト・チャンスの人生5週目まで描かれたという、想像をはるかに超えた壮大なスケール感でした!

最終回前のバカリズムのインタビュー記事によれば、第1話を書いていた時には麻美を女性パイロットにする展開など微塵も考えていなかったそうです。医師にさせてしまったので、それよりも凄い職業は何か?と考えた時に女性は圧倒的に人数が少ないパイロットが浮かんだそうです。

これもどこまでがバカリズムの本音なのかは分からないので、実は緻密に最終回までのプロットを練りに練っていた可能性もあるわけですが(笑)。

地方公務員(市役所勤務)→薬剤師(調剤薬局勤務)→ドラマプロデューサー(テレビ局勤務)→研修医(大学病院勤務)→女性パイロット(航空会社勤務)

と、見事に華麗なる転身を遂げてきた麻美。これがもし我が身に起こったとしたら、人生それはそれは楽しめたことでしょう(笑)。もちろん全ての記憶を持ったままのやり直しなので辛い過程も多々あるわけですが、人生100年時代どころか200歳以上生きられたとしたら、変わりゆく世界をどんな想いで見つめながら生きていったのか?!想像するだけで胸躍りますね。

ドラマは水川あさみ演じるまりりんが登場してきた時から加速度ついて展開していき、まさか飛行機事故からなっちとみーぽんを救うために2人でパイロットになって奔走することになるとは!最終回、無事に2人を救った麻美とまりりんがホテルのベッドで喜び合うシーンはグッときてしまいました。

このドラマの素晴らしいところは、全体的にはエンターテインメント性溢れるコメディーだけれど、最初は来世人間として生まれ変わるために”徳を積む”ことに必死だった麻美・・・つまり自分のための人生やり直しだったところから、人間として生まれ変われるチャンスを棒に振ってまで親友のために人生をやり直す道を選択した麻美の心の変化をきちんと描いていたところだと思います。

あーちん・なっち・みーぽん・まりりん(呼び名は色々変化していましたが)女4人の友情はもちろん、福ちゃんをはじめとする男女関係ない同級生同士の友情、麻美が大切にする家族への愛情などなど。人間ドラマとしての側面もしっかり描かれていたからこそ、唯一無二の最高傑作ドラマになり得たのだと思います。

近頃ドラマで必ず話題に上がる『伏線回収』。個人的にはどこかおかしな点が多少あったとしてもそれほど気にはならないのですが(笑)、それも全て見事なものでした。疑問が残る余地もありません。それよりも、散りばめられた小技満載のバカリズムの遊び心を100%把握し切れていないであろうことが悔しいので、こうなったら夏に出るBlu-rayBOXでも買って、1話1話確認しながら観直してみますかねー。

最終回の展開も勝手にあれこれ想像していたのですが、完全に予想を裏切られました。まさか、58年後98歳になった4人がハイテク老人ホームで仲良く生活しているとは!4人で歌う「YAH YAH YAH」と、その後の「どのドラマの主題歌だったかしらねー?」の会話。クスッと笑えて何だか泣けました。

最後の4羽の鳩が生まれ変わった4人であることは間違いなく、死んでもなお変わらぬ友情で結ばれた4人の姿を見ているようで、その余韻たるや・・・バカリズムここまで計算ずくとは恐るべし!

バカリズムの次回作が楽しみなのはもちろんですが、その才能はWBCで実力を遺憾なく発揮している大谷翔平並みに凄いと私は感じています。2人ともただ才能があるだけでなく、もちろん底知れぬ努力があるからこその結果だと思うので、凡人の私はさらにさらに自らの文章をブラッシュアップしていかなければ!




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