アメリカのスタンフォード大学への進学を決めた佐々木麟太郎選手の思い描く未来予想図
『羽鳥慎一モーニングショー』の中の、羽鳥くんがインタビューに出かける
「羽鳥慎一50の質問」のコーナー。今朝は高校野球史上最多となる140本塁打をマークした超高校級スラッガー、佐々木麟太郎選手へのインタビューでした。
本来ならドラフトの目玉No.1だったはずの彼が「プロ志望届」を提出せずに、アメリカのスタンフォード大学への進学を決めたことについては注目していました。
これまでに羽鳥くんの番組内でも日本とアメリカの大学の違いなど、彼がなぜアメリカの大学を選択したのかの理由についてあれこれ(想像も含めて)分析していました。そういうわけで彼自身の口から語られる言葉がどんなものか興味津々でした。
まずは私の周りにいる18歳とは一線を画すその堂々たる佇まいに驚かされました。すべての質問に対して自分の言葉で自分の考えを率直に述べるその姿には、非常に好感が持てました。
大谷選手や菊池選手を輩出した花巻東高校は「立志 夢実現」を教育理念としていて、野球部だけではなく学校全体を挙げて「立志 夢実現プロジェクト」を実施している素晴らしい学校なんですね。
目標を明確に定め、その達成から逆算して自らの行動を決め、着実に成果を積み上げていく…人生の中でも貴重な高校時代に、こういう”体系的な思考”を体感できている生徒さんたちがうらやましく感じました。
佐々木選手も「理想の人生を描き、その理想から逆算をして今日を生きることを大切にする」…日々こういったことをノートに書き綴る3年間を過ごしてきました。その上で単に野球だけを極めるのではなく、野球人生が終わった後の自らの人生の明確なビジョンを持って「文武両道」という今回の道を選択したということがよく分かりました。
彼の「一瞬の喜びではなく、一生の喜び」というのは名言ですね。常に目標とする未来の自分の姿を思い描きながら、大きなスパンで自分の人生を一歩一歩着実に進んでいこうとしている彼の情熱が伝わってきます。
今回、佐々木選手の中学時代の指導者であった大谷選手の父・大谷徹監督も出演されました。花巻東高校の監督は、佐々木選手の父・佐々木洋氏。親子であることでやりにくいことがあるだろうと大谷監督は感じていたそうですが、それでも自身の息子である大谷翔平選手が人間としても立派に成長してくれたこともあり「うちの麟太郎をなんとか見てもらえないですか?入れて頂けないですか?」と佐々木監督にお願いに行ったという面白いエピソードもありました。
「中三にしてすでに社会人クラスの力はあった」と語った大谷監督。「文武両道」でいって成功するといういわば”二刀流”の彼のスタイルに期待を寄せているようでした。
インタビューの最後に佐々木選手自身から、まだどこにも話していない話をしたいと申し出がありました。
実は自らが「目指す人物」たちの写真を貼るノートを作っていて、その右ページには大谷選手やバリー・ボンズ選手のような野球選手たち。左ページにはスティーブ・ジョブズ氏や著名な世界的経営者たちが並んでいて、孫正義氏の写真がど真ん中に。
「孫正義さん。その方にとても感銘を受けて米国の大学を選んだという理由がひとつあって」と、孫氏の存在がスタンフォード大学への進学の決め手になったことを明かしました。
「孫正義さんは高校を中退されて、アメリカの大学に進学して今の地位を築いたという努力の精神に自分は感銘を受けた。そういう足跡をたどりたいという気持ちになって、アメリカの大学に進みたいという自分のきっかけを作ってくれた」というようなことを話していました。
「十年後の自分は?」と羽鳥くんに聞かれると「自分が他人の人生を切り開けるような人間になりたいと思っている。野球選手と野球選手以外の部分というところで、そういう人間を目指してやっている十年後を想像して、今は頑張っている。そうなってくれていれば嬉しい」とまっすぐな瞳で話していました。
将来的にはもちろんメジャーリーガーになることが大きな夢ではあるに違いありません。その先の人生においてはきっと起業でもして、周りの人たちに喜びを与えられるようなビッグな存在になっていることでしょう。自らの理想とする人生をつかみ取っていけるような”オーラと力強さ”に満ちた佐々木麟太郎選手のこれからを、心から応援したくなりました。
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