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昨日は日本酒専門店らしく勉強会を開催しました
内容は「日本酒の香り」について。
日本酒にまつわる香りのサンプル19種を購入し、それを嗅いで勉強しようという会でした
嗅いだことのある香りや初めて嗅ぐ香り…
特に劣化したときや状態が良くないときの香りは、なかなか体験できることが無いのでとても興味深いものがありました
香りをいろいろと嗅ぎつつ参加した方々と話していると、皆さんそれぞれが香り一つ一つにまつわる記憶があって、その香りを嗅いだ時(その香りがある日本酒を飲んだ時)のことを話していました
香りは記憶と結びつきやすいって言われています
実は…
当店、この「香り」を使ってある施策を毎年やっているのです
それは…
「蚊取り線香」です
店の入り口に2箇所、蚊取り線香を焚いています
しかも、蚊が出始める夏よりももっと先の5月下旬くらいから毎年やってます(当店は仙台ですから、蚊が出てくるのって6月下旬とかです)
早くない?って思った方、早いほうが良いんです!
どこよりも一番最初に始めないとダメなんです
流れとしてはこんな感じを想定して準備し始めます
◆当店に来る→◆蚊取り線香が焚いてあり香りを嗅ぐ→◆夏が近づきいろいろな場所やお店で蚊取り線香を焚き始める
そして、香りを嗅いだ時に…
「あれ?ちょっと前にどこかで蚊取り線香の香り嗅いだなぁ…」と
記憶を探り始めるのです
「あ!こないだなかぐろに行ったときだ!」と思い出す瞬間が狙いです
お店って行ったとしても、よほど好きにならないとすぐにもう一度行こう!とか、後日思い出すことってなかなかないですよね?
お客様に思い出してもらうため、新しく来てもらうために安くない広告や様々な販促等をやるわけで…
そんな思い出してもらうことがなかなか難しい状況でも、記憶に直に訴えれは思い出してくれる可能性が高くなるわけです
「香り」はそんな記憶を呼び戻してくれる一番の鍵なんです
モチロン、思い出してくれたからと言ってすぐに再来店してくれるわけではありません。
でも、いったん忘れていた(記憶の片隅に追いやられていた)、当店の存在がまた頭の中に浮上してきたこと、これがとても重要なんです
夏の間、蚊取り線香の香りを嗅ぐたびに、当店のことを思い出してくれる可能性が高くなるわけです
とあるBarでは、トイレにお香(ビャクダン)を焚いていました。
これも一つの記憶スイッチですよね
料理やお酒の香りでもいいんです
記憶と香りってとても相性がいいから、記憶に残るような香りを何か
使ってみる。。。
もちろん、ネガティブ(マイナス)な臭いはダメですよ…笑
もしかすると香りが再来店のきっかけになるかもしれませんよ
※ちなみに、毎年この蚊取り線香を早めに焚いていると時期になるとお客様からまたこの時期が来たね~とネタにもなります
初めての方には「え?もう蚊がいるんですか?」っていうお客様と話す良いきっかけをもらうこともありますから…
「香り」をお店に取り入れてみては?