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これから。内の視点と外の視点

みなさん、こんにちは!
沖縄で大学生をしています、しょうたろうです。

これまでのアグリノートでは、実質的な減反政策など日本国内の視点で農業や食に関した執筆をしてきましたが、今回は外の視点でnoteしていきたいと思います。
ちなみに余談ですが、
このまえ、News Picksでも「日本人が知らないコメ高騰の犯人」という題目で私が書いてきたnoteの内容と関係する記事が出ていました。こちらも併せてお読みいただくとより深い理解につながると思います。
https://newspicks.com/news/11300234/?ref=user

では、早速本日の本題にいきます。

はじめに

いきなりですが、世界の人口は2050年までにどのくらいになる見通しか皆さんご存じですか?結論を言うと世界の人口は、開発途上国を中心に2050年には86.43億人に達する見通しが持たれています。もちろん、人口増加=食料需要量の増加にもつながりますので、2050年は2010年と比べて、食料需要量は1.7倍も増加する見通し、数量にして58.17億トンと言われています。40年で約2倍の食料が必要になるのはヤバいですよね。。。

グローバルな視点を持つことはなぜ大事か

「はじめに」でも述べましたが世界の人口は年々上昇傾向にあります。しかし、日本内だけで見ると人口は減少していく見込みです。つまり、日本の変化は世界の変化と比べると極めて小さいものだということです。食に関していえば、日本の食料自給率は低いので、よりグローバルな視点で見ていくことが日本の食料安全保障を保っていくうえで重要と言えるでしょう。
話を少し戻しますが、「はじめに」でも述べた通り、2050年の食料需要量は約58.17億トンになる見通しです。その中の36.44億トンは穀物需要量になります。このように世界の貿易取引をみていくと、穀物(小麦・トウモロコシ・大豆など)が世界の食料消費量の中で多くを占めているのです。
つまり、輸出入に頼る率が高い穀物は、生産地の政情変化や大規模な自然災害、温暖化などの気候変動による供給の変化が起こった場合には、その影響を受けて供給量が変化するリスクも高いということです。
小麦の主要輸出国の推移をみると、2001年は米国、カナダ、オーストラリアが中心でしたが、2015年にはロシア、ウクライナの輸出量が急伸して北米に並ぶほどに成長し、輸入では東南アジアの需要が大きく増えたという事実も存在しています。わずか15年ほどでこのように貿易を取り巻く環境が大きく変化することもあるため、こうした点も十分に考慮して輸出入の戦略を立てていく必要があるのです。

おわりに

これまで見てきたように、これからはグローバルな視点で食料安全を確保し輸出入の戦略を立てていく必要があります。実際日本における小麦国内自給率は2022年度で約15%程度です。85%を海外産に頼って私たちはパンなどの食品を食べています。実際アメリカやカナダから多く輸入していますが、温暖化によりこれらの地域での小麦生産量が減少していく可能性もあります。言い換えると、逆に輸出新興国となる国の出現もあるので、そうした国との関係性構築も考えていかなければならないということです。
パンは私も好きだし、日本人の朝の食卓を支える食材の一つですので、無くなる未来を想像しただけで悲しいですよね。。。そうならないためにも、皆さんがグローバルな視点を身に付けていくことが大事です。

最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。
勉強熱心な「あなた」のために、これからも手軽に有益な情報を発信していきたいと思います。
これからもよろしくお願いします!

参考サイト:https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/attach/pdf/adviserr3-5.pdf

参考文献:アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人「マッキンゼーあ読み解く食と農の未来」, 2020

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