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【大使館専門調査員】①書類の準備


「外務省在外公館専門調査員」について聞いたことがあるでしょうか。

詳細は公式HPにありますが、端的に言うと、日本国外の在外公館にて、原則2年間、語学力と専門性を活かして、調査・研究や館務補助を行うポジションです。

※公用旅券が発給されますが、外交官や外務省職員ではありません。

待遇や職務内容は魅力的ですが、なにせ情報が少なく、認知度は低いようです。

私の場合、留学中に友人が「この前ワシントンにある韓国の大使館のポストに応募したんだ」と話しており「ひょっとして日本にもそういうポジションがあるかも」と調べたのがきっかけです。

友人と会話したのが昨年の9月11日、専門調査員の応募期間が9月13日から10月11日。就活が難航していた私にとって、絶妙なタイミングで専門調査員を知ることができました。

あの時この友人と会っていなかったら…


結果から言うと、とある在外公館のポストから合格をいただきました。韓国留学を経て、とりあえずは日本で働くつもりでしたが、海外就職となりそうです。友人との何気ない会話から、こんな展開になるなんて、人生びっくり。

前置きはここまでにして、専門調査員への応募プロセスについて、私の体験談をシェアしたいと思います。専門調査員の情報は、こちらの ↓ 方が詳細に綴っておられますが、それ以外は限られていたり、最新でなかったりするので…。


【私が思う選考のポイント】

選考プロセス
書類提出→1次試験(語学+小論文)→2次試験(面接)

書類は選考があるわけではなく、全員が1次試験を受験することとなります。書類は、審査全体を通じて判断材料となると思われます。

応募書類は、調査研究実績概略専門領域・志望動機履歴書の3点です。

私が書類全体でアピールしようと心掛けたポイントは、自分の専門性は担保しつつ

コミュニケーション能力・文章(情報編集)力・海外生活への耐性

意外かもしれませんが、専門調査員に求められている素質は、高度な専門性というよりも「2年間在外公館の人たちと良好な関係を築いて、海外で問題なく職務を遂行する能力」ではないかと思いました。選考も外務省ではなく、国際交流サービス協会の方が担当されるようです。

また、文章力については「現地メディアの日本関連情報を翻訳・報告する」という日常業務が多くの公館であるようなので、含めました。


【調査研究実績概略】

ここでは、実績を書くのみなので、工夫の余地はあまりないかと思います。学会や論文発表を多く経験している人であれば、アピールにはなりますが、私の場合は修士を終えたばかりだったので…。

私は修士論文を「代表的な論文」として記載しました。国際関係学を専攻したとはいえ、専門調査員にも志望国にも、もはや外交にも関係がありません。好ましいとは全く言えませんでしたが、仕方がないので、ありのままを書きました。

その代わり「研究テーマ」の項目で、これまで専攻したなかで専門調査員およびポストと関連する分野を書いてアピールしました。


【専門領域・志望動機】

一番個性を出しやすく、工夫のしがいがある書類だと思います。また、ほぼ書式の規定がないので項目に分ける、傍線を引くなどし、文章力や情報編集力を示しました。私が含めた内容はつぎの4つです。

専門領域+インターンの経験+志望動機+将来の進路希望

専門領域については、実績概略である程度伝わっているはずなのでA4×2枚の分量に対し、4分の1ほどにとどめました。内容は研究活動にプラスして、これまで頂いた奨学金や賞などです。

つぎに広報インターンの経験は、紙面の半分ほどを占めています。これは、就活で用意していた「学生時代に力を入れたこと」(ガクチカ)と同じような内容を書きました。審査側が文面を読んで、在外公館で職員の方々とうまく関係を築きながら、主体的に働いている私を想像できるように心がけました。

また、私が志望したポストには広報業務も含まれていました。ですので、インターンで身についた情報を効果的に発信する力や、担当したウェブサイトの閲覧数の上昇といった実績を、具体的かつ簡潔に書きました。


残りの半分の紙面は志望動機と将来の進路希望です。ここの内容は人によって大きく異なると思います。

ポイントとしては、専門調査員の職務内容をきちんと理解すること、経験者の方々が任期を終えた後どのような進路をたどっているのかネットで情報収集し、それを踏まえて自分の進路希望を設計することでしょうか。

参考になるかどうかは分かりませんが、私がこういった申請書や応募書類を書く際の、常套手段は「○○というキャリア目標がある→そのためにこれまで××をしてきた→次のステップとして~(応募しているポジション)が必要不可欠である」という構成です。


【履歴書・身上書】

基本的には事務的な項目を埋めるのみです。唯一、自由に書くことができる箇所が「その他アピールしたい点」です。

上記2つの書類で、専門領域や実績は伝わったと思うので、私は性格上の強みを記載しました。具体的な内容は忘れてしまいましたが、海外生活にも耐えうる環境適応能力、異なる意見やバックグラウンドの人も受け入れる柔軟性を書いたかと記憶しています。


つぎの記事では、東京まで足を運び受験した1次試験について、書きたいと思います。

もし質問や気になることがあれば、お気軽にコメントください☻

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