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報せ
今朝届いていたFacebook の通知を読んだ。
「今日は○○ ○○さんとの友達記念日です!」
「Facebookで友達になって6年になります」
六年?
もっと前から友達だったけど。中学三年生からの付き合いだから、本当なら十二年だね。
でも、本当に本当なら、彼は五年前に亡くなってるんだ。
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僕の誕生日は五月四日。このとき社会人二年目で、二十三歳を迎えた。世間はゴールデンウイークのことで頭がいっぱいで、大体の友達は大卒新卒だったから、リアルタイムのお祝いなんかはあまり期待してなかった。
それでも一部の優しい友達は気づいてくれて、メッセージをくれる。基本誕生日を忘れられている僕にとっては、それで十分だった。
その翌朝の午前八時、電話が鳴った。いつも遊ぶ友達からだった。また、誕生日をリアルタイムでは気づいてもらえなかった。しかし電話はメッセージより丁寧だし、嬉しい。
だから僕は朝一にしては元気に電話に応答した。
友達は、笑ってるような泣いてるような様子だった。
多分本当は違う。
僕は明るく振る舞おうと強く意識したせいで、さも相手も明るくしているものだと思い込んでいただけで、始めから少しも笑っちゃいなかったんだ。
「○○がね、死んじゃったんだって」
「え?えぇ」
「また詳しくわかったら、連絡するね」
「う、うんわかった。うん、それじゃ」
それが嘘とか事実とかって、もう相手に聞かなくても明らかだった。その報せを受けた僕はもう泣いていたから。
確か、余裕な雰囲気でトイレに座るのと同時に電話に出たっけな。そのままトイレで泣き崩れていた。
ご両親は、葬儀の前に何人かと僕だけ先に会わせてくれた。僕がこれまで葬儀で見てきた顔と、彼は明らかに違った。
若すぎた。
(三月に飲んだばっかりだったのに)
(なんでこんなところで寝てるんだ)
(まだ一回も給料もらってないじゃん)
彼に投げ掛ける言葉がいくらでも思いついた。しかも全部他愛のないことで。
当たり前を一緒に生きて、当たり前の時間を共に浪費するはずだった相手だからこそなんじゃないかと思う。
あと○○が死んだ日。夜、そのとき付き合ってた子に偶然○○の話をしてたんだよね。その子はまだ○○のこと良く知らなかったからさ、説明してたんだ。
だからどうってわけじゃなかったんだけど。その次の日に電話がきてさ、俺の説明ってなんだったんだろうなって、マジで笑えなかったわ。
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書いてて長くなってきてしまったので、これで。
「あれから、色んな事があったよ。まあ、そんな取り立てて言うほどのことはないけどね。最近休みは何してんの?俺はチャリにハマってんだけど、良かったら一緒に乗らない?荒川面白いよ!」
今日彼が生きてたら、僕はこう話していただろう。