ゆりかごから墓場までダジャろう (part 2/2)
part 1 はこちら
僕から誘ったみちのくふたり旅。峠道の暗がりを照らすヘッドライト。僕らは二人で共に前に進もうと、未知の暮らしを選んだ。
会社の先輩が僕の結婚を誰よりも祝福してくれた。そしてもらったプレゼントはなぜか布団圧縮袋。
転んだ少年を励ました。「おじさんありがとう!」「ん?おじさんっていうのは、だあれ?」それから特に肌荒れが気になった。妻からもスキンケアしようねって笑われた。
妻が悪阻に苦しむ姿を見て、何か役に立ちたいと思った気持ちは嘘偽りない。だが、そんな気持ちを持つわりには、いつもより疲れるんだよねと言われた。
先輩からお下がりでもらったベビーバス。この形状、この近未来的なカーブの緩さがいい。感想はそれだけ、以上。
2月27日生まれの娘に、マドンナリリーを買ってきた。寝て、起きて、泣きじゃくるこの子には今どんな景色が見えているのだろう。
入学式。娘は僕の仕立てた服を嫌がりながらも着こなして、クラスの友達に気さくに話しかけていた。それにしてもあのカーディガンは力作だ。
家族と海外で食べたカオマンガイがとても美味しかった。居酒屋で土産話をつまらなそうに聞く後輩の顔。万が一の過ちを犯してしまうんじゃないかと思ったが、なんとか気を鎮めた。
娘がやたら婚活婚活言うようになった。僕は他人事みたいに聞き流してピザのトッピングをコーンかツナで迷う。
いつの間にか娘が男を連れてきた。全く気に食わん。しかもこれから会食だと・・・・・・、じゃあ焼き肉は?
孫が遊びに来た。しかも僕が仕立てたチュニックを着て。ほら、これはサンチュ。肉を巻いて食べるんだよ。汚したっていい。
ある晩、静かになった我が家で妻と振り返る。机の上に積み重なったアルバム。
急に暇になったけど、余生を何して過ごそうか。まだ妻とその友達を乗せるドライブの要請を受けるだけ。
また失敗した。最近手縫いが下手になってきた。うそうそ、慣れすぎて手抜いてただけだ。きっと。
この先は、僕がどうなっていくかって?それはみんなが想像しよう。だってほら、周りが騒々しいよ。僕はちょっと眠たいだけなんだ。だからもう眠ろう。そう、そうしよう。
完
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