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リメンバー,ビリーヴ

通勤。

僕は毎日1時間半かけて会社に通っている。

幸運にも住んでいるマンションのエントランスから徒歩約5歩にあるバス停からバスに乗る。

20分弱揺られてから、電車に乗る。

一本目、30分。

乗り換えて一駅だけ、10分。

また乗り換えて三本目、20分。

駅からオフィスまで徒歩10分。

この時間は、一日に二度訪れる。

時間は掛かるが、不思議と嫌ではない。

でも、落ち込んだ時、非常に疲れた時。

この通勤が物凄く悲しくなる。

通勤とは、なんて無機質で自動的なんだろうか。

そんなとき、僕は選択をする。

ほんの少しだけでいい。

いつもエスカレーターに乗る場所。

いつも動く歩道に乗る場所。

そこを乗らずに歩くだけ。

たった10 メートルが。

たった20秒が。

自分の力で、意思で、歩いているんだなあと思える。

そう思えたのは、気持ちが湧き上がってきたから。

今、こっち側を歩いてるのは、自分で選んだからなんだよね。

自分で選んだ道だからこそ、意識して手足を動かしていることに心の中で微笑みながら歩くことが出来る。

大げさな意味じゃなくて、言い方はこれしかなかった。

生きている気がする。

ほら、深呼吸してみて、みたいなこと。

やれば簡単なこと。

でも、難しくなるのはその時に思い出せないから。

だから、出来る限り覚えていたい。

生きてるって思えたこと。

嬉しい気持ちになれたこと。

そして、またその時が来たとしたら、

きっと元気になれるよって、信じたい。



p.s.

本稿で、3月に入ってから三回目の投稿となりました。

よく読んでくださる方ならお気づきかとは思います。

最近、文章のテイストこんな感じですよね。

僕はTwitterやFacebookなどの、所謂SNSに苦手意識があります。もちろん全てではありませんが、消費されていく言葉を追いかけるような気分になってやめてしまいました。

そうしたなかで、noteを紹介していただきました。ここは言葉に向き合う人が沢山いて、居心地が良いです。

今まで読み味を気にしては削ぎ落として書くばかりでしたが、そうでなくても読んでくださる方々がいらして。

感謝の気持ちでいっぱいです。

無論、読まれることを考えて書くことも楽しいですが、もう少し肩の力を抜いてみてもいいんだよ、と。

そうやって背中を押してくれたのは、

あなたと、

みなさんです。



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