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心の殻を破りたい人に観てほしい映画 「グッドウィル・ハンティング」

個人的オールタイムベスト映画

ショーン「君は何も悪くない」

ウィル「わかってる」

ショーン「君は悪くないんだ」

ウィル「わかってるって」

ショーン「君は悪くない」

ウィル「・・・僕を許して」

孤児の上、養父から虐待を受け、愛情を与えられなかった主人公のウィル。
人に傷つけられるのが怖くて、自分から傷つけてしまう。
捨てられるのが怖くて、自分からそっと離れてしまう。

誰もがうらやむ天賦の才で、難しい問題もいとも簡単に解けてしまうし、人から意見をぶつけられれば、知識武装で本から引用。
けれども、「君自身は何がしたいんだ」という簡単な質問には何一つ答えられない。

そんなウィルを、ショーンが強く抱きしめて「君は悪くない」と言うこの場面は、間違いなくこの映画のベストシーン。

人と感情のやり取りをすると、時には傷つくし、やるせないこともある。
頭がいいと先が読めて、なおさら自分の殻に閉じこもってしまうのだろう。

でもこの時、ウィルが言葉に乗った「感情」を初めて受け取った。
ショーンは諦めないで伝えようとした。
この二人の関係が尊くて、いつも泣けてしまう。
この瞬間に、映画ってスゲー!って感じる。
多分この先も個人的ベスト映画です。

あらすじ

幼いころに養父から虐待を受けたために、深い心の傷を負った天才青年(ウィル)と、がんで妻を失い、失意の中にいた精神分析医(ショーン)がお互いにあらたな旅立ちを自覚して成長してゆく姿を描く、感動のヒューマン・ドラマ。
ボストンに住む青年ウィルは、幼い頃から天才ゆえに周囲から孤立していた。だが、彼の才能に気付いた数学教授のランボーは、ウィルに精神分析医のショーンを紹介する。ウィルはショーンにしだいに心を開いてゆく。

尊敬できる師匠に出会いたい

歳が離れていても、「弱さ」を見せれて分かり合える関係ってなんかよくないですか?
儒教が刷り込まれてる日本教育だと中々難しいことかもしれないけれど、だからこそうらやましく思う。
「礼節」や「仁義」が社会を円滑に運営するための「世渡り用」になってるし、自分もそう使って生きてきていることに正直嫌気がさしてる。

お互いが人として、「対等」に向き合えている関係。
若さゆえの体力と、長年の経験が補いあっている関係。
ウィルはそういう師匠に出会えたんじゃないかと思う。
いつかそういう人生の師匠に出会えたらいいなあ。

最高の親友

この映画にはもう一人、ウィルにとって重要な人物がいる。
それが親友のチャッキーだ。
そして彼は、ウィルの才能をちゃんと見抜いていた。

チャッキー
「毎日お前を迎えに行き、酒を飲んで馬鹿話、それも楽しい。
でも一番のスリルは、車を降りてお前の家の玄関に行く10秒間。
ノックしてもお前は出てこない。
何の挨拶もなく消えている。そうなればいい。」

こんなかっこいいやついる?
アツい男同士の友情っていうか、普段は口には出さないけど、しっかりとお互いを見てる感じはたまんない。
蛇足だけど、演じているウィル役のマッド・デイモンとチャッキー役のベン・アフレックは本当の友人同士らしい。
二人で脚本を書き上げ、映画化。
夢がありすぎる。

そして物語の最後に、ウィルはチャッキーに何も言わず、自分の才能を生かす道を選び、地元を離れた。
それを知らず、ウィルを迎えに行き、いなくなったと悟ったときのチャッキーの表情。
ぜひ映画を見て確認してほしい。

自分の殻を破るために

親や友人、周りの環境に恵まれている人もいれば、あいにくそうじゃない人もいるかもしれない。
恵まれてるけど気づいてない人もいるかも。

もし自分が孤独だと思うなら、映画で救われるのもありなんじゃないでしょうか。
その映画が自分の殻を破ってくれるものであったり、自分の大切な一部になったら、人生豊かになるかもしれない。





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