【対談】日本語でおkじゃない?カタカナ語について語り合ってみた!【解説あり】③-ジョーカ編-
「何となく鼻につくカタカナ語」をひたすら挙げていくこの対談。1回目のオハナさん、2回目のフジタさんに続き、3回目の担当はジョーカです。
さて。今回の対談は、「なんじゃいそりゃ」というものから「わかる(笑)」というものの二極化が激しかったですね。(カタカナ語不得意ユー
ザー:ジョーカ調べ)
今回挙がった単語について、「なるほどね!」と勉強になる解説も載っているので、カタカナ語でマウントを取る際はぜひ参考にしてください。
今回の進行役:ジョーカ
語り合う人たち:フジタ・コイケ・ヌマ・オハナ
カタカナ語に対して
ジョーカ:では始めて行きます…が、先ほど進行役のフジタさん、まずカタカナ語に対するイメージをお願いします。
フジタ:私は実はカタカナ語が得意な方だと思っていて~普段からよく使うんですけど~。だから今回はわかんないものを勉強したいと思ってま~す。(ドヤ)
なんだかイライラする。使われるとイライラするカタカナ語を話し合う予定でしたが、始める前にすでにイライラする。日本語なのに。
ということで、ササっと本題へ移ろうと思います。
今回のメンバー。意気込み十分です。
フジタのターン「シンクタンク」
ジョーカ:ではフジタさん、「それやめてくれ!」 ってカタカナ語ありますか?
フジタ:わたしは「シンクタンク」ですねえ。
ヌマ:水回りかな?
一同:(笑)
フジタ:これは結構使うけど意味が分からなくて調べたんだよね~。
「頭脳集団」のことを言うらしい、組織のシンクタンクとか。要は専門家を集めて、高度な研究を行ったりする組織のことを言うんだってさ。だから企業のことをシンクタンクとかいう場合もある。
ジョーカ:日本語にしたところで使わないですね。
オハナ:頭脳集団ってね。
コイケ:三菱総研さんとかですか?
フジタ:多分そんな感じ。
オハナ:なんかこのカタカナ語…この後の全員のレベルを上げましたね。
ヌマ:これだから、いやですわぁ。
フジタ:ちょっとヤダ、オレ悪いみたいじゃん!
ブーブー良いながらも楽しそうなフジタ。
フジタさんが文句を言いだしたところで終了。
まず出てきたのは、「シンクタンク」。
幅広い分野にわたる調査・研究を行い、結果を発表したり解決策を提示したりする研究機関のこと。 Think(考える)tankという言葉通り、頭脳集団などと表現されることもあるそうです。カタカナ語が苦手な私からすると、ザ・意識高いみたいな単語が出てきました。この単語を習得したことで、何となくレベルが上がった気がします。
シンクタンクとは
政治、経済、科学技術など、幅広い分野にわたる課題や事象を対象とした調査・研究を行い、結果を発表したり解決策を提示したりする研究機関のことです。think tankという言葉通り、頭脳集団などと表現されることもあります。政府系のシンクタンクと民間のシンクタンクがあり、前者の場合は主に政策の提言などをする政策研究機関です。
これに対し民間のシンクタンクは、金融機関や商社など、大企業のグループ会社となっている例が多く、企業からの依頼で経営課題の解決や企業戦略について、専門家の立場で提案・助言などのコンサルティングサービスを行ったり、評論活動や出版活動などを行ったりして、企業活動をサポートしています。日本のシンクタンクの場合、多くは「○○○研究所」という名前になっています。
エリートネットワーク ビジネス用語集より
コイケのターン「センシティブ」
ジョーカ:コイケさんはどうですか?
コイケ:結構使っちゃうんだけど、「センシティブ」かなぁ。
一同:あ~。
オハナ:使うかもぉ!
コイケ:これ日本語にしにくいんだよね
フジタ:繊細みたいな意味?
コイケ:きわどいみたいな。一つの日本語だけで包括できないんだよね。
オハナ:そうかも、「センシティブ」で(一つの意味として)使っちゃうかも。
ヌマ:Twitterでしか見ないなあ。過激とかいう意味かと思ってた。
オハナ:「センシティブな内容です」とかね(Twitter)
コイケ:Slack(連絡ツール)によく「センシティブな内容は載せないで、口頭で話し合いましょう」って書いてあるんだよね。
評論家コイケ。
次に出てきたのは、SNS世代は特に聞き覚えのあるであろう「センシティブ」。
敏感、鋭敏、繊細といった意味のほかに、「扱いに細心の注意を要する」という意味でも使われます。主に人種や信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴などがセンシティブな情報に該当します。 SNSの誹謗中傷が問題となっている今、このセンシティブという単語は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
センシティブとは
「扱いに細心の注意を要する」という意味合いで用いられることの多い表現である。主に「センシティブな問題」「センシティブな内容」といった言い回しで用いられる。センシティブは英語のsensitiveをカタカナ表記した語である。英語のsensitiveは「外部の刺激に反応しやすい」という意味合いを根本とし、「敏感」「鋭敏」「過敏」「繊細」などとも訳される。日本語の「センシティブ」と同様、雑には扱えない話題や問題を形容する意味用法もある。
weblio辞書より
オハナのターン「リベラル」
オハナ:私は「リベラル」を挙げます。よく使っちゃうやつ!
フジタ:教養?リベラルアーツって教養だよね。
オハナ:そうですね。リベラルは平等とか?
コイケ:オハナさんは映画を観るからよく使うかもね。
オハナ:そうそう。ちなみにリベラルは「各個人の自由や多様性を尊重すること」らしいです。
フジタ:「リベラルアーツ」(教養)の根本的な意味がそうだからね。
オハナ:差別とかに関する映画(LGBT、黒人とか白人とか)がいっぱいあるから、リベラルな世界で生きましょうっていう映画を観るといいなって思っちゃいます。
コイケ:まさにリベラルアーツだね。
オハナ:映画の感想とかでよく使っちゃうけど、確かにきちんと理解してはいなかったかも。
フジタ:教養は自由になるために、大事なものだからね。
オハナ:多様性を理解しよう、みたいな。
フジタ:そういうのいいねえ。
オハナ:これはやめてほしいっていうか、これから使っていきたい言葉かもしれない。
リーダーオハナ、真剣です。
何やら「そのカタカナやめて!」という初めの設定とは違う趣旨の話し合いになっていしまいましたが、出てきたのは「リベラル」。政治的な印象を受ける方も多いかもしれませんね。原語「liberal」を直訳すると、寛大な、開放的なという意味を持ちます。「自由主義(リベラリズム)」という意味で使われることも多いです。
「free」がより個人的な自由を表すのに対し、「liberal」は個人の活動や思想のような公の自由を表します。
しかし最近では政治的に本来とは違う意味で用いられることも多いようです。
個人的にですが、こちらは先ほどまでの「シンクタンク」「センシティブ」とは違い、使い方や捉え方にニュアンスの差が大きくあるかな、と思います。
リベラルとは
リベラルとは、自由主義に基づいて多様性を重んじる世の中を支持する思想全般を意味する言葉である。わかりやすくいうと、自由主義者ということである。語源は英語の liberal である。なお、リベラルな思想の持ち主をリベラリストと呼ぶ。現代において、リベラルはしばしば政治的な左派と混同して語られている。そのため、保守派の論客からリベラルは仮想的にされることも多い。しかし、リベラルの本当の意味では、左翼思想と直接的な関係がない。あくまでも、個人の活動や信条に、国家が介入することを防ごうとする考え方がリベラルの定義である。
Weblio辞書より
今回の「リベラル」は中々興味深い単語でした。
さらに気になる方は以下のリンクをご覧ください。
・産経WEST「日本だけ特殊、『リベラル』の意味」https://www.sankei.com/west/news/171013/wst1710130044-n1.html
・TRANS.Biz「『リベラル』とは?保守派・左翼との違いやアメリカとの比較も」https://biz.trans-suite.jp/42856
・好書好日「リベラルとは何か 自由を重視する社会のルール」
https://book.asahi.com/article/11581628
ヌマのターン「バイブス」
ジョーカ:中々高度な話し合いでしたが…ではヌマさん、締めてください。
ヌマ:いやぁ参ったなあ…じゃあ今日持ってきたネタの中で一番レベルが高いやつを………「バイブス」ですね。
一同:(爆笑)
オハナ:ここにきて「バイブス」はずるいな~(笑)
フジタ:あ~でも確かに意味は分かんない。
ヌマ:パリピが言ってるイメージが強くて。
ジョーカ:就活時代、私が受けた会社でバイブス採用しているところがありました。
一同:(笑)
コイケ:カタカナでいうとフィーリング?
フジタ:バイブス合うねっていうよね。
ヌマ:バイブス感じるんだよねって言いますね。
ジョーカ:魂?
オハナ:確かに(笑)バイブスぶち上げって感じですよね。
フジタ:魂ぶち上げ?
コイケ:心的な感じ?ちなみにバイブス採用はどうだったの?
ジョーカ:落ちました。
一同:(笑)
バイブスを感じているヌマ(左)
最後に出てきたのは「バイブス」。
この言葉の意味はもう…魂で感じてください。
と言いたいところですが、もともとは音楽用語で「ノリ」や「フィーリング」を意味する言葉だったようです。
ちなみに本来の語源は、Vibration(バイブレーション)の略語。バイブス(vibes)は直訳すると、気持ち、雰囲気、心の中、考え方、といった意味があります。
なので「魂」というのは意訳しすぎな気もしますが、使い方としてはあながち間違っていないということですね。
バイブスとは
“テンション”や“ノリ”、“雰囲気”のこと。人や場所、空気感などに対しても使われ、場合により“気合い”の意味を持つこともある。 単語自体にさまざまな意味が内包されているため、使われ方によって幅広い意味を持つ。
もとは英語圏のレゲエやヒップホップ等のクラブ音楽界で使用されていた。
語源はそのまま英語のVibes(バイブス)から来ており、VibesはVibrationの短縮系である。
numanより
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、
「シンクタンク」
「センシティブ」
「リベラル」
「バイブス」
の、なんとなく耳にしたことが多いであろう5つが出てきました。
今回「何となく鼻につくカタカナ語」という題材での話し合いを傍観していて、
・どのカタカナ語も何となくで意味が分かる、実際に使っている。
・たくさんの意味を含んだ日本語を母語として使っているので、もっと日本語での表現も多彩になりたいとも思う。
・一方でカタカナ語で伝えた方が端的に伝わる場合もある。
というのが私の雑感でした。
これからどんどんカタカナ語も一種の常識になってくるでしょう。
ただ、カタカナ語を使わずに話せることは、すべての年代の人と齟齬なく意思疎通を取るために少なからず必要なのではないでしょうか。
次回を担当するのはヌマ!!
彼の痛快でリズミカルな文章を、ちょっと鼻についちゃうカタカナ語とともにお楽しみください。
以上、今回の担当はジョーカでした!
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