些細なことの積み重ねが、大きな決断につながっていく
先月日本に帰って、気持ちが少々ゆらいでいた。
年老いていく両親や、私の弱い胃にやさしい日本食、そして日本語の中で暮らすことの簡単さ。
年齢を重ねて外国に住むことへのちょっとした不安や迷いが再度浮上。
そんな中、昨日は16キロのハイキング。
ハイキングの道中、韓国人のメンバーとの会話。
「あ、あなた日本人? 私のパートナーYoshiki大好きでさ。特に興味あるわけじゃないけど、彼のディナーショーがラッキーにも当たったから行ったの。私には安くない金額だったけど、ショーの内容もディナー自体のメニューにも大満足だった」
私の知らない日本のことを、彼女から教わった。
帰りは香港出身のクラブメンバーが、車で自宅まで乗せてくれた。
車中、映画Perfect Daysの話から始まり、香港では数十年以上も前から日本のテレビドラマが人気で、三浦友和や山口百恵のことまで知っていた彼女。私は20代のころ好きだった香港映画のヒーロー、チヨウ・ユン・ファットのことを告げた。その有名俳優は、香港の公共交通機関での移動や街中の市場をひとりで歩き、請われるとファンと一緒によく写真におさまっているとのこと。♡
異なる国や人種にともない、文化慣習や行動の違いを知ることの驚きや面白さ、そして、さらには共通な何かを発見し体験するたびに、ワクワクしたり、温かな気持ちになったりする。
以前、介護士資格所得の授業中に、生徒が内容をよく理解できず、同じ説明を何度も繰り返さなければならない先生が少々イラついていた際のこと。
「しっかり先生の話を聞いて理解しなきゃ」と思って聞いてた私。
「あのオージーの先生、ほんと、忍耐がないわね」と、隣のアフリカ人の生徒は言ってきた。
あまりに違う反応と考え方に私は感嘆をし、目を開かされた思いをした。
こんな些細なことが、「やっぱりもっとこの場所に居たい」という気持ちを再確認させてくれるのだ。
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