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【絵描き・字書きさんに聞いた】 もらって嬉しかった感想

こんにちは。せぼねです。
ツイッター(X)で絵描きさん・字書きさんを対象に募集した『もらって嬉しかった感想』について、たくさんご意見をいただけたので共有いたします!

ご自身が推し作家さんに感想を送るときの参考にされてみてはいかがでしょうか。



(1)なんでも嬉しい!

・感想はなんでも嬉しいし、いいねってしてくれるだけでも全然喜びます。
・大前提として、メッセージいただけるだけで嬉しいですね…。なかなか文章でリアクションいただくことってないですから…。
・感想は絵文字の🫶などでもいただけたらとても嬉しいです。
・「好きです」「おもしろかったです」の一言だけで、推しカプをまた描こう!って気持ちをもらえます。感想はもらえるだけで、本当に有難いなと思います。
・「好きです!!!」だけでも「私もあなたが好きー!」って倒れるほど嬉しいです!
一言でも絵文字でも読みましたでもなんでも嬉しい。
キャラの顔が好き、とか面白かったとか、たった一言でも感想頂けるだけでほんと嬉しくなるので……絵描きはかなりちょろいと思いますね(ちょろいのは私だけかもしれませんがw)
・絵描きです!普段ほんっっっっとうに感想をもらうことがないので常に心が折れそうになっています。なので感想なんていただくとかなり挙動不審になってどうしていいかわからなくなってしまいます。なんなら鍛えてほしいです。反応をもらえるだけで舞い上がっています
・感想送る側の立場になると「リプ返するの大変かな」とか「拾ってほしい所拾えてないんじゃないかな」とか自信なくて躊躇したりします。でももらう側になったら何でも嬉しいんですよね。見てもらえた。こんな風に感じてもらえたって励みになります。
・正直リアクションがもらえるだけですっっっごい嬉しいので、RT先で絵文字(😭😭✨✨など)だけでもテンション爆上がりです。
・これはある程度の関係性が構築されていた方がいいかなと思いますが「ねぇ😭😭😭もう😭😭😭無理好き😭😭😭」みたいなのはストレートに気持ちをぶつけてもらってる気がするので私は好きです!

大多数の意見がこちらでした!
こういうお声をいただけると、感想を送るときのハードル下がるのでありがたいですね!


(2)読み手のリアクション

・私には呻いたり悲鳴をあげたり大の字になったりしながら「好き」って言うだけしかないのが悩みです。でも呻きなのか悲鳴なのかで書き手に伝わってくるものは全然違うような気がするので、「好き〜〜〜〜〜!!!!!って叫びながら卒倒しました」って書いてあったら嬉しいかも。
・「(笑って)元気になった」とか「何度も反芻してる」とか特に嬉しかったですね。もちろんストレートに「かわいい」「好き」も嬉しいです。

感想を送る側からしてみれば、「はー好き……」とか「めっちゃ良かった!!!」みたいな脳みそ直結の感想をわざわざお届けするのもな…と尻込みしてしまいがち。
それだけでもきっと喜んでいただけますが、切ないときは切ない、萌えたときは萌えた、元気になったときは元気になった、というリアクションを付け加えてお届けできれば、より気持ちの伝わる感想になるかと思います!
(私が普段送るのは「ギャ〜〜〜!!」というただの悲鳴ですが……笑)


(3)具体的なポイント

このセリフが良かった、とかこの展開好きだった、と具体的なシーンやページを言ってもらえたことですね。自分が力を入れているところであれば「頑張ったところです!やったね!!!」と喜びますし、予想外のところでも「そこ刺さったの嬉しいですね!!やったー!」となります。
・そこに食いついてくださるんですね?という想定外の楽しみもあるので、具体的にここが好きでした!というのも嬉しかったです。
・本文から引用して「〜〜〜という表現が好きです」とかも「ここが刺さったのか〜」って分かって嬉しいですし、「このふたりこういうとこありますよね分かります!」という感想もカプのイメージを壊さず書けたのかな、ふたりらしく書けたのかなと嬉しかったです。
ちょいちょい小ネタを入れ込んでるところに気付いてくれた時とかは、細かいところまで読んでくださってる〜!ってこれまた嬉しくなりますね。
・自分の趣味なのですが、話の大筋にはあまり関係ない&人によってはちょっと笑えるかもな小ネタを挟む事があるのでそこを拾ってもらえるとより嬉しくなります。
こだわった点、伝えたかった点に言及されたとき。
ex「二人で〇〇するシチュが最高で〜〜」「受けの告白セリフにトキめいて〜〜」「熱い雰囲気がこちらにも伝わって〜〜
・ココミテポイントは…たぶん自分にしかわからないうふふふなところが毎回あるのですがそこに気づいてもらえるとニコニコします。
・絵描きで同人誌の感想に関していうと、●●の台詞が~とかコマの表情が~とか、具体的に好きなところを教えてもらえると「ここがそうなんだなぁ」と知れて嬉しくなります。
よくもらう感想で「~さんの描くABが大好きです」と伝えてもらえて、もちろんそれはそれで、すごく嬉しいです。
ただ、絵描きですと、他にも上手い描き手さんがいる中、一目で絵が上手い下手がわかる世界で生きていて、皆お金もかけて教本を購入して、推しカプを描きたくて練習したり努力して描いてる方がすごく多いです。
自分の「どこが好きか」(絵柄、コマ割り、心理描写、内容なんでも)を付け加えて書いてもらえると、「~さんのABが好き」だけより、ふわっとせず、自信につながりますし、次の本を描くモチベに繋がると思います。

最後の方のコメントにもありますが、具体的にどこが好きかについてお伝えすると「好き」の一言にさらに説得力が生まれ、作者さんのモチベーションにも繋がるのかなと思います。

「好き」を具体的に書く方法については、別の記事でご紹介しているので参考にしてみてください。


(4)頑張った箇所を見てもらう喜び

潜ませた伏線とか気合い入れた台詞とか、気付いてもらえると嬉しいですね。
・以前絵描きさんから「読んで情景やキャラの表情まで書かれていないのにパッと頭に浮かんだ」って感想をいただいたことがあり、とても嬉しかったのを今でも覚えています!きっとそのシーンは上手く書けていたんだろうなと思いました。
・感想は何をいただいても嬉しいのですが、特に嬉しいのはフレーズの抜粋いただいたときです、言葉選びの抜粋といいますか。漢字にするかひらがなにするか、この言い回しはどうするか、語尾は…を考えながら書くのが文字書きだとおもいますので。
気づいても気づかなくてもいいなと思った伏線や描写に気づいていただけた時はにやにやします。
思いもよらぬところや自分だけのこだわりに触れられると嬉しさ+おどろきがあります。
・(自身が送って)喜んでもらえた感想を思い返すと、書き手の方が描きたかったことを汲み取って、そこから終着先(物語には必ずあるもの)にどう繋げているかみたいなのを勢い任せ(おい)にお渡しするとめちゃくちゃ喜んでもらえて、私もうれしーーー!となったりします。
・私は漫画を描いてる人間なんですが、キャラの細かい心情をセリフを付けずに表情で表してる所や、身体の動きや目線だけで表現してる所もあったり……そこの部分の感情が上手く読み手さんに伝わってる時にめちゃくちゃ嬉しくなります。漫画なのでセリフは短め、説明は絵で、って所にも気をつけているので(説明的セリフはなるべく使わないように……)それもちゃんと伝わってると、良かったー!ってなります。

意識して書いた/描いた部分を見てもらうのはやっぱり嬉しいことのようです。
(3)の具体的な感想にも繋がりますが、作者さんが作品にこめた情熱、伝わりました!と思いきってお伝えすると喜んでいただけるかもしれません。


(5)字書きさんから多かった声

・書いたものに対して想像を膨らませていただけるのも、自分の書いたものをきっかけにそのかたの想像力が使われるのは書いた甲斐があったと思えます。
貴女の文章を読んでこんな事をイメージしましたと言われるのは自分の作品が立体的になったような気がしてとっても嬉しいです。
こんな曲が似合うと思った、も嬉しいです!
こういう映像が浮かびました、と言っていただけたときはまるで映画の終わりのようなその綺麗な映像の表現に泣きたくなるほど嬉しかったですし、映像が浮かぶような文章を書けたのだなと誇らしく思えました。
・暗めのお話を書いたときに「でも将来ふたりは幸せになるんだなと思いました」というような感想をいただいたときは暗い話にも関わらずそれでも一筋の光を感じてくださって嬉しかったです。
心の動きを感じ取っていただけた時も嬉しいです!

字書きさんにとって、文字でしか描けないものをどう読者の目に見えるように表現するか、というのは永遠の悩みかもしれません。
読み手にとっても作品の世界に浸る時間はとても楽しく心地よい読書体験だと思います。
オシャレな言葉で形容できなくても、作品に没頭したということをお伝えできれば、作者さんにとっては刺激的な感想になるのではないでしょうか。


(6)他にはこんな方も

想定以上の反応をいただけたとき。そんなに響きましたか!と驚きつつも嬉しかったです。
私の小説で〇〇にハマりましたと言っていただけたときは、私のお話がキッカケになれた嬉しさと新たにひとり〇〇沼に引きずりこめた喜びでいっぱいでした♡
・朝に投稿した小説に対して、「読むのを一日楽しみにしていました!」と言ってもらえたとき。

私はひとが褒められているのを見ると「フフフ…」と嬉しくなっちゃうタイプなので、たくさんのご意見を拝見できて楽しかったです。

・嬉しい感想はすけべ描写に関する反応ですね。どうしても書くのに気力体力を使うので反応があると報われます

これはこれは思わぬ意見が……と思いましたが、たしかに絵描きさんも字書きさんもそういうシーンを書くときは普段とは違う労力が必要。頑張りに対して反応があると「書いて/描いてよかった」に繋がるのかもしれません。

・書いた小説のファンアートをもらえたとき(三次創作?)

これは嬉しかったでしょうね!
ファンアートを贈る側の注意としましては、作者さんに直接送る、あるいは掲載許可をもらってから載せる(クレジットは要表記)など、相手の作品を尊重する姿勢を忘れないこと。これを怠ると二次創作であっても著作権侵害にあたるので気をつけてください。
厳密には他の方のアイディア(ネタ)をお借りする場合であっても事前の相談や掲載時のクレジット表記(ネタ元を明らかにすること)があったほうが望ましいですが、ここでは話が逸れてしまうので割愛します。

・小説の内容は勿論ですが、文章の読みやすさ(最後まですらすら読めた!とか)や表紙やタイトル名(表紙がおしゃれ、タイトル名のセンスが良いとか)にも触れてくれると嬉しいです。

文章の読みやすさについて触れる際は、単に「読みやすい」とだけ書くよりも、上記の例のように「すらすら読めた」「文章が読みやすくて夢中で最後まで読んでしまった」といった書き方を心がけたほうがポジティブなニュアンスとして受け取られやすいと思います。

また、表紙のデザインや装丁にこだわった作品の場合は、デザイン性にも注目して感想を書いてみると喜んでいただけるかもしれませんね。


(7)感想は数年越しでも嬉しい

・ページ数が多いものを書いていたりするので、数年後に感想いただけることもありますが、嬉々として自分の本引っ張り出して「そういえばこの話書きましたねーー!!やったーー!!」となってることもあります。

特に同人誌の場合、発行日から日が経つほどに「今更感想を送っても…」と思ってしまうかもしれません。
ですが感想は何年後にもらっても嬉しいもの!
奥付に感想ツールや連絡先の記載があるならチャンスです。今更と思わず思いきって送るのが両者にとってハッピーですね!


(最後に)絵描きさんからのメッセージ

ジャンルの規模にもよると思いますが、同人誌になると絵描きは感想をもらえる人が一気に減りますし、実は万フォロワーであろうと、感想をあまりもらえてない方もいます。
おそらく同人誌は小説のほうが起承転結がつけれたり、物語として成り立っていて、自分も小説が大好きですし、最初に手に取ってもらえるのが多いのは漫画かもしれませんが、周りを見ても感想をそんなにはもらえていません。
絵描き、意外と感想もらえてないので一言だけで生き延びます!!!送ってあげてください~!!!!!
という気持ちです!笑
絵が上手い子でも「感想をもらえない」というのは沢山聞いてきてるので、もし「いいな」と思う方がいたら、ジャンルからいなくなる前にぜひ送ってくれたら嬉しいです。

同人誌では「小説より漫画のほうが手に取ってもらいやすい」という定説がありますが、漫画やイラストに対して感想を書くのは意外と難しいと思われがちなのかもしれませんね。
特に絵を描いたことがない方は「『絵が上手い』だけじゃ失礼になるんじゃないかな?」「可愛いやかっこいいはわかるけど、技術的なことは分からない…」と思って感想を送れずに本を閉じてしまうのかもしれません。

美術館で絵を見るのは好きだけど、その感想を言葉にしろと言われたら困る

ですが「どの絵が好きだった」なら気軽に言えるのではないでしょうか。
さらに
「この絵のこういうところが好きだった」
「この絵は私にとって特別な絵だった」
「同じような絵をもっと見たい!
という感想なら、絵のことがわからなくても言えますよね。
そうやって少しずつ感想に対するハードルを下げていって、好きと思ったものに好きと言える柔らかな心を育てていっていただけたらと思います。

感想というのは決して気負って書くものではなく、また義務感で書くものでもありません。
美術館の物販コーナーで「どのポストカードも素敵だな〜」とワクワクしながら選ぶときのような気持ちで感想を書いてほしい、と私はいつも思っています。


最後までお読みくださりありがとうございます。
また『もらって嬉しかった感想』を送ってくださった皆様、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

この記事をきっかけに、少しでも「感想を書いてみようかな」という気持ちになってくださったら嬉しい限りです。
また、字書きさん/絵描きさんが「私はこんな感想が嬉しいです」と発信するときにも、この記事がお役に立てればと思います。
その際は、送り先として「匿名ツールがいい」「リプライに書いてほしい」「引用RPがいい」など明記いただくと送る側は大変助かります。


「好き」の一言じゃ足りない!もっと感想を書けるようになりたい!
という方は、こちらの記事も参考にしていただければ幸いです。