三千世界の鵺を殺し、君と蕚で眠りたい。
娑婆シリーズ
卍あらすじ・世界観卍
とある辺境にある村で育った少女、白露は、山を穢す物怪を祓う唯一の巫として信仰の対象となっていた。月に二度、舞台の上で踊るのが彼女の役割。しかし祓いの力は徐々に侵略する物怪に押されつつあることを白露は自覚していた。
不安を抱えつつも、しかし決して己の力でどうにも出来ぬやるせなさに打ちひしがれながら、一生出ることの許されない邸宅の中で鬱々とした日々を送るのだった。
しかしある日、村の近くに出没した物怪を祓うために駆けつけた白露は、兄弟