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今日、「人を傷つけるプロ」の悪意のなさに怒ってるんだと気づけた

夕方、突然だった、
医療研修施設で私の直属のボスが、都合により来年からいなくなると言ってきた。
そして、私の業務見習い研修がなくなると言われたのだ。

―――言われた時は唖然とした。
2024年から2025年3月までは在籍許可が下りていたからだ。
2025年からは、新しくくるフロア長の元で、続けて研修が受けれるようにコンタクトを取る段取りだった。

それが急に在籍をなくす話を持ってきたのだ。

急な都合でボスが来年度からいなくなる。
すると、私は今の状況を更新できない。
もちろん専門医取得研修も続けられない。
4月から放流されて、どこかよそへ行ってくれって話だった。

今の、2025年3月までに確保されていた研修場所が、2024年3月で打ち切られる。
―――この後、専門研修をどうすればいいんだろう
身の振り方を不安に思っていた時、ボスはこそこそ忍び声で耳打ちしてくる。
「君、来年4月からここいいることができなくなるから。それに僕は君の研修の続きの斡旋も面倒見てはいけない、関わってはいけないってことなの。ここの規約で。だからここの誰にも相談しちゃだめよ」

身勝手な話だなあとぼうぜんとした。
つい先月、「2025年までいるから在籍は、また手続きしとくね」って言ってたのに、やっぱり口約束に騙されたのだ。
「今から急に、次の研修施設探しなんて、もう師走なのに病院見学もできるかどうか・・・・・・無理でしょ!」
そう叫び返したくなった。
―――特に契約書も書いてたわけじゃないからなあ、ここの研修。
それと、同時にこう思った。
―――そういえばこの人、今ですら私を見てヘラヘラ笑ってるけどさ、初対面で私の出生地に差別発言していた人だったよな。
人を傷つけるプロで、それでここまでのしあがってきた人だと感じる。

出会った最初の面談の時、ちょうど2023年1月の初対面の時、履歴書の住所を見て、彼は私をとんでもなく侮辱していたっけ。
笑いながら言われたんだ。
今でも、傷ついていたのを覚えている。
単に、心が揺さぶられるから傷つかないふりをしていただけだ。
「君の高校調べたけど、あれって”えた、ひにん”の地域でしょ。思想とか知能低い人が住んでる地域」
面接でこんなこと言ったら今の時代、問題になるレベルだ。
―――あ、そうか。
この人も想像力や共感力がない人だったな。
サイコパス・・・っぽい。
でもサイコパスだからこそ、能力だけに特化したタイプ。
トカゲのしっぽ切ったって、専門研修生をひとり切り捨てたって、ここでは何も問題にならない。
誰も何も思わないんだよね。

また一からふりだしか。
やっと施設業務研修にも慣れてきて、これからバイトも収入も安定しそうな所だったのに、本陣のプロになろうという道が断たれる。

特殊な専門分野だから、今いる所しか入れる組織がなかった。
更にまた、難題で、次の行き先を探し出さなければならない。

専門医になるのに、準備だけで生涯を終えそうな気がする。

今回降ってきたこの話、じっくり考えようと思う。

でも同時に分かった事がある。
私は今、怒ってるんだって感情に。
自分は、ボスに最初からないがしろにされていた。
でも、他に研修を受けれる行き場もツテもなかったし、足元を見られていても、ここで私はプロになろうと懸命にこの7カ月半を自己研鑽していたのだ。
身銭を切って邁進していたが、受け入れたボスの気分次第で今振り回されている。
もう、気づいていいんだっけ。
私、呆れているというよりはむしろ、怒ってるんだな、今このボスに対して。
すると、心が急に冷めていった。

口止めもされてるし、こそこそ耳打ちもしてくる。
醜い姿・・・。
おまけに初対面の時に、人権にかかわる差別もされた。
―――それでも我慢していた自分に気づけた。
手技・技術を習得したいから、人の無意識の悪意には目を向けずにやってきた。
けれど、ひょうひょうと笑いながら未来の居場所を切ってくるボス。
派遣会社の派遣切りよりタチが悪い。

今日、まずはゆっくり寝て、今後の事を、じっくり考えてみよう。
ストレスをためない程度に、明日と向き合う。

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