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ルノワール「ヴェールを被った若い女性」

こんにちは、せんしちです。先日、フランス・パリのオルセー美術館にて、表題の作品が目にとまったので紹介してみます。

筆者撮影。1875年頃の作品だそう。
同、本体部分のみ

雑感

私は全く美術に明るくないのですが、旅先に有名な美術館があるときなど、年1回に満たないくらいの頻度で足を運ぶこともあります。そんなときは1つか2つ、気に入った作品を覚えて帰ってくるようにしています。今回の収穫はこの油絵でした。

この作品は、表情がはっきり読み取れないやや珍しい構図でのポートレートで、彼女の手先や頬、耳飾りといったパーツに視線が誘導されます。肌の透明感には若さというよりも幼さが残り、指先や目尻から感じられる自信なさげな様子、チェックのストールに包まれた線の細い肩のラインには庇護欲をそそられます。

題材の選び方とか着眼点とか、個人的に納得してしまう点が多くて、150年前にこの感性を持っていたルノワールは天才的ロリコンだと思った次第です。いや、でも彼の作品には豊満な女性も良く登場しますから必ずしも少女愛者ではないのかな。

補足

パブリックドメインの画像がWikipedia(リンク)にいくつかアップロードされています。色味が画像によって様々で、それぞれ違った印象になっていますので、皆様の好みに合うものがあるかもしれません。私が掲載したものはiPhoneの撮って出しの色(歪みの補正のみ)ですが、他の画像と比べると明るく柔らかい印象になっていますね。

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