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バレエ初鑑賞 東京バレエ団全国ツアーHOPE JAPAN2022八戸公演を見てきました。

東京バレエ団の八戸公演を見てまいりました!!
バレエ?
ダンスなどはもともと好きだったのですが、今回見に行くきっかけになったのはこちら

バレリーナ芸人の松浦景子さんのチャンネルが好きで良く見ていたのですが、こちらで「ボレロ」を激推ししていたんですね。
それで、ボレロが気になって色々見ていたのですが、シルヴィ・ギエムのボレロが衝撃的でいつか見てみたいなと思っていたのです。
というわけで、こちらのツアーの宣伝を見かけたとき即ぽちりました。

ちなみにけっけちゃんねるで私が好きなネタは保護者と先生ネタ。

バレエやったことがない人でも楽しめて、お勧め。保護者ネタは若干耳が痛い。習い事を子供にやらせている方は身に覚えがあるようなないようなそんなあるあるネタ満載です。

というわけで、以下はバレエ初鑑賞で、バレエの知識の仕入れ先はけっけちゃんねるな私の感想なので色々大目に見てください。
元々ミュージカルなど踊りが入った舞台は好きなのですが、言葉がない舞台をはどれくらい楽しめるのか、という不安と期待を抱きつつの鑑賞でした。

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ギリシャの踊り

最初の演目はこちら。モーリス・ベジャール振付の「ギリシャの踊り」。
シンプルな衣装に身を包んだ男女の群舞とペアとソロの踊りで構成されており、とても神秘的で不思議な舞台でした。
これ、帰宅後解説を漁ったけど正直私の感想で有っているかわからないのですが、私の感想としましては「神々の遊び」という感じで神話の世界を見せてもらったようなそんな気持ちです。神様が人間の真似をして遊んでいるというか。
波の音からスタートするのですが、ゆっくりとした足踏みが海から命が誕生したことを思わせ、そのあと大地が芽吹いてゆきその上に成り立つ人の喜びや楽しさ、ラストは海に還ってゆく。という感じで見ていました。

東京バレエ団ではないのですが、ギリシャの踊りダイジェストの動画があったので。

「バレエ」というより舞踏のような、体の中から何かが沸き上がって体が動くようなそんな踊りにもう目が釘付け。
舞台上の皆さんはうっすらと笑みをたたえているようにも見え、男性のペアからはユーモラスな感じもあったりして、その様子にどんどん客席も温まっていくのがよくわかりました。
中でも、パ・ド・ドゥという男女二人(工桃子・山下湧吾)組の踊りが、もうなんかラブラブで。直接的にラブな感じの振付ってない気がするのですが、それでももう「二人で踊るのが楽しいです!ラブ!」みたいな空気に見てる私もメロメロになりました。これラブって解釈でよろしいのでしょうか。

ちなみに山下湧吾さんは八戸出身の方なんですね。

そのあとの上野水香さんとブラウレオ・アルバレスさんのハサピコは、上野さんの妖しい存在感に圧倒。身体能力を極められた方って、なんかもう存在が人外というか性別を超越した妖しさというかそんなものを発するんでしょうか。最後弓なりになって持ち上げられているのですが、なんかこれどこかの宗教画で見た気がするわ。もしくは天女。

というわけで当初の「言葉がない舞台を楽しめるか」という不安が吹き飛んだ「ギリシャの踊り」。鍛え上げられた身体からなる表現は、言葉以上に説得力を持って何かを語り掛けてくるものなんですね。

最後に、波の音で幕を閉じるのですが、波の音が小さくなっていくとともに客席から拍手が沸き起こり、舞台から客席から寄せては返す波のようでそんな感じもまた素晴らしかったです。

パキータ

すっかり温まった客席に、今度はおおよその方が想像するような「バレエ」というような演目。パキータ。
幕が上がった瞬間拍手が沸き起こり、皆さん無言ですがおそらく客席はノリノリ。

バレエでよく見かける、脇に一列に並んで待機しているように見える方って、「黒子」的な存在なのかなって思っていたのですが、あの列になっているのって、その場面で色々な役割になっているのですね。
ある時は、二人の残像だったり、ある時は二人を取り囲むきらきらした空気だったり、二人の間にそよぐ風だったり。いや、これも私が勝手に感じたことなんですけど。
「見える…見えるわ…!二人を取り囲むきらきらとした空気が見える…!」
って白目剥いちゃいました(ガラスの仮面ネタ)。

https://youtu.be/u59K5DyoSF4

2分18秒からパキータネタなんですが、舞台観た後にこちらを見たら爆笑しちゃった。

ボレロ

最後、ボレロ!!
こちらはもう、息をするのも惜しい位。
八戸公演は柄本さんのボレロでした。

こちらもまた、なんというか鍛え上げられた男性の体なんですが、この演目って見ていると性別がわからなくなるというか性別どうでも良くなりますね。
ひたすらに、内側から生まれる熱に体が徐々に動いていく様子はただただ美しく力強く唖然としてしまいました。

https://youtu.be/kxmXqqWmMgU

こうなると上野さんのボレロも見たくなる。
動画でしかわかりませんが、上野さんは巫女的な神がかったようなボレロですが、柄本さんはむき出しの生身の人間という感じでしょうか。

機会があったらまたボレロを見に行きたいです。

というわけで、最後は拍手が鳴りやまず、何度もカーテンコールをして頂きました。なんかもう終わるのが名残惜しくて、

ほんと素晴らしかった。

以上、バレエ初鑑賞の感想でした。


来年またなにかやれたらいいな