ファームは本当に稼げる?〜ワーホリ生活〜
オーストラリアワーホリ2ヶ月目に突入しました。1ヶ月はシドニーの語学学校に通い、学校修了後すぐにコフスハーバーという場所に移動してきました。
コフスハーバーとは大きなブルーベリーファームがあることで有名で、多くの日本人がセカンドビザを取るために9月から1月のサマーシーズンにかけてやってきます。
私も例に漏れずセカンドビザを取るべく電車ではるばる(10時間)やってきたわけです。
ファームの仕事を始めてはや1週間と5日。この間働いてみた所感を残したいという思いでこの記事を書いています。
セカンドビザをとりたくてファームの仕事に興味を持っている人は多いと思います。
私も初めはYouTubeやネットでファームの仕事について調べていました。その際に気になっていた点・不安点と、実際に働いてみてどうだったのか綴っていきます。
今回は大きく6つ(私がファームに来る前に気になっていたこと)に絞っています。
1、悪徳ファームとは?
ファームに行く際に一番気にしていたことがこの問題でした。もし何十時間と働いても給料が支払われなかったら?不当な額しかもらえなかったら?ペイスリップ(セカンドビザを取る際に必要)が発行されなかったら?ファームの仕事について調べていた時にこのような不安が次から次へとわいていました。
正直悪徳かどうかは実際に働くまでわからないというのが私の所感です。周りで悪徳ファームで働いたことがある人に話を聞いても、実際に働き始めるまでわからなかったと言っていました。給料が全然支払われなかったそうです。
一番信頼できる方法はCOSTAなどオーストラリアで各地に展開している正式な会社のHPからアプライする方法です。ただし、経験者が優遇されたり車の所有が必須条件だったりと制約もあります。
日本人の多くはFacebookからピッカー募集の投稿を見つけて連絡を取るパターンだと思います。私は幸いにも悪徳ファームではないところにいますが給料の歩合制はかなりシビアだと実感しています。
2、給料はどれくらいもらえる?
個人的に一番気になるポイントの一つでした。ファームの3ヶ月でがっつり稼いで旅行とか行きたいと思っていたので。
働き始めて1週間の給料をぬるっと大公開します。ずばり💲460!
皆さんこれを聞いてどう思いますか?
ファームのお仕事は歩合制なのでもちろん人によって差は出ることはわかっていましたが、ブルーベリーの実り具合や天候にかなり左右される仕事でした。
10月末現在はウィンターブルーベリーが終わりかけで今度は11月中旬以降サマーブルベリーのシーズンが来ると言われています。そのため、ファームによってはミッシングと言われる取り損ねたブルーベリーをピッキングしていく作業があるのですが、この作業は全然ない木から取っていくので全然バケツがたまらず、結果稼げないです。
さらに良くないことといえば、早起きをしてファームまで行ったのに取るレーンがなくて結局帰らされるということもありました。
あとは天気も厄介です。ブルーベリーは雨が降って濡れるとピッキング作業ができないため、中止、またはステイといってブルーベリーの実が乾くのを待つこともあります。そうなるとまた全然稼げないです。
一方で、朝から夕方までフルで仕事をした日は100ドルを超える日もありました。経験者の人にコツを聞いて自分でも真似できるところから取り入れるようにしています。本当に上位のトップピッカーは1日で200ドル以上を稼ぐ人もいるので歩合制に関しては人によりけりとしか言いようがありませんね。
3、働く時間はどれくらい?休みはあるの?
大体の目安でブルーベリーの働く時間はスタートは7〜9時ごろ、終了は16時〜17時ごろです。ただ、この時間フルで働ける日は現時点ではそれほど多くないです。例えば前日夜に雨が降っていた場合、実が乾くのを待って作業になるためスタートがお昼頃になることがあります。また、ピッキング作業を開始してから雨が降り出したら、場合によってはその日は帰宅になることもあります。
なので時間で言うと短くて1,2時間、長くて7時間ほどでした。
休み時間は自分の好きな時に自分の好きなだけ休憩するスタイルです。ただ自分が休んでいる間もブルーベリーを取り続けている人たちがいると思うと正直全然休めないです。おそらく1日あたり10分以内ではないかと思います。ファーム先で口にしていたのは水分補給の時間と歩きながら食べられるプロテインバーまたはサンドウィッチのみです。(ただ働いている間はそれほど食欲はわかないので足りないとは思っていない)
まあハードな仕事ではある。
4、宿泊場所について
滞在先はどれくらい快適か。これまでどのような生活をしていたかによってモーテルでの生活の快適具合は変わってくると思います。また、私はFacebookからコンタクトを取ってコフスハーバーに来たので滞在場所も確保されていた状態です。
今滞在しているアコモデーションは4人一部屋で部屋にシャワーとトイレのみが備わっています。キッチンは外にあり、屋根ととってつけたような壁がついているキャンプ場のような雰囲気です。冷蔵庫と洗濯機が下のフロアにあり、キッチンが上のフロアなので動線最悪だし、みんな仕事が終わるタイミングがほぼ同じなので洗濯機、乾燥機、キッチンは混雑します。
私はこれまで家族以外の人と共同生活をしたことがないので自分のパーソナルスペースがないのがかなりきついです。
同じモーテルに住む人たちで夕食を一緒に食べたり、BBQをしたりワイワイするのが好きな人は楽しいと思います。
コフスハーバーにはたくさんのモーテルがあるので場所によって全然設備は変わりますが、別のモーテルの話も少し付け加えておきます。
50人ほどが共同生活を送っているそう。4人一部屋でキッチン、洗濯機が共有ですが、人数が人数なのでどちらも24時間フル稼働状態と聞きました。キッチンにコンロが8個しかなくご飯を作るのも一苦労だとか。
ガレージのようなところで生活しているらしい。ベットの上以外靴を脱げないほど床が汚い。彼らがいうにはテントを張ってキャンプをした方が快適な生活ができるかもしれない。
5、日本人はどれくらいいる?
ファーム滞在中に英語をどれくらい使うか、という質問に対してはほとんど使わないと言わざるを得ないです。ファームでのピッキング中は基本的に1人での作業ですし、同じアコモデーションに外国人はいるものの圧倒的日本人比率です。たまにここがオーストラリアだということを忘れるくらいには、日本語しか使わない環境ではありますね。
たまに台湾の子や韓国の子がいたりするので自分で話しかけたりするくらいしか使う場面はないですね。
私自身頭を抱えている問題で何かいい方法があれば教えてほしいくらい。
6、虫は多い?
個人的にはここは結構重要ポイント!屋外での仕事だからこそ気になるポイントでした。実際ブルーベリーファームはそれほど多い印象はないです。たまにブルーベリーを食っている毛虫のような虫と、ブルーベリーの軽量をする場所に集まっているハエくらいです。それらもめちゃくちゃ多いわけではないです。
たまに家の中で飛んでいる1ミリほどの虫も嫌いな私ですので、虫が嫌いな方もできない仕事ではないと思いました。
ただ一つ問題があって、ブラックベリーのファーム先にはクモ、ミツバチ、カメムシがかなりいました。ブラックベリーを取ろうと手を伸ばした先にどデカいクモが巣を張っていたり、クモの巣にミツバチが絡まっていたり、とにかく巨大な虫籠のようです。
希望を出せばブラックベリーは外してもらえるのでその辺は安心してファームに来てください。(虫嫌いな私がなぜブラックベリーを続けているかと言うとそっちの方が給料がいいから。つまり虫<金)
余談
ブルーベリーのピッキングだと思ってコフスハーバーに来たらなぜかブラックベリーもする羽目になった話もしておきたいと思います。
Facebookを見るとほとんどの投稿でブルーベリーピッカー募集と書かれており、私もその投稿を見てAさんと連絡を取り詳細を聞いていました。それこそ、ここに記載している給料面、服装、働き方などを事前に確認していました。
完全にブルーベリーをピッキングするつもりでこちらに来たのですがなぜか初出勤がブラックベリーだったのです。
しかもそのブラックベリーが虫だらけ。初日摘み始めた瞬間から顔面をクモの巣に突っ込むわ、横を向いたら目の前にクモいるわ、耳元でミツバチがぶんぶんなるわで半分涙目でした。
片手に枝を持ってクモの巣を巻き取りながら進んでいたのですがスーパーバイザーと呼ばれる偉い人には「はやくしてー」「遅い遅い」と言われるし、遅いとすぐにクビにされる( ブルーベリー行き)し、コフスハーバーに来た初日から逃亡しようか考えるほどには先行きが不安でした。
ただブラックベリーは天気に左右されないため安定的に稼げると言われているので、もうしばらくはしがみついていたいと思います。