NAGAのシビれる一打〜11日目〜
この記事は
【麻雀】NAGA牌譜研究 Advent Calendar 2021 - Adventar
の11日目の記事です。
今日の何切る
今日のテーマはこちら。
平和のみは鉄リーチなのか?
これも麻雀界で永遠に議論されているテーマの一つですね。
まずはこちらの牌譜から。
東三局。南家。ドラは「中」。
このシーンです。
親の仕掛けをケアして7m8mとリャンメンを落として回していたら、いつの間にか平和のみをテンパイしました。
ただし、ション牌のドラ「中」を切れればの話です。
親の河がかなり仕上がっている感
対面も1sを押している
自分は平和のみ。赤ドラは見えていない
不安要素はたくさんありますね。実際の麻雀でもこういう格安ノミ手の好形テンパイで押すかどうか悩むことあります。
即リーしてもいいし、
一回テンパイして次巡ツモ切リーチでもいいし、
ヤミテンでもいいし、
テンパイ取らずで降りてもいいです。
選択肢は色々ありますね。
さぁみなさん。
あなたならここからどうしますか?
NAGAの選択はこうです。
解析レポートを確認してみましょう。
まずは上家の親のテンパイ確率を高く見積もっているのがわかります。特にソーズが危険と見ているようです。河だけ見ると染め手の可能性も否定できません。NAGAの考えとしては「ソーズを持ってきたらオリ」なのでダマテンということなのでしょう。
また、アガリ確率が34.4%まで上昇しているので、NAGAとしてはダマで確実にアガりたいという意図があったのかもしれません。ダンラスの親をサッサと流せば、自分のラス率も相対的に下がりますから。
次行きます。
ドラなしの平和のみです。
そろそろ終盤ですが、暗カンが入っています。
まだ東二局だし、加点チャンスは逃したくないですよね。
これは…
カンが入ってもダマでした。
解析レポートはこちら。
4-7sはちょうど処理されてしまったところで、確かに感触は良く無いですね。もう終盤で残りツモ回数も少ないので、これはダマということなのでしょうか?
とはいえ、これはほとんどの人が曲げると思います。
ちなみに数巡前の4sはギリギリスルーという判定でした。ケイテン上等で、そもそもアガリに向かってないのかもしれませんね。
じゃあ最後。
まずはこちら。
先行リーチを受けた瞬間、こちらもテンパったところ。
カン5で一気通貫確定です。
これは…
もちろんダマです。
そして本題がこれ。
一気通貫から手替わりして平和テンパイ。
さてどうしますか?
正解は…
こういう暗殺者みたいなダマテン、よく見ますよね。AIとはいえ機械的に何でもリーチではなく、しっかりダマに構えていて感動しました。
NAGAはしっかりと人間の打牌選択を学習しているようです。
解析レポートを見てみます。
かなりダマよりですが、最新のNAGAのジャッジは7s切りでした。どうせ8sは残り一枚だし、押すなら1sより7sの方が少しだけ安全ですね。リーチの捨て牌の8sが早いので。
ちなみに結果は…
下家の甘い5sを討ち取ることが出来ました。2着目からの直撃で局が進む…理想的な展開ですね。
この5sは追っかけリーチでは出なかった牌でしょう。
平和ドラ1だともう少し話が変わると思うので、次回の課題にしたいと思います。
サンプル集
自分がトップで2着が近い。リーチ棒出したくないし、放っておけば上家が飛ぶのでダマ。
これはよくわからない。ピンズが全体的に場に高い(特に上家)ため、いつでもオリれるようにダマったのか?
これはほとんどの人が鉄リーチと思うだろうが、ダマだった。
これは終盤だしトップ目なので鉄ダマ。
ドラをつかまされたらシャレにならない。
NAGA君が100%正しいわけではありませんが、ダマにした意図や結果を考えると、人間の強者にかなり近い感覚だなと思いました。
こうやって自分の所感とNAGAの判断根拠を照らし合わせながら検討するのは非常に効果的ですね。
サンキューナーガ!
それではまた明日。