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Suphxのシビれる一打〜24日目〜

この記事は

【麻雀】Suphx牌譜研究 Advent Calendar 2020 - Adventar

の24日目の記事です。


今日の何切る

こちらの牌譜から出題

1st:ムラ△(+58), 2nd:ⓝSuphx(+17), 3rd:tsunekaw(-23), 4th:松岡美羽(-52) http://tenhou.net/0/?log=2019070218gm-0029-0000-a64d84be&tw=2

東3局、東家。

一軍・二軍体制の点棒状況です。ここは何としてもトップの座を奪いたいところ。

7巡目にしてテンパイしましたが、「シャボ受けの4s切り」か「カンチャン受けの2s切り」の選択が可能です。

さぁ、Suphxの選択は…?

リーチ判断も併せて考えてください。

答え合わせ

正解は4s切りリーチでした!

単純枚数で考えてみると…

・カン3s → 残り4枚
・7m2sシャボ → 残り3枚

カンチャンの方が1枚分有利ですね。真面目に考えれば「枚数の多い方が有利に決まっている!」と思うかもしれませんが、それは"自分のツモアガリだけを考えれば"の話です。

現代麻雀において

カンチャンよりもシャボの方が出アガリしやすい

というのは常識です。

今回はシャボ待ちのメリットについてまとめてみます。

シャボ待ちは後スジ引っ掛けになりやすい

今回のように端寄りの数牌(123789)のシャボ待ちは後スジ引っ掛けが出来やすいです。

■シャボ7m2sの場合
4m、5s

■カン3sの場合
6s

自分でツモってくる場合、一種類と二種類ではチャンスが全然違いますね。

リーチに押す方の気持ちを考えても大きな差があります。4s切りのリーチは以下のような形が想定されるため、5sや6sは警戒されて切られにくいです。

一方、4mの方は情報があまりないので、ツッパる方は気持ち少しだけ切りやすいです。特に今回は1mの片スジになっているので、4m→7mと通してくるゼンツマンが現れるかもしれません。

456牌のシャボ待ちはなかなか後スジが出来にくいですが、456のカンチャン待ちと比べるとシャボの方がやや有利だと思います。

シャボ待ちはノーチャンスになりやすい

シャボ待ちには「ノーチャンスやワンチャンスが出来やすい」というメリットもあります。

実際に今回の場合を考えてみましょう。

■シャボ7m2sの場合
5m、6m、3s、4s、5s

■カン3sの場合
5s

圧倒的にシャボの方が種類が多いですね。特に4s切りなので4sのノーチャンスは出来やすいです。リーチ宣言牌の周りなので警戒されてしまうかもしれませんが、4sのノーチャンスが出来れば3sや5sも場に切りやすくなるでしょう。途中で他家からポン・カンが入る場合もあります。

一方カンチャン待ちは自分で4sを使う必要があるため、ノーチャンスは絶対に出来ません。奇跡的に5sの暗カンが入るのを期待するしかありません。

例外となる場合

以下のような場合はシャボよりもカンチャンが有利になることもあります。

・シャボがどちらも456牌
・手役が見える(一手変わり一気通貫など)
・ドラ受け or 赤5受けにとれる(赤ドラ期待)
・残りツモが少ない

流石にシャボ待ちのどちらも456牌だとアガリが厳しい場合もあると思います。今回もソーズが224ではなく244だったとしたら、4s切りの方が有利になるかもしれません。

また、残りツモが少なくなってくると、現物も多くなるため他家が安全牌に困ることも少なくなります。いくら後スジやノーチャンスが出来やすいとはいえ、現物がたくさんあればそちらを切れば済む話です。終盤においては素直に枚数で選んだ方がいいでしょう。

あとは手変わり待ちのとりあえずダマテンや赤ドラ期待のカンチャン固定も考えられます。フリー麻雀で青ドラや金ドラを採用している場合はカン5受けにするのがいいこともありますね。

さぁこの局の結末は…

出場所最高(デバサイ)!

トップ目の上家は「東」を切れば安全にオリることは出来たはずですが、軽い気持ちでスジの7mを切ってしまいました。後引き4mが効きましたね。

全てSuphxのシナリオ通りの一局でした。

明日はいよいよ最終日か。

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