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Suphxのシビれる一打〜19日目〜

この記事は

【麻雀】Suphx牌譜研究 Advent Calendar 2020 - Adventar

の19日目の記事です。


今日の何切る

こちらの牌譜から出題

1st:ⓝSuphx(+58), 2nd:FF(+5), 3rd:綿引亮太(-23), 4th:|=★=|(-40) http://tenhou.net/0/?log=2019070206gm-0029-0000-5b974030&tw=2

今回のテーマは染め手判断です。

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東3局、東家。

後付けの「中」を鳴いて、一牌切る場面。

ホンイツ大好きと言われているSuphxですが…

果たして何を切る?


答え合わせ


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正解は「西」でした。

※西家が「西」を切っているため、「南」切りの方が良いかもしれません


親番では打点よりもアガリ重視

打点と速度を考えてみましょう。

・中のみ(1500点~):2シャンテン
・ホンイツ(5800点~):3シャンテン

打点を取るか、スピードを取るかの2択です。

捨て牌一段目でこの差だとかなり悩ましいですが、ここはアガリを重視してスピード優先で進めた方がいいでしょう。

自分の手が遅いということは、裏を返せば相手のアガリのチャンスがUPしてしまうということです。ここでのんびり手作りをしていたら、いつの間にか2000-4000の親被りをしてしまうリスクも高まります。

現状、微差ではありますが、リードしている親番です。本当にリードを広げければ、無理して一発長打を狙うのではなく細かく連チャンを重ねた方が確実です。ローリスクローリターンで行きましょう。

自分の捨て牌を客観視してみる

数巡進んで「北」をポンした場面です。

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もしここでホンイツに向かっていたとしたら、捨て牌の「西→南」の代わりに「7p→8p」と並ぶことになります。他家の目から見れば「ホンイツ濃厚!」ですね。こっちはまだ1シャンテンなのに…

このように捨て牌に7p→8pというリャンメンターツを並べてしまうことで他家からの警戒度が格段に高まるのは目に見えています。3副露でソーズ濃厚なら、もう全員オリに回ってしまうでしょう。自力でソーズを持ってこないといけません。

普段打つ時も、自分の河が相手からどう見えているかを考えるのは重要です。麻雀AIにそういう思考回路があるとは思えませんが、こういう場面で素直にホンイツを捨てることが出来るのはすごく人間らしいなと思います。

Suphxのカン

Suphxはほとんどカンしません。

ポンカスの字牌をツモってきても安全牌として抱えるだけで、加カンすることはほとんどありません。リーチ後の暗カンはたまに見ますが、加カンは結構レアです。

今回は積極的にカンするシーンを観測できました。

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自分以外全員メンゼン進行なので、ここで他家からリーチが入るとかなりピンチです。

カンした理由はよくわかりませんが、考えられるのはこんな感じ?

・他家の手のスピードが遅いと判断した
・ここでカンしないと相手にナメられる
・良形なので、貪欲にリンシャンツモを狙った
・親番なので全力で打点アップ&アガリに行った

人間同士が対局する際のカンは「心理的な駆け引き」の部分が強いです。中盤の3副露でカンするかしないかはものすごく難しいのですが、Suphxは普通に自分がアガるためにカンをしたのではないかと思います。

カンするかどうかの判断は以下の記事で紹介しています。


ヤオチューハイのカンはテンパネによって確実に打点上昇するので、納得のカンですね。


ちなみに結末は…

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高めのドラ9pをツモって1600オールでした。

ホンイツに向かっていれば、このアガリはなかったでしょう。今回は現実志向でピンズを残しながらも、積極的に加カンするSuphxを紹介しました。


それではまた明日。

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