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Suphxのシビれる一打〜20日目〜

この記事は

【麻雀】Suphx牌譜研究 Advent Calendar 2020 - Adventar

の20日目の記事です。


今日の何切る

こちらの牌譜から出題

1st:てんくう(+63), 2nd:santa114(+15), 3rd:ⓝSuphx(-24), 4th:5cmくらい(-54) http://tenhou.net/0/?log=2019070206gm-0029-0000-eed49331&tw=1


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東3局一本場、北家。

イーシャンテンで構えていたところに役牌の「白」が打たれました。

いわゆる「シャンテン数の変わらない鳴き」です。実戦でもよくありますよね。

ここでSuphxは白を鳴くかどうか考えてください。

さぁ、どっちでしょうか?



答え合わせ


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正解はスルーです!

この手はドラ5sを持ってくればマンガンまで伸びしろがあります!

これは多くの人がスルーするでしょう。


では第二問。

今日の何切る2

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数巡後に、対面から2枚目の「白」が放たれました。

自分の手は無駄ヅモばかりで1mmも進んでいません。相変わらず鳴いてもシャンテン数は変わりません。

もう終盤に差し掛かっており、かなり煮詰まってきています。正直よくわかりませんが、誰かがテンパイしている可能性も十分ある…

さぁ、この「白」を鳴くかどうか。Suphxの選択は…!?

答え合わせ2


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ポォォォォン!

これは見逃さない!

そしてより安全なマンズを落としにいきます。

今回はこのシーンについて考えてみます。


メンゼン主義

世の中には圧倒的に副露率が低い強者が存在します。

Mリーグで言えば黒沢プロが有名ですね。ネットにもメンゼン主義の強者がたくさんいます。

一般的によく言われるメンゼン進行のメリットをまとめます。

・リーチによる攻撃力向上
・守備力が低下しない(打牌候補が14枚)
・手牌が読まれにくい

実は今回の手牌は「白」で役を付けなくても、白を落とせばタンヤオが確定します。一回目の白をスルーして4-7pを引いた場合は「雀頭の振り替え」が可能です。

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今回は点棒状況的になるべく長打を目指したい場面です。この手も最高打点を考えれば、「メンタンピン即ヅモ赤3表1裏〜」で倍満まで見える化け物手へと発展します。鳴いて2000点ではもったいないですね。

1枚目の「白」スルーは納得でしょう。

ノーテン罰符を払わない努力


それでは2枚目の「白」を鳴いた理由はどこにあるのでしょうか?

以下のような理由が考えられそうです。

・自分の手をマンガンに仕上げるには残りツモ回数が少ない
マンズターツが安全牌として落とせる

残りツモ回数を考えると3回です。先ほど紹介した「雀頭振り替え」による打点上昇を狙う場合は、「有効牌ツモ→リーチをかけてツモる」という二連撃を成功させる必要があります。そんな都合の良いことはなかなか起こりません。

自分のアガリが現実的でないとわかったら、次に考えるのは(形式でも良いので)テンパイを入れることです。どんなに高い手でもテンパイしなかったら流局時に罰符を払わなければなりません。上がれない大物手に溺れず、ノーテン罰符を払わない努力をする方が現実的ですね。

形式テンパイを狙うなら(2-5s、5-8mを鳴けば)1シャンテンですが、どうせなら役を確定させる「白ポン」を選ぶのは妥当でしょう。また、マンズが安全牌として切れそうなのも理由の一つだと考えられます。少なくとも”親に放銃せずに”役ありテンパイは取れそうですね。

もしかして暗刻場?

あとは、場が微妙に暗刻場っぽい雰囲気になっているのも注目です。6mや6pの重なりの可能性も通常よりも少しだけ期待出来ると思われます。実際に牌譜を見ればわかりますが、Suphxはその後3sを重ねて下家からポンしてテンパイを取ります。

チーは上家からしか出来ませんが、ポンは誰からでも出来ます。残りツモ回数の少ない状況でこれは好都合です。暗刻場は駆け込みテンパイを狙いやすい状況だったと言えるでしょう。

もちろん2枚目もスルーして残りツモ2回でもリーチに行くのもアリですが、Suphxは現実的な選択肢を好むようです。

ちなみに最終的な結果を見てみると…

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4pで上家から出上がり。親も流せるし、2着にUPできて最高の結果で終わることが出来ました。

一歩間違えれば、最後の9pでダブロンを喰らっていたかもしれませんが、こういう終盤での粘り強さが Suphxの強さの秘訣なのかなと思います。


それではまた明日。

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