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Suphxのシビれる一打〜16日目〜

この記事は

【麻雀】Suphx牌譜研究 Advent Calendar 2020 - Adventar

の16日目の記事です。


今日の何切る

こちらの牌譜から出題

1st:ジャムパン君(+50), 2nd:猫自摸(+13), 3rd:ⓝSuphx(-23), 4th:北の喝!!(-40) http://tenhou.net/0/?log=2019070214gm-0029-0000-21ca84f2&tw=3

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東二局、西家。対面が6400を上がってまだまだ序盤です。

Suphxの手は一気通貫のイーシャンテンでしたが、7sを持ってきて一応テンパイしました。

さて、Suphxの選択は?


答え合わせ

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答えは 4p切りでリーチせず!

どうせAIなんてテンパイ即リーするんじゃないかと思っていたのですが…

Suphxはとりあえずダマに構えました。

これは多くの人がダマテンにすると思われます。

フリー雀荘に通っている方は「黙っているのがモッタイナイ」という感覚を持たれると思いますが、流石に天鳳ではダマ寄りな気がします。


具形先制リーチのみ

役なしドラなし愚形テンパイを曲げないのは以下のような場合が多いと思います。

・手役が見える
・表ドラ、赤引き
・他家から高打点の波動を感じる
・点棒状況

今回は一気通貫とタンヤオが見えるし、赤ドラ引きも期待出来ます。

また、ドラが一枚も見えていません。

ここで1300のリーチをかけたとしても、大物手の入っている他家から猛プッシュされる可能性も高いでしょう。

10年前くらいは”デジタル”を免罪符にして「愚形先制テンパイは即リーチ」という戦術が流行っていました。ですが、それは昭和から平成の過渡期の話です。

今では多くの戦術書や解説動画が溢れかえっています。特に押し引きの基準や読みの技術は当時よりも格段にレベルが上がっているはずです。この状況で他家にドラ3やタンピン3色の勝負手が入っていたら、あっという間にピンチです。

昭和のオカルトやアナログ麻雀に対してはデジタル麻雀は有効だったかもしれませんが、令和スタイルの麻雀を前にすると押し返されてしまう危険性の方を考えるべきでしょう。

テンパイ即リースタイル…僕はそこまで嫌いではないですが、この状況で即リーはやっぱりナンセンスなんでしょうね。

今日の何切る2


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今日はまだ終わりではありません。

1巡後に上家からリーチが入りました!

降りる?追っかける?

さぁSuphxの選択はいかにっ!?

答え合わせ2


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ここはオリの一手!

Suphx目線ではカン3sはかなり感触が悪いようです。

こんな手で親に立ち向かうのは無謀ですね。

アンパイが全然ないのでここで思い切ってツモ切り追っかけリーチもありかなと思ったのですが、さすが守備の名手ですね。


ちなみに結末は…

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リーチのみ…と思いきや、裏3!

降りてよかったのかよくわかりませんが、やむなし…というところですか。


不審なリーチ宣言牌に警戒せよ

Suphxがテンパイ崩して降りたのは「カン3sの場況の悪さ」以外にもう一つ理由があるように思えます。

リーチ宣言牌がドラそばの9mである

これでしょう。この9mは関連牌である可能性が高いです。もし関連しない場合はむしろ危険牌になるため、サッサと切られるはずですね。

例えば…

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これに7mを持ってきてドラ暗刻固定のリーチ。

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ここにカン8mやペン7mを持ってきて9m切りリーチ。


要するに表ドラの7mが関連する可能性がかなり高いということです。

自分の手はドラの欠片も含まれていないのに、ドラ含み濃厚のリーチに追っかけるのはちょっと考えものですね。

まぁ結果を見れば関連牌は8mだけでしたが、Suphxが無限に繰り返した学習過程でドラ含みのリーチを何度も見てきたのでしょう。


まとめると

・相手の打点もわからない場況で愚形即リーはナンセンス
・ドラ含み濃厚のリーチに対して、リーのみで追っかけない

という話でした。

ただし!これは天鳳ルールでの話です!

フリー麻雀ではダマの方が損するケースも多々あるので、Suphxに変に感化されないように!


それではまた明日。

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