旅とイヤホン【よねとくゆりえ】
#私のこだわり旅
初めて企画に参加してみます。。
「旅」というと、一大イベントのように感じますが、よねとくにとっての旅は「知らない町を歩く」ということも十分「旅」でして、その時にやっているマイルールみたいなものを書こうかなと思います。
知らない町を歩くときは、その町が好きかどうかを感じ取ろうとして歩いていることが多くて、その町の空気を感じることに重きを置いて歩いています。
町の空気は、匂いとか音とかそういう五感全部で感じたいと思っているので、私は目的の町に到着したらまずイヤホンを外します。
そもそもの話になりますが、移動の電車の中では基本的にイヤホンで音楽を聴いています。最近は電車の中でイヤホンをしていない人がいない時もあるくらい、みんな自分の世界に入り込んでいますよね。つい先日、電車内でゲームをしている少年が「うわぁ」と声を上げたのを、たまたまイヤホンをしていなかった私だけが聞いていて、他の乗客は誰も気がついていないということがありました。もしも、車内放送で「あと3秒で世界が滅亡します」みたいなことが言われていても、だれも気が付かずに世界の終わりを迎えるのかと思うと、なんだかみんなしてイヤホンをはめている光景が異様に思えてきます。
しかしそんな妄想はしつつも、私もイヤホンをはめています。音楽を聴いているときは、半分、脳みその中にいるような感覚がします。それはそれで楽なのですが、そのままだと、知らない町に入った気がしなくて、町を無視して歩いているような感覚になります。
耳から入ってくるのは、音だけなんですけど、イヤホンを外すと、鼻も効くようになる気がします。耳から息は吸わないですが、身体の中に空気を通す機能もやっぱりあるんですかね。あと、視覚とも繋がっている気がします。本屋とかドラッグストアに入った時、イヤホンをはめたままだと、目当てのものをなかなか見つけられません。
ただ、町を旅しながら聴くのにいいなと思う映画があって。
それが「場所はいつも旅先だった」というドキュメンタリーなんですが、この映画には知らない町でなっている音がたくさん入っていて、聴きながら歩くとあたかもその音がする町を歩いているような気持ちになると言いますか。知っている通りを歩いていても、不思議と新鮮に感じてくるんです。映画なので、まあ見るために作られているとは思うのですが、この映画は聴く映画だなぁと勝手に思って、愛用しています。アマプラで見れます。おすすめです。(監督:松浦弥太郎さん、ナレーション:小林賢太郎さん)
少々取り止めのない話になってしましました。旅するときは、全感覚を開いていたいというお話でした。
ところで今週末は芸工祭に向けて福岡に大移動します。知っている町なのであまり旅という感じはないですが、道中の空の旅と地上の旅をなんか楽しく過ごせないかなと考えています。
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