花屋修行vol.3|花束作りを通して自分を知れた日
「花束を自分で作れるようになりたい。」
そう思ったことがきっかけで、近くの花屋に弟子入りした。
その花屋でのできごとや覚えたことを記しておく。
今日は、花束を作ってみて、感性ってひとそれぞれだよねって感じた話。
今日、花屋修行4日目を迎えた。
noteを書くためにカレンダーアプリを開いて何日目か数えるんだけれど、まだ4日目か、といつもちょっとびっくりしている。
まあ、一日4時間しか働いていないからでもあるんだけれど。
でも、毎回暇な時間は一瞬もなくて、4時間はわりとあっという間で濃く、楽しかったなと穏やかな気持ちで帰る。
それは、手を動かしていない時間もおっちゃんと花のあれこれについて話したり、奥さんの話を聞かされたり(?笑)、おっちゃんに楽しませてもらっているし、
何より、自分が明るくて穏やかな気持ちで過ごせていて、「私って本当に花が好きなのね」と感じるのだ。
この感覚が花屋での時間を濃いものにしてくれている。
3日目から、おっちゃんが実際に注文された花束を作るのに携わらせてくれるようになった。
おっちゃんはプライド高め&儲け主義なので、
「同僚の送別で、2,000円〜3,000円で花束お願いします」
みたいな、安めの価格での注文をちょっと嫌がる。笑
私は、おっちゃんの商売に対する姿勢が嫌いじゃない。
花への愛情を感じるし、自分の作るものに対してしっかりプライドを持っているから。
「働かせてください!」と言った日も感じたけれど、私がおっちゃんの元で働きたいと思ったのは、↑だけが理由じゃない。
それだけなら私は弟子入りを申し込んだりしていない。
おっちゃんはぶつぶつ嫌がりながらも、飛び込みのお客様のご要望にしっかり対応する。
お客さんがお店を出るとき、必ず「足元気をつけてください」と声をかけるし、見送る。
なんだかんだ人がいいおっちゃんが好きなのだ。
安めの注文、と言ったら感じが悪いんだけれど、そのくらいの価格の注文の花の組み合わせを私に任せてくれるようになった。
この花束を作っている時間が、たまらなく好きかもしれない。
めちゃくちゃわくわくする。
色の配色とか、ここに葉物を入れたらかわいいかな、とか。
自分なりに選んでみたら、おっちゃんにチェックしてもらう。
この時に、私ならこうする、が結構正反対なのだ。
おっちゃんとは花束の【感じ、雰囲気】に対する『かわいい、綺麗、素敵』と思うポイントが違う。
↓具体的にいうと、こんな感じ。
今日は2件飛び込みでの同じ条件で花束の注文があった。
だった。(聞き出した情報がそもそも少ないと思うが)
感性はひとそれぞれ。
おっちゃんの花束も素敵だ。
でも、自分が作りたい花束はさっき書いたみたいな感じ。
インスタで花屋がアップしている花束の写真を見るのが好きなんだけれど、
ついついスクショしてしまうのは、花と花の間に空間があったり、高低差があったり。
自由で、遊びごころがあるというか、型にはまらない感じというか。
(もしかしたら、女性だからとか、年代的に流行りだからとか、カテゴリの中の自分だから感じる感性なのかもしれないけれど。)
余白のある花束
こんな表現が自分の中ではしっくりくる。
花束に限らないだろうけれど、ひとが作り出すものってその人自身を映し出しているなと感じた。
私自身、自分のことも周りの人のことも大切にできる余白のある、余裕のある女性でありたいし、
型にハマりたくない、出る杭でありたい(打たれるのは嫌だけれど)っていう大切にしている価値観があって。
まだ4日目の素人が何言ってんだって感じだけれど、花束にも自分の感性や価値観がしっかり現れるんだなって感じたのだ。
それから、自分自身の特性に対してもはっきり自覚ができた。
私ってこだわり強いんだな、相手が誰であろうとはっきり意見するなーと。
自分が前職(エステサロンの店長)では自信が持てなくて、最後まで貫けなかった自分の強みだったけれど。
少しだけ、自分をより肯定できた!
この気づきを大切にしていきたいし、心から素敵だと感じる花束を作れるようになりたい。
今日は、そんな自分の感性や大切にしている価値観、強みを自覚できた日になった☺︎